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円なら」

「一句 散歩」

「知らずに」

「札幌の夏に陰りが」

「端があれば そこを取り合い」

「一句 夏の居所」

「菊の花は嫌い」

「かぐや姫」

「積み木」

「池」

「暑っつい」

「夏着」

「やり残した道」

「真夏」

「暑い日のスマホ・ストラップすくい」

「暑くとも キリッ!」

「やはり夏は 海かい」

「幸音」

「街中ジャズ」

「散歩道 思いのほか雨」

「アートな枝ぶり」

「ホテルの怪」

「七夕」

「空から散ってこそ 秋の色」

「札幌の7月って こう」

「大雨の日」

「案じ」

「プロレス」

「迷わず」

「最高気温28°」

「夜」

「手」

「きのうの天気」

「小高い丘」

「見切られ品」

「助け船は一人用」

「居場所」

「ゆかたのきみは」

「うちわ立て」

「横目でやり過ごせ」

「6月の信号待ち」

「占い」

「帰り道」

「今日の僕の昼下がりに突然訪れた曲」

「祭りの後」

「一句」

「新しい自然には なに食わぬ顔で」

「旅」

「洞窟で踊る影?」

「宣伝してみよう」

「思い出公園」

「八重桜」

「ちゃっかり」

「夏休み」

「八重桜」

「カレー色」

「舞い降りたかった犬」

「ぽたぽた焼」

「キャンプ」

「春の2章」

「それでも空き家」

「カッコいいでしょ」

「つくし誰の子」

「門」

「予報も手さぐり」

「成りゆきの木」

「焼失も 時は続く」

「素敵な答えは 笑顔」

「不眠」

「使って欲しがる思い出」

「残り雪」

「原っぱ 春うらら」

「渡れない玩具」

「なんちゃって」

「ロールケーキ屋さん閉店」

「湯気 得意日の前の語りべ」

「札幌 春は遠く」

「雪解け水じゃないよ 」

「この頃は 毎年そう」

「さくら散る」

「春一句」

「トワイライト ゾーン」

「地球に 一人とり残され」

「夢の中に迷い赤」

「旅行」

「出前を断られてた部屋」

「ひまわり」

「春雪」

「ひたいほどのトンネルのある散歩道」

「僕」

「空地」

「猫の日 元気編」

「月まで 3K」

「衣がえ」

「朝皿」

「癒し漫画本」

「一句」

「僕の突き当り」

「着込み夢」

「散髪 大きな心で」

「活躍」

「心の色」

「雪雨」

「お尻」

「冬の日本手拭い」

「良き気分」

「冬音」

「ゆくすえすくゆ」





























戻る

「円なら」

素敵な住まいは円の中

円に端があれば
入り口?
出口?

それは素敵な事?

