ライフ博物館めぐり Part 1

フリーウエアの「ライフゲーム入門」では、ライフゲームの図形の中から70点あまりをピックアップし、「ライフ博物館めぐり」というファイルの中に展示しています。Macで展示品をダブルクリックすると、すぐにその動きが見られるしくみになっています。

このページではその中から、いくつかを解説します。


(1)直線

一番簡単な直線から始めましょう。こんなに単純な図形でも展開はまったく予断を許しません。長さを変えただけでも、その展開は一変します。

とりあえず、

の場合を展示していますが、ファイルメニューの「直線を描く...」を選べば他の長さの直線についても試すことができます。

長さ19の直線は第25世代で消滅しますが、異分子が1つ加えられるだけで、種族の繁栄はずいぶんと長くなります。あまりにも静的で美しすぎる社会はもろいようです。


(2)不変図形と斜め縞

世代交代をしてもその形が変わらない図形がいくつかあり、不変図形とよばれます。よく出てくる不変図形をリストアップしました。おのおの名前がついています。


これとは別に、斜め縞図形も器の大きさと周期が一致すると不変図形になることがあります。

「斜め縞(横周期4)」がその一例です。ところが、この縞の中に異分子が一点加わるだけで模様はたちまちのうちに破壊されます。これはカオスによるバタフライ効果の一例とも考えられます。

ファイルメニューの「斜め縞模様...」を選べば他の周期の斜め縞についても試すことができます。


(3)周期図形

周期2で繰り返す図形のうち、一番左の3個でできた直線は周期2で永遠に振動し、ブリンカーと呼ばれます。一番下のブリンカー4個でできた「信号灯」もよく出現する図形です。

  周期2の図形は単純なものがほとんどですが、中には「周期2(星形)」のように人工的に作られた巨大なものもあります。

周期3以上で繰り返す図形となると、自然に出現することはほとんどなく、大部分が人工的に作られたものです。中には周期14や周期15というものもあります。


(4)グライダー

ライフの中でグライダーは最も注目すべき図形です。この図形は周期4でその姿を変えながらも、斜め下にどんどん進んでいきます。いろんな場面で自然に出現して目を楽しませてくれます。

  「グライダー出現」などは何と12台も発射します。ライフのなかには、副産物を一切残さずに複数のグライダーに変身する図形もあり、「グライダーに変身」として集めました。

グライダーを大形化したものに「宇宙船」があります。グライダーとは違いこれは横に進みます。これ以上宇宙船を大形化しても、すぐにつぶれてしまい決して前には進みません。大きい飛行物体としては、別に2隻の護衛を連れた「大宇宙船」が見つかっています。


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