スペインのフランシスコ会の修道士が、会の創設者「聖（サン）フランシスコ」を街の名に付けたのが地名の由来です。

ゴールデンゲートブリッジ（金門橋）やフィッシャーマンズワーフ、ツインピークス等が観光地として有名です。

市内には50以上の丘があり、その坂道を走るケーブルカーも人気です。

写真の写りが悪いのですが、飛行機から見下ろした市内とオークランドベイブリッジの様子です。

「霧のサンフランシスコ」と言われるように、この時も朝霧がかかっていたのでした。

このつり橋は1936年に完成、全長約13.5kmだそうです。
瀬戸大橋が開通するまでは世界一長い吊り橋でした。

このユニオンスクエアの周囲がショッピングエリアなのだそうです。

広場の中心に立っているのは、1898年にマニラでスペイン艦隊を壊滅させたデューイ提督の記念柱。

広場自体はそれほど大きくないのですが、この地下には2,700台収容できる巨大駐車場があるそうです。

周辺をパームツリーが取り囲んでいました。

この広場から四方に通路が延びているのですが、その通路の入り口でギターを弾きながら歌っている人がいました。

しばらく聞いてなれて（？）から、一緒の写真を頼んだら気さくにポーズを取ってくれました。

他の通りでは私のカメラに気づいた芸人が、妻と一緒の写真を取れと催促？するのでした。 　　　　↓

サンフランシスコと言えばケーブルカーが有名です。

この時は座席が満員で妻は仕方なくステップに立っているのですが、これが若者のかっこいい乗り方なのだそうです。