その様を空から見ても
横から見ても

悲しくないよう
寂しくないよう

時が進まないよう

切れ目のない円をと

何度も何度も

画用紙に描く
_________

「一句 散歩」

予定のある日は
キャット帽子

予定のない日は
ハット帽子
____________________

「知らずに」

知らないから過ごした日々

高層ビルを綱渡り

出来ません

時の流れも同じ

知ってたら

出来ません
____________________

札幌の夏に陰りが」

風呂の湯張り設定を

上げようか

まだかいな
____________________

「端があれば そこを取り合い」

たくさんのポップコーンの中に

サランラップに包まれました
真っ白な まーるい おにぎり

その境界線は
まん丸

端の無い丸だから

素敵
____________________

「一句 夏の居所」

夏の予約は

すずみ所
____________________

「菊の花は嫌い」

切り取られた茎を
植える

気持ちが重たく

こうべを垂れる

垂れたこうべは

木の根なら

やがて花は咲く
____________________

「かぐや姫」

どれだけ

槍を かまえようが
刀を かまえようが
屋敷を かたく閉ざそうが

槍は折れ
刀は折れ
屋敷の戸は
開きはなたれ

姫は月へと

もう なすすべは無く

泣き叫びます
____________________

「積み木」

積み木を壊したい時に
積めてない

なら一つを手の中で
握りしめる

手が痛い

それ以上の事が
思いつかない

大人
____________________

「池」

猛暑な昼下がり

水面に写る傘を

思い出したがり
____________________

「暑っつい」

こんな日の

ゴム山登山は

匂いそうで

ゆきたくない

ヒュ〜
____________________

「夏着」

ありがちな柄のアロハ(900円)を着て
どこに行くの

ジェリコに仕事に行くの

あっそ〜
____________________

「やり残した道」

何度も じょうろで
水をかけなくっても
ホースを伸ばせばいいのに

いやいや じょうろって
魔法なんだよ

やり残した道だと思ったら

さすってごらんなさい
____________________


「真夏」

夏のことは冬に考えよう
冬のことを夏に考えよう

暑っついのですウ〜

箱ティッシュの横の模様は
連絡船の横の模様

どこかに連れてってくれるのなら

真夏のことは
真夏に しよう〜
____________________

「暑い日のスマホ・ストラップすくい」

スマートフォン用のストラップを発明しました

マリンブルーのプール一杯に浮かべますので

泳いで首に引っかかったの

すべてを差し上げますヨ

爽やか〜 かも〜
____________________

「暑くとも キリッ!」

自転車で
箱菓子を運ぶには

小さな前かごに
入れるのが

お上品
____________________

「やはり夏は 海かい」

ジャガイモのある部屋で生活をしてた
ドアストッパーのアヒルさん

これからが 忙しいだろうに

アスファルトの間に
砂を埋めり
貝殻を埋めたりしてみたのに

どこへ行った

わたしはここで すごす

波音が聞こえて
日が沈む

この海岸
____________________

「幸音」

壁を見つけたら
これはなんの壁ですかと
手ざわりでさえ
音を欲しがる

木を打つ人
セメントを打つ人

どちらも

飛んでいかないようにと

台所から物音がする

それだけで しあわせ音
____________________

「街中ジャズ」

もう動きたくない

車のタイヤも外した

トランクはガムテープで ふさいだし

今日は この街で良い
____________________

「散歩道 思いのほか雨」

アスファルトの水溜まり

ポケットに入ってた
ネギの切れはしが濡れる

お借りしたトイレの
壁紙の合わなさ

みんな笑える

雨の日の散歩道
____________________

「アートな枝ぶり」

友のあんぴは誰が知る

その一言で
この木はアートでいれる

通りの人が見上げても
僕らが家で
寝入ってる真夜中も
風に揺れている

気持ちがいいはず

カラスが寝床にするには
間違いな木

と言ってあげたい
____________________

「ホテルの怪」

入り口は
いつも日の当たるところが良い

出口は
いつも日陰が良い

寝床は
いつも灯りの灯るところが良い
____________________

「七夕」

叫びたい曲が しっとりと
バラードで流れ

しらつめ草を天に仰ぎ

その間からみえる天の川まで とどけと

夏虫に姿を変えても想いは

いつまでも川底で美しく輝くと
____________________

「空から散ってこそ 秋の色」

花の切れっぱし
野菜の切れっぱし

もう終わり

そんなことはないさ

なんだって空気を入れたら
飛んで行ける

花火大会の散った
破片は燃え尽き
枯葉の色

今まだ青々とした
あなたの

秋ごろの色
____________________

「札幌の7月って こう」

白に似合う銀に向かう
散歩道を選んだなら

お気に入りの
長袖があるなら

せっかくだ

着て写してごらん

暖かいよ
____________________

「大雨の日」

次はいつ使う

ベランダでキャンプ用品は防水

部家の中 ゴミ袋に
浮き輪に空気を入れる時の
臭いを嗅いだ

素敵なイメージの
お手伝い臭
____________________

「案じ」

ひらがな48文字が あんなにも
首をそろえて集まってる
と思ったら

よく見たら人の顔だった

よくもまー
あんなにも いろいろ顔があるもので

隣り合わせが入れ替わり言葉になり

その時に微かな光を発する

立つ足もとの高さが違っての凹凸感でも
言葉が生まれ

また微かな光を発する

今日の予報

朝から あちらこちらで
光を発する 案じ
____________________

「プロレス」

プロレスのリンク設置を
手伝う人たちは

みんなすでにマスクを かぶる

これが縁でプロレスラーに
なるんだと知られないためらしい

ヒュ〜
____________________

「迷わず」

行きたいとことは

その手のひらの中

パチパチパチ
____________________

「最高気温28°」

ぬいぐるみまで暑い日

風はどっちに吹いてる?

じゃ母ちゃん
あっちに行こう

運転のうまい
お母さんの自転車に乗った子は
眠くなるというけど

僕は今日も眠くならないヨ

イェイ〜
____________________

「夜」

夜の11時は
レザー光線のようにやってくる

それはまだみどり

それをまたぐ頭の方が少し赤に当たる

その妖しさは
羊羮の包み紙の内側の銀色が
幼心に色気に写り

子供の頃を思い出すのが
似合う時間ではないのに

染まる瞬間の
その向こうから
夜なきそばの灯りが

似合わない みどりのレザー光線

今日もキッカリ 夜の11時
____________________

「手」

手を上に伸ばしたまま寝てたら

夢の中で いろいろ手にいれた

連絡船から手を ふる人たちに後ろからソーッと まざり
見送ってくれるみなさんに手をふれた

伸ばした手の中に どなたかの車の鍵が落ちてくる
あそこに乗り捨てたのは私です

言えた!

これから嘘をいい続けなくっていい

夢からさめても手を上げたまま

ご褒美が欲しい
____________________

「きのうの天気」

こんな時
亀だったら助けてもらえたのにと
困り事があると思っています

でも 今日は海には
運ばられたくない気分

これほどの
ひどい天気の日は珍しいので
このままでいてみたいのです

僕の困り事を
忘れ去られそうです
____________________

「小高い丘」

そこはとっても素敵なお店

お店の看板には
さらに素敵な通りの名が
刻まれてる

その通りに憧れたお店

もしや

あの

小高い丘の通り?
____________________

「見切られ品」

真っ赤に熟れた
トマトが好きと叫ぶ人は
みんなに尊敬される

という言葉

でなければ もう限界と
すてられてしまう

こんな料理にお使いください
で失敗する人は
小言を言われなれ人

小籠につまれたトマトの値段

すべては そこから

ヒュ〜
____________________

「助け船は一人用」

とけかかってモナカからアイスがはみ出て
収集のつかない僕に

女性のお客さんが
氷を入れたビールをくださいと

そうすると
ズーッと冷たいんですよ

なにかヒントを
いただいたような
そうでもないような
____________________

「居場所」

ガスの元栓を締めるには
酢の瓶をどかさなきゃいけない

そんな日々におさらばしたい

それなら
あるのにダブリで買ってしまった酢2本もあるのをなんとかしたら
場所取り過ぎと言われてしまった

そんな あなたは どなた

スポーツバックに入る
スポーツタオルです

僕 居場所あたりまえでしょ

って

やった感

やられた感
__________________

「ゆかたのきみは」

そこいく お嬢さんたち
あなたたち大きく袖が揺れてますよ

楽しかったから

お祭り帰りの
ゆかたの袖って
こう揺れるう〜

自慢は
着なれた
そぶり

足もと

カラン
コロン
____________________

「うちわ立て」

どんよりとした日の空を飛びたい曇り空

バカでかい うちわで雲を吹き飛ばし
空高く飛んで行ったのか

今日も帰ってこない

空っぽの竹の うちわ立て

花でも活けようか
____________________

「横目でやり過ごせ」

玄関のガラスに写る僕の世界に
飛び込みたい

近づくと
自動ドアが開いてしまい

真っ暗なビルの中が口を開ける

後ずさりをすると閉まり
ガラスに また自分が写る

それなら

白い部屋より
緑の原で跳び跳ねる

私が写れ
____________________

「6月の信号待ち」

福引き
なにを引こうかと信号待ち

向かえでは

幸せ店名の看板を背にしてまで信号待ち

導いてくれる曲が欲しいのに

ただただ

子育てカラスが

うるさい!
____________________

「占い」

よさこいの横を お坊さんが通る
衣装が袈裟が いろいろに
陽に照らされ

それは占い

ビー玉を入れた箸立ては
食べ物に こまらない
遊び疲れたビー玉なら
たくさんあるけど

じゃ ビー玉占い

答えがいろいろあれば占い

そのすべてが
これから起こることの
箇条書きだから
____________________

「帰り道」

闇夜の高速道に入り

ライトは遠目
反射伴が滑走路のようでワクワクする好きな景色

それは冬だけのものじゃないとスタート

見送るあなたは いつの顔で 今もいる?

もう振り向けない

今もあの日のあなたで
見送ってくれてると思いアクセルを踏むと

何度でもくる冬の姿で

ルームミラーに写る
____________________

「今日の僕の昼下がりに突然訪れた曲」

ラジオから

亜麻色の長い髪を風が・・・♪

うーん なぜか
叫びたいんだ〜

けど

窓を閉めて
ラジオのボリュームをチョッと
上げてみる

だけ
____________________

「祭りの後」

金魚を逃がしてあげた所を思い出したくて
水を入れたビニール袋を持って散歩

使われなくなった
煙突の周りをグルグル
展望台の素敵な高台にも
いってみた

高いところから
もどってくるはず

きれいに下まで
流してあげるから
____________________

「一句」

電動歯ブラシ

しまってみせましょ

コップの中へ
____________________

「新しい自然には なに食わぬ顔で」

ビルの中に雑草が 〜
すきま風に ゆれる〜

そう?なら

はがれた靴底では
入れないでしょう

アスファルト屋なので
そんなこと お手のもの
なにを潰してきた靴底か
分からないように
張ってあげましょう

大丈夫なにもなかったような
靴にして さし上げる

アスファルト
____________________

「旅」

夜汽車からみえるお家の明かり

きっとその明かりの内に もう一層の明かり
それは他所さまにはみせない

そんな言葉を
敷いて
並べて
眺めて

横にくる人がいれば
手招き一緒にみる

並べ変えるには
消ゴムのかすで つまずくヨ

遥か彼方にみえる文字は
ハッキリみえなくって
読み間違えてよさそうに
思えるから

旅で行ける
____________________

「洞窟で踊る影?」

そう
影は妖しく動き

ふたつにも
みっつにもふえ

あなたの高鳴る鼓動よりも
はやく足を打ち
手拍子を打ち
出した指先を見上げる

突然包むリズムはスロー

洞窟のローソクの
明かりのままにゆれ

影の中に

とけてゆく
____________________

「宣伝してみよう」

大きなポスターを広げ
今日の私の服

後ろ姿は きのう
映さないで〜

足下は畳一畳もいらない

持ち時間は 3分!
____________________

「思い出公園」

深いお堀から空を見上げる
あなたはアヒル

散る桜は後ろ姿
あなたの後ろ姿

雨の日は登り坂
晴れの日はくだり坂

思い出橋は 真っ赤な橋
____________________

「八重桜」


小刀のさやの模様は
八重桜にいたしましょうか

いやじゃ
刀には赤すぎる桜

ヒュ〜
____________________

「ちゃっかり」

あの去る飛行機で
いらっしゃったんですか

はい こんな夜中の店じまい後の商店街に
舞い降りてみたかった

風が吹けば
あちらこちらのモノが転がり

猫の目が興味に光る

突然そこの
モノでいてみたい
____________________

「夏休み」

かき氷器を
お気に入りの木だけで
作ってみた

麦わら帽子を
ダンボールで作ってみた

虫かごの中に入ってみた

指折り数え遊びを教えて
夏休み前

夏休み〜♪
____________________

「八重桜」

川の流れはどこも似て

流れの落ち込みどころに集まる
桜花すくい上げ重さは

八重桜

桜の串団子にもして

八重桜
____________________

「カレー色」

カレー有りますの文字に
墨を入れる

二重 三重

カレーが何色か
思い出せなくなるほど黒く

宣伝旗の千切れた先が
風になびき
あらぬ方を指す

初ターメリック入りカレー

やはり違う 欲しいのは
こんな色じゃない

カレーの文字
墨で真っ黒

何重にも重ね書き
____________________

「舞い降りたかった犬」

翼を使わず
羽を使わず
空を飛ぶ夢を

あきらめた君

雨上がりの日
なにかから抜けでれた
日のしずくに心を変え

犬を見つけては
近ずいていき鼻をツンツン
草露に近づき鼻をツンツン

それでも いつもの
空からみた下界を夢み
想像通りの昼下がりに
仕立てる

今日も主人公でいたい

しっぽの振りも
絶好調
____________________

「ぽたぽた焼」

ぽたぽた焼

名前が気に入って買うのか
ぽたぽた焼

あの実りの少ない密度
それが ぽたぽた焼

今日買って来てぽたぽた焼
と言われると嬉しい
ぽたぽた焼

入れ歯になる日がきても
あの軽い噛み応えなら
いけそうな煎餅
ぽたぽた焼

買い物かごでは
割れないように一番上によろしく
ぽたぽた焼

二袋買いたくっても
一袋買い
ぽたぽた焼

あ〜
ぽたぽた焼〜
____________________

「キャンプ」

小さすぎた魚焼き網
炎だけは大きく

焼けたウインナーは
夏のスキーゲレンデの
途中に刺しといた

日が暮れるまでに
温泉を掘りあてないと

大丈夫
みんな遊び

あの丘の上に太陽がのぼる前に
朝飯を食っちゃおう

今日も暑くなる〜
____________________

「春の2章」

チューリップの花は咲きましたか

僕は準備はできましたヨ

切ったばかりの木の切り株に
チューリップの姿を描いてまで
待ちこがれる日々

桜はまだかいな

おや あなたは北国のお方ですか

この景色 突然
遠近感がなくなり

このまま進めば
景色は 破れ めくれ

春の2章
____________________

「それでも空き家」

ガラスの割れた空き家

むすばれたカーテンは
入り込む風にも動かない お母さん
風と共に軽やかにヒラヒラ楽しそうなのは子どもカーテン

なぜカーテンだけ置いてった

規定外の窓枠のお家に引っ越す
明るくしなくっても
暗くしなくっても
行きたい道をみつけた

言い訳

出しきったわけじゃないと
風にゆれるカーテン
今日もパワーをためるけれど
置いていかれた

迎えはない
____________________

「カッコいいでしょ」

あの雲
なんて言ったっけ

見上げる僕を自撮り
____________________

「つくし誰の子」

左が僕の車
真ん中が僕の自転車
右が僕のバイク

手前のつくしは誰の子?
もち! 僕の子

ワッハッハッハ
____________________

「門」

トタンの帽子

それは木の門

たっぷり寝てください
でも ただしく寝てください
で気になり寝れない宿

そろそろ その門はやめて
____________________

「予報も手さぐり」

自動ドアじゃダメ
手さぐり じゃなきゃ

くぐり戸だって両手を添えて
開けるじゃないですか

でも茶室も窓が欲しい春〜

今日の天気は 気温はと
出てみなきゃ
分からないのにネ

手さぐり
____________________

「成りゆきの木」

靴を吊るしてみたいと
片方は持って歩く
恥ずかしさ

そんな成りゆきの木には
ヤギが何頭も乗ってます

駐車場のみんなの好きな
一台分のスペース

そこには誰も車を止めず
眺めるだけ

今日のステージ
____________________

「焼失も 時は続く」

中世 懐かしい姫君

明日からも生き続け

服も髪も風になびく〜
____________________

「素敵な答えは 笑顔」

素敵な答えが欲しい集まりは

みつけた空き家でするといい

電気も通らず
真っ暗なトンネルのような中

出口は明るく
ほっぺを太陽にスリスリ

素敵な笑顔
____________________

「不眠」

部屋のベッドで眠りたくなくって

窓から見える空き地でいい 雪はとけた

物音のする中でこそ眠りたい

枕 毛布を引きずってまで

ゆけ〜

眠れ〜

夢の中へ〜
____________________

「使って欲しがる思い出」

グーグルアースでアップ アップ

ほらあれが
僕がはじめて自転車でぶつかった電信柱のあったところさ

思い出せば

左の人差し指がうずく
小さいときに刺した千枚通しの傷

手作りの思い出でも
自動ドアで開け

ほこりが着かないように

なにかに使ってくれていいよ

って聞こえる
____________________

「残り雪」

この景色の前に柵

ぼくは
中の人?
外の人?

まだそんな事を言ってる

やがてとける柵
上からも下からも
とけてゆく

とけないなら
夏まで そのままで

半袖 短パン
汗まみれで

こじ開けてみたい
____________________

「原っぱ 春うらら」

春うらら

青年たちが ただしく
蝶タイをし 舞う

その流れの途切れぬ中を
家路に着きたい娘は

ライラック色のスカート

風にヒラヒラ

とても大きな花びら

春色
____________________

「渡れない玩具」

遊び心満載のマンション

外から見える
小さい頃を思いだせれる部分でいい

信号待ちの方たちを癒すだけでもいい

勿論 子供は入居禁止

遊べないから
__________

「なんちゃって」

鼻をかんだティシューを
ポケットにしまって

歩きだす時

僕って良い人かもと

チョッと思ってる顔つきで

歩きだす
_________

「ロールケーキ屋さん閉店」

ロールケーキ屋さんが
店を たたむという

閉店の日の後片付けでさえ

ロール言葉のスピード感に甘え

あっという間と

思い描く
____________________

「湯気 得意日の前の語りべ」

風邪じゃないよ でも

温かく飲むコーヒーの湯気が
ひざまでユラユラ落ちてきて
温めてくれる

春までの日々
まだまだ
膝を温めなさいと

さらに落ちてくる

明日のエイプリルフールには
なにを語ってくれる

湯気

変化自在

得意日
____________________

「札幌 春は遠く」

春風に なびいてカッコいい服

太陽を浴びて まぶしい服

ワクワクさせてくれて
いいことが ありそうな服

を 部屋で着てみよう〜
____________________

「雪解け水じゃないよ 」

泥んこ水溜まりは
海につながってるようで
釣竿をたらす

釣れない日は
槍を投げると
海の魚に刺さるのかな

ゴムの短靴に生温かな泥水を
たっぷり入れて
キュッキュ キュッキュ
いわせながら離れて行く

ドンドン離れて行くと
海には聞こえないだろうに

キュッキュ
キュッキュと

忘れて行く
____________________

「この頃は 毎年そう」

さようならの卒業式の帰り

とけ残る小さな雪に
ハローと舞い降りた雪

やがてさようならの
最高気温で

グッバイ グッバイ♪
____________________

「さくら散る」

お気に入りの写真の中ででさえ
もがこうとする 満ちた朝

池に映る花びら
その私の上に散る

分け入って進む小舟で
どなたかへのお嫁入

気が高ぶって眠れませんでした

この春も
来年も
再来年も

散る朝は いつまでも
____________________

「春一句」

動くのは虫

動かないのは卵

ヒュ〜
____________________

「トワイライト ゾーン」

にごった池の中で笑うと
笑顔が水中に写る

空に向け
池底に向け

手も足も波立たせてはいけない

なら なにができる?
そーっと色を着ける
季節を感じる

トワイライトゾーン

まだまだ

なにか出来る
してみて いい
____________________

「地球に 一人とり残され」

長さが20mぐらい
幅は10mぐらいの
猫のひたいトンネル

なにか あったのか

床がデコボコにめくれ
カラーも寂れて
はがれてる

僕のお気に入りトンネル

ひとり 10往復してみた
____________________

「夢の中に迷い赤」

火つけ石は赤い?
いやいや炎が赤い
それは枕詞

今日の夢の中に赤が現れた

まとってた?
履いてた?
かぶってた?

そのお人の前を
またひとつ
あらわれた赤を握りしめ

さっそうと通りすぎた

それは僕
____________________

「旅行」

めぼしい家ごとに お昼をごちそうになり
ドンドン前に進む

海に突き当たったら
海の向こうから来る人の土産話を待つ

光が横に走ってく
(なんで分かるの)
順番に点滅するから

野宿は
そんなすごし方

前に進め 前に進めば!

これ 旅行
____________________

「出前を断られてた部屋」

こんなにある家具 置物
散らばってても
さわっては いけなくとも

それでも ここがいい

なのに

屋根の色は気になる

いつか 空から届けて欲しい

この お話

あなたはどこから見てる人?
思い出してる人?
____________________

「ひまわり」

肩に触れる ひまわり

すてきな気持ち

手に持っていいなら
お届けいたしましょう

ひまわりを握りしめながら

片手で愛する方の肩に触れる

すてきな気持ち
____________________

「春雪」

雪割りが進む下界を見て

何て乱暴なことと

山脈に染みて身を隠す

山雪
____________________

「ひたいほどのトンネルのある散歩道」

歌を聴いても
音程がつかめない
頭も振れてない

でも
足下はデコボコの道なら
やはりふらつく

トンネルの中で
ひとり不思議そうな顔

トンネルの壁にもたれ掛かろうか
四つ足で歩こうかは

犬の散歩道で

思い出の音楽に
浸ってはいけない

失礼な人
____________________

「僕」

壁の一点を見つめつづければ
それが僕

ほら 見えるかい

あんなに米粒ぐらいに見えるのが地球

僕はあそこから来た

振り返ると宇宙という大きな壁

僕のすべて

そのどこか一点で良い

向こう側にすり抜けたくてネ
____________________

「空地」

廃墟も 空き地になれば素敵な処

乗れなかった日の汽車の切符を
空き地に埋めると

花の色の茎と葉っぱの
チューリップが咲く

シワのない服を着た通行人が
なにか言いたげに
横目で通りすぎる

声優のいない種

Googleアースをのぞき
ここはいつまでも
空き地でいてと

祈りの台詞
____________________

「猫の日 元気編」

大きな船の広〜い甲板の安全な奥深いところ

子猫達が遊ぶ

それでもたまに海に
転げ落ちる子猫もいて
長い虫取網で船員さんが
イルカさんが背中にのせて
助けてくれる

なので今日も こんなにも広い甲板の
安全な奥深いところで
子猫たちが遊ぶ

荒波に持ち上げられ
天高く そびえ立つ
甲板の先の
向こうに憧れる日

子猫たちは

海猫になりたいと思う
____________________

「月まで 3K」

どこまでゆく道なのか
まっすぐな道

東に用事があるのかのように
西に用事があるのかのように

あちらこちら向きの曲線を描く
道幅一杯のタイヤ跡

月に近付くと表れる
月模様にも似て
____________________

「衣がえ」

雪がとけ始めてきた

また春からの童話のシーズン
久しぶりに着る
チャック付きの服の
開かずのポケットを明け
冬の童話の休むところを確保

そして
そして
なんだっけ

あーそうそう

春からの童話の役の小道具を
その場その場に
運んどいてあげないと

大人になると頼りにされて
大変なんだよねって

僕も あなたも あのコも

みんなで
楽しく思う頃♪
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「朝皿」

ハムの上に目玉焼きがのってても
話題にならないけれど

5a四方耳付きのトーストがお皿にのってると

どこで買ったの
どう包まれて売ってたの

それりゃもう
右往左往する できごと

そうこうしながら

かろうじて今日も脳が
目覚めてゆく

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「癒し漫画本」

三丁目の夕日
久しぶりに開いたね

元気だったかい
相変わらず
素敵な夕日だったかい
みんな日々素朴だったかい

間違って押して
たちあがった
スマホの知らない機能も
おなじかも

お元気なのですか

こんな時は

ぬいだ靴の片方を
ちょっと内向きに置いて

良い人風
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「一句」

トロンボーン入りライブ

やはり出る

トイレ詰まり話し 笑
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「僕の突き当り」

庭先が引力

ドンドン入ってゆくと
大きな囲炉裏があり
一階なのに
屋根裏風作り

お礼に
部屋の真ん中に柱でも
小さい頃の背丈を印した柱

そうその丈の傷以上の高さの壁に
これからの僕の写真が飾られてる

暖をとりながらも
もっと明るくと
薪を一本 くべる

ダメ

暖も明るさも足りない

もう一本
もう一本

この家があるから

この小路は

今も 突き当り
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「着込み夢」

こんな真冬
沖縄の夢を見たいのでと
着込みすぎての寝は

子供たちに
火事からの逃げ方を
教える姿が かっこよく

子供たちが
集まる
集まる

そして
何度も
何度も

繰返し
避難練習をする

子供たち

そんな夢に
つつまれた
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「散髪 大きな心で」

葉が堕ちて丸裸になり
年老いたような禿げ山

雪の積もる地肌が見える

こうして見ると木がのび過ぎ
どんな、髪型にしましょう
丸ボンズにしてください

シャンプ−をしましょう
いややめて 雪が
とけてしまいます

なにかつけますか
では梅の種を少々
お願いします

ありがとうございました
1500円になります
あのシニア割り引きで
お願いしま−す
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「活躍」

30歳を過ぎたハンカチ王子は
冬は汗をかかないと
ハンカチは持たないのか

ハンカチランナ−がいて
ハンカチを持って走るけれど
冬は現れない

歳はハンカチ王子の倍以上

ハンカチの元祖が現れる
真駒内公園の春は

まだまだ遠く〜
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「心の色」

うしろに脱いだ僕の上着が
写真館のウインドウに素敵に飾られていて
着れない

先は通行止め
雪がここまで降れば
表示は いらない

ここまで分かるのに

今日は真っ白な
雪祭り会場に
神々しい
真っ白な門が

今日の心は何色?

分からないふりで通しておくれと

くぐりぬける
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「未来型 腕時計」

今日は四時間です
きのうは六時間でしたよ

この時計を腕にしとくと
その日の使った力と それなら何時間補うのに寝ましょうと
必要な睡眠時間を出してくれる

きのうは ずいぶんボ−っとしてましたね
あの分は睡眠とカウントしますので
今日は昼寝ぐらいでいいでしょう

みなさんと生活時間帯の違う人には
これだけ寝たんだから後二件ぐらいなら
用事をこなしてもいいですよと教えてもくれる
素敵な腕時計

やがてくる
宇宙船での長旅の睡眠に
たいする意識改革時計
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「雪雨」

雪祭り開催日

こんな日に雨

雪祭りとて
雨の日は集めれそうと
遠くからもめだつ
真っ赤なシャツ

みんなの お困り事の返事を
集めて歩くおっさん現わる

やはり 雪祭りが終わるまで
待っておくれヨ

雪祭りの間だけ現れる
乗ってはいけない
真っ白い路面電車に
乗せる想いは満席

氷像めがけての旅は

サラサラの粉々雪になり
氷の像にふりそそぐのも

呼び物のショ−
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お尻」
自転車のお尻の上に
僕のお尻がみえます

みえま〜す

自転車にまたがった僕は
自転車に怒られないようにと
自分の お尻が右へ左へと
バランスをとってゆく

自転車の後ろが自慢か
僕のうしろが自慢か

走り去る〜

アピ−ルしてるのは
きっと僕

うしろからみたお尻は
自転車が優雅

と 聞こえましょう〜
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「冬の日本手拭い」

日本手拭いの冬

使いで なく

夏祭りは
どこかいなと

ねじりはちまき
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「良き気分」

この気持ち 良い〜

この気持ちに
出逢いたい時に
出逢いたいのだ

名前を付けて
店頭で売ってたりすれば なお良い

あの時の気分も
きのうも良き気持ち

そのすべてに
また いつでも出逢える

たまにはメイド インおフランス ケ−スに入れて
陳列してくれてても

いいかも〜
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「冬音」

楽器を鳴らす姿が決まってるのは
からだで鳴らせてる今

燃焼し透明

朝には 氷になり
陽を通し
とけて音はなし

振り返ると
ランタンにかざす手が
リズムを刻む

今日も始まる
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「ゆくすえすくゆ」

その坂道の角度は開けたピアノの蓋て表す

閉めようとすると小石や砂粒まで数えれそうなくらいにほっぺたが地面に近ずく

二度同じことをすると僕が二人に
三度同じことをすると僕が三人になれば
使いすて人生観

いえいえ

一度だけというすり鉢坂

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