クラス・余暇について     文責/ゆきだま

◎大学なのにクラス?雰囲気の違い?


 まず、東大のクラスは科類と第二外国語によって決まります。基本的には文一二合同クラス、文三クラス、理一クラス、理二三合同クラスという区分がなされていて、ロシア語、韓国朝鮮語、イタリア語のいわゆる「マイナー言語」のクラスは文系ロシア語クラス、理系イタリア語クラスというように編成される場合が多いようです。文三だけは必修の語学が二年間あるので人数が少なくても限界まで文三のみのクラスを貫いたりすることもあります。

 因みに、クラスで一緒に受けるのは必修の授業で、一年生のうちはどの科類でもほぼ毎日1コマくらいは顔を合わせるような感じです。

 さてここで受験生の皆さんももしかしたら聞いたことのあるかもしれないあの話題に移りましょう。科類、二外によってクラスの雰囲気が違うとか、違わないとか…?東大生もよく話題にすることではあるのですが、その一番の要因は男女比ではないかと思っています。男女比によってクラコン(後述)などの内容も変わってきますし。(文三フランス語は…、理一ドイツ語は…なんていうのは東大生の内輪で楽しむ会話のひとつだったりします。)

 では具体的な男女比の話に移っていきます。JOPでは、実際のクラスの男女比の一例として以下のデータを集めることができました。

 

文一二スぺイン語 32:9/30:9

文一二フランス語 30:10

文三フランス語 23:14

文三イタリア語 10:5

理一スペイン語34:3

理一フランス語 32:4

理一ドイツ語 30:2/30:1

理一韓国朝鮮語 24:3

理二三中国語 27:8

理系ロシア語 62:4

(うち理二三 24:2)

 

 全てのクラスを網羅することができなくて申し訳ないのですが、文三、理二で女子が多く、理一で少なくなっているという点はどの言語でも同じです。


◎東大のクラスでは何をするの?


 前項では必修の授業は基本的にクラスで一緒に受けるということをご紹介しましたが、他には何をするのでしょうか。入学直後から順に追っていきましょう♪

 

○顔合わせ・プレオリ

 4月1日・2日の諸手続きのあと、テント列の前にクラス顔合わせがあります。そこでは上クラ(うえくら:自分が理一8組だとすると、前年度に入学した理一8組)の先輩方が、割り振られた教室のブースで下クラ(したくら:前の設定に則ると新入生の理一8組)を待っています。新入生は先輩と少し話したりお菓子をもらったりしながら自分のプロフィールを記入し、同じタイミングでブースに居る新入生と挨拶を交わします。

 翌日または翌々日あたりにプレオリと呼ばれるコンパがあります。ここで本当にクラスの大部分の人と顔を合わせることになります。

 

 

○オリ合宿

 さらにその翌日あたりに上クラと下クラで一二泊の旅行に出かけます。数少ない女子同士はここでもう仲良くなれますよ!筆者のクラスでは帰り道に役職(後述)を決めました。

 

○クラス内諸会議

 ところで、東大のクラスにはいくつかの役職があります。主なものについて解説していきます。

・シケ長…履修を決める際に会議を仕切ったり、シケ対を任命したりする。試験前には過去問やシケプリの収集も積極的に取り仕切る。

・オリ長…2年生の春に上クラとして行くオリ合宿の責任者。

・パ長…クラコン(クラスコンパ。クラスで集まって食事や飲み会をする。未成年の飲酒はNGですよ♡)

・五月祭委員…五月祭へのクラスでの出店に際して説明会に出席したり出店自体の指揮を執ったりする。通例二名

 

オリ合宿から帰ると、履修や五月祭についての会議を開きます。

 

○五月祭

 いくつもの会議や準備を経てついに五月祭当日です!みんなで協力して利益が出ればクラコンの費用が賄えたりしますよ。

 因みにこの五月祭の前後でクラス内カップルの成立がみられるところもあるそうです。

 

 ここまでで行事はだいたい終わりです。その後は日常の大学生活のなかで一緒に勉強したり、お昼ご飯をたべたり、たまにクラコンがあったりします。試験前になるとまた情報交換やシケプリ・ノートのやり取りで関わりが増え、それからしばらくすると駒場祭や翌年度のオリ合宿に向けて動き出すことになります。

  

 このように、東大のクラスは高校のクラスと違って常に行動を共にするわけではありませんが、一緒に協力して何かをする機会が多く、大学生活のある程度を占めるファクターだと言えるのではないかと思います。


◎大学生・東大生の遊びって?


 東大生の遊びをまずカテゴライズすると、クラコン、サークルのアフター(サークルの後にご飯を食べに行くこと)、友達との食事・外出に大別されると思います。

 

 クラコンはクラス編でも触れましたが、クラスによっては女子クラコンなどのバリエーションがあるということをつけたしておきます。たとえば筆者は女子ランチクラコンを主催しました!

 サークルのアフターは学年混合の比較的少人数で渋谷や下北沢などにご飯を食べにいくことが多いようです。

 

 友達との遊びですが、大学生になると平日の遊びは「ご飯」が多いです。昼ご飯を食べにいく、夜ご飯を食べて話して帰る(男子だと+ゲームセンター?)…など。休日は一緒に服を買いに行く、カラオケやボウリング、ダーツに行く、東京近郊を観光するなどで、女子は話題のお店に行ってみたりも結構しています。東大女子も普通の女子大生でたいへんよろしいですね。笑

 いずれも場所は渋谷と下北沢が多いです。たまに吉祥寺といったところでしょうか。

 ちなみにここまではJOPメンバーの通う駒場の話でした。本郷に移ってからはクラコンやアフターは本郷三丁目、池袋が多くなると先輩から聞いています。

 

 遊びは当然授業のない放課後や空きコマ、休日にすることですが、この時間には遊び以外にもサークル、部活、勉強、バイトなど、するべきことやできることがたくさんあります。このようなたくさんの選択肢から常に自分で選んで行動するというのが大学生の余暇の特徴なのかもしれません。