東大の講義(文科)     文責/まっきー

◎授業の分類

 

まず、基本的な東大の授業について。授業は、大きく4つに分けられます。

 

・必修科目…成績で不可をとったらやばいやつ。自分で決めることは出来ず、あらかじめ決められている。

 

・準必修科目…必修科目とは違い、不可をとっても問題はないが、進級するためには絶対に取っておかなければならない科目のこと。文科二類生を例に挙げるなら、経済Ⅰ・Ⅱ、数学Ⅰ・Ⅱの4つの授業のうち、少なくとも2つの授業で単位を獲得していないと進級できない。準必修科目は、その学部の主な進学先と対応することが多い。(文科二類生の主な進学先は経済学部)

 

・総合科目…上記二つとは違い、基本的に自由に選択することができる。一部細かい制約がある(文系科目だけでなく理系科目をとる必要もあるetc)が、各々が興味のある授業を取れるという点では最も「東大らしい」授業。

 

・主題科目…上記三つとは大きく異なる授業。まず、これには点数による評価というものがなく、「合格」なら単位がもらえ、「不合格」なら単位は来ないという何ともよくわからないシステム。内容としては千差万別な感じ。筆者は前期に将棋をひたすらやる主題科目をとっていました。後期には座禅するやつもあるらしいしもう謎。でも「本当に興味があるもの」がある可能性が高いのも主題科目なので、割ときちんと考えるべきです。

 

とまあここまで授業を分類してきたので、次は単位とか進振りについて軽く触れます。

恐らくこの記事を読んでいる人は進振りについてそれなりに知っていると思いますが、まあこの記事は「勉強編」なので一応書きます。


◎単位について

 

単位についてですが、基本的に進級するのに○○単位必要、と決められています。
必修科目は全単位必要。準必修科目は定められた範囲の中から○○単位必要、総合科目はA~Cまでで○○単位、D~Fまでで○○単位(詳しくは『履修の手引き』にあるので、皆合格して見てください)のような感じで、進級に必要な単位が定められています。


◎進学振り分け(進振り)について


進振りを15字以内で語るなら、「入学後好きな進路に行ける制度。」ってとこですかね。進振りは、2年の前期終了時に自分の行きたい学部を指定する制度で、定員を超えた場合はそれまでの成績の平均点が高いほうから順にその学部へ行ける、というものです。ここでいう平均点とは主に「必修科目、準必修科目、総合科目の点数の平均点」のことです。平均点がどれだけあればいいのかは、自分が今文科何類に属しているのか、どこの学部を志望するのかで大きく変わります。例えば文科一類から法学部に進むのに点数はさほどいらないのですが、文科一類から経済学部に進むような場合だとそれなりに平均点が高くなくてはいけません。つまり、自分の志望する学部がもしも高い平均点を必要とするなら、一年生のうちから勉強しとけよ、ってことです。


◎評価について

 

各授業の評価は、その授業によって異なりますが、ここではそれらをパターン化して紹介したいと思います。

 

・テスト型…まあ一番わかりやすいですね。期末テストがあって、その点数を元に成績をつけるパターンの評価形式です。中には各回の授業で「小テスト」を行い、それも成績に含める授業もあります。

 

・レポート型…「THE 大学生」って感じの評価方法ですね。授業を聞き、その内容に関連したテーマでレポートを書き、そのレポートの評価がそのまま成績になるパターンの評価方法です。一夜漬けが最も効く(?) 評価ではあるけれども、同時に授業全部出て真面目に聞いていてレポート真剣に書いてもいい成績が来るとは限らない点でやや不安定な気もします。

 

・出席型…そのまんまです。出席することに対して点数が来ます。一年生の時に必修となる体育的なやつはこの型です。また、上記の主題科目の多くはこの型です。授業出てさえいれば点数が来るので最も安心して授業を選択することができる反面、一回の病欠や遅刻のダメージが大きいです。

 

また、東大には「優三割規定」という規定があり、優(80点以上)は全受講者の三割程度しか取れないという決まりがあります。そのため、中には「テストすごくできたのに!!!」なんてことになることも…。

まあ頑張ってください。