入試における解答のしかたの基本     文責/Junca

問いに対する解答の形やマス目の使い方などについて書いておきます。

あくまで基本ですので、設問に指示などがある場合はそれにしたがってください。

◎解答の形の決め方(特に国語)と現代語訳の解答の作り方(古典)


問われたことに対して、正確な答え方ができるようにしておきましょう。そうでないと、大量に減点されてしまうこともあり得ます。

①「~はなぜか」「~の理由を説明せよ」と問われた場合
解答は、「~から。/~ので。/~ため。」の文末でそろえましょう。句点もしっかり打っておきましょう。
ただし、東大の日本史などについてはこの限りではありません。

②「~はどういうことか」と問われた場合
解答は、「~こと。」の文末でそろえましょう。場合によってはそれ以外の体言止めでも許容されますが、「~こと。」がいちばん確実だと思います。句点もしっかり打っておきましょう。
ただし、東大の日本史などについてはこの限りではありません。

③「~とは何か」と問われた場合
解答は、「~(体言)。」の体言止め、または「~のこと。」といった文末でそろえましょう。句点も打っておいたほうがよいと思います。

④その他、「~とはどんな○○か」などと問われた場合
解答は「~○○。」とするのが基本です。たとえば「~とはどんな様子を指すか」などと問われた場合、解答は「~様子。」としましょう。

④「~を現代語訳せよ」と問われた場合(古典)
まず、当然ですが傍線部の全要素の置き換えが必要です。よく、傍線部の要素をちょこちょこ無視して解答しているものを見かけるのですが、それでは現代語訳を完了したことにはなりません。
古文なら助動詞や敬語に、漢文なら重要句形に注意して訳しましょう。基本は直訳でよいと思います。変に意訳しすぎてしまうと、勘違いを反映して正解から遠く離れてしまう可能性があります。主語(誰が/何が)や目的語(誰を/何を)は適宜補えばよいですが、あれもこれもと詰め込む必要はありません。たとえば、問題文が「帝は~~。」で「~~」の訳を問われた場合、あえて「天皇は」という主語は入れなくてもよいでしょう。
ただし、設問に指示(「主語を補って訳せ」など)がある場合はそれにしたがいましょう。


◎マス目の使い方


字数指定のある問題で、マス目の解答用紙に記入するときの注意点を述べておきます。
※国語や英語、地歴の論述問題を前提とします。小論文などは別。

①解答は1マス目から書き始める
国語や英語、地歴の論述問題では基本的に1マス目から書き始めます。

②英数字は1マスに半角で2字ずつ書く
主に地歴の論述に関してです。たとえば「1538年」と書きたい場合、「15|38|年」(縦棒:マス目の境目)と書きます。「742年」なら「7|42|年」、「14世紀」なら「14|世|紀」など。
ただし、「数字は1マスに1字」などの指定があればそれにしたがいましょう。
なお、国語の場合は縦書きなので、漢数字が基本です。


③英字の大文字は1マスに1字ずつ、小文字は1マスに2字ずつ書く
主に地歴の論述に関してです。たとえば「APEC」と書きたい場合、「A|P|E|C」(縦棒:マス目の境目)と書きます。「book」なら「bo|ok」です。
ただし、「英字は1マスに1字」などの指定があればそれにしたがいましょう。

 

④同じマスにカッコや句読点を同居させない
記号はどれも1字として数えます。行の最後であっても、句読点やカッコはそこに突っ込まず、次の行の頭に書きます。
また、最後のマスに文字と記号などを同居させた場合、字数超過となるので注意してください。

⑤指定字数は厳守
当然ですが、指定された字数を守って解答しましょう。これを破った場合、採点対象外となっても文句は言えません。