センター試験概要     文責/いちかわ・9点

1.センター試験とは?

2.センター試験の試験方式

3.センター試験の出願のしかた/時期

4.センター試験の会場

5.センター試験当日のアドバイス

 センター試験とは正式名称を「大学入学者選抜大学入試センター試験」と言い、入学試験の方式のひとつとなっています。
 どういう人が受けるかと言うと、これは主に国公立大学を受験する人たちのほとんどです(特に前期試験を受けて合格を目指す人は全員)。 私立大学でも利用できるところは多くなってきましたが、センター試験と言えば国公立大学の受験者の最初の関門という位置づけが広く認識されているところだと思います。

 よくセンターセンターと言われますが、センターがどれくらい重要かと言うと、国公立大学のほとんどは
   

 センター試験(一次試験)+個別試験(二次試験)

 

の合計点で合否が決まります。
 大学によってセンター試験と二次試験の配点は異なりますが、いずれにせよセンター試験で高得点を取ることが出来れば、有利な状態で二次試験に臨むことが出来ます。合格へ近づくことは言うまでもありません。

 このようにセンター試験とは「大学合格のための一次試験」のようなものだと思ってもらって問題ないと思います。

 まず、センター試験は「日本一科目の多い試験」です。ほとんどの国公立大学の志望者は5教科を受験することになります。(科目数は最大8科目)

 文系の国公立大学の志望者は、国語・英語・リスニング・数学・社会二科目・理科一科目または基礎科目は二科目(基礎科目は各50点満点)を受験することになります。

 理系の国公立大学の志望者は、国語・英語・リスニング・数学・社会一科目・理科二科目(理系は基礎科目を選べない)を受験することになります。

 各科目の配点は、国語・英語は200点満点、数学はⅠA・ⅡBがそれぞれ100点満点、社会・理科はそれぞれ100点満点、理科の基礎科目はそれぞれ50点満点、リスニングは50点満点となっています。

 そのため、国公立大学の志望者は、950点満点のセンター試験を受験することとなります。

 

 2015年度からセンター試験の過程が変わるため、詳しい受験日程はここでは省略します。あとのURLを参考にしてください。

 センター試験のスケジュールは、

 

◎9月初旬 「受験案内」配布開始
→志願票や検定料等の払込書等が添付されています
◎10月上旬 出願(現役生は在籍する高校経由で行います)
◎11月上旬 「確認はがき」到着
→センター試験に申し込んだ科目数の確認をします(間違っていた場合、指定                      
された期間中に変更しましょう)
◎12月下旬 「受験票」到着
→なくしても再発行してもらえますが、なくさないようにしましょう
◎1月第3週の土日 センター試験
◎1月下旬 国公立大学の個別試験出願
→私立大学のセンター試験利用入試の場合は出願時期が大学によってまちまちで
す。出願の締め切りがセンター試験より前ということもあります。

 

となっています。
自宅浪人の人は特に、出願を忘れないようにしましょう。

 センター試験の会場についてですが、会場の場所は12月下旬に送られてくる「受験票」に記載されています。
 現役生の場合、基本的に在籍している高校の同級生全員と一緒に指定された会場で受けることになるはずです。試験会場を同級生と確認しておくといいでしょう。ただ、学校単位で試験会場(高校からあまり遠くはない場所)が指定されるため、家から遠い高校に通っている人は遅刻したり、迷ったりしないように前もってしっかりと準備しておきましょう。
 浪人生の場合、自宅から片道1時間圏内の会場が指定されます。試験会場への交通手段などの確認は怠らないようにしましょう。

 

 再度言っておきますが、会場の下見をしといて損はありません。面倒くさがらずにしっかりと下見をしておきましょう。
 また、遅刻してしまって必要な科目が受けられなかったりした場合、1年間を棒に振ることになります。雪などの天気や積雪などによる電車の遅延など、さまざまなトラブルは実際に起こりうるので、時間に余裕をもって会場に到着するようにしましょう。

 まずは「受験票」に記載されている会場の開場時間には絶対に間に合うように家を出ましょう。開場時間前に到着した人のために待機用の教室が用意されている場合があるので、事前に確認しておきましょう。

 

 着席を指示されてから各教科の試験が始まるまでの時間は、試験監督の指示に従うことになりますが、試験が始まるまでは予想以上に時間があります。この時間は緊張しやすいので、平常心でいることを心がけましょう。

 

 「受験票」にも記載されていますが、試験当日に文字やアルファベット、数字が入っている洋服を着ていると、脱ぐ、または服を裏返しに着るように指示されます。みっともないので着ていくのは避けましょう。

 

 1日目の国語は、センター試験の鬼門です。普段英語は満点近くしか取らない、というような人でも、国語の出来によって点数が大きく左右されます。各教科の出来に拘らず、休み時間に次の教科に向けてしっかりと切り替えましょう。

 

 センター試験の結果によって国公立大学の出願、私立大学のセンター利用入試の出願が大きく変わってくるので、試験当日は、どの教科でも自分が解答用紙で何をマークしたのか、しっかりと控えておきましょう。国公立大学では、1点2点の差で第1段階選抜(いわゆる足切り)が行われたり、私立大学のセンター利用入試では合否に関わってきます。自分のマークしたものを残しておくように、十分に気を付けましょう。

 

 1日目の試験が終わった後に、各予備校がネット上に解答速報を載せていますが、試験が全て終わるまでは決して自己採点をしないようにしましょう。1日目の結果が自分の予想以上に下回っていたりすると、モチベーションが低下したり、2日目に引きずることになってしまいます。2日目に普段通り点数を取れていたら、出願先を変えなくてよかったのに…と後々後悔することも十分に考えられます。1日目の試験が終わったら、周りの情報をシャットダウンしてしまうのが良いでしょう。1日目の自己採点の結果が良かったからと言って、必ずしもプラスに影響するとは限りません。絶対に自己採点はやめましょう!

 

 試験中の話になりますが、特に国数英で解けない問題があったとき、その問題に無駄に時間を使いすぎないようにしましょう。センター試験では、なるべく落とさないようにしようとする意識が働くため、解けない問題に遭遇してもなかなか切り替えられずに時間を使いすぎてしまう傾向にあります。早めに見切りをつけるようにしましょう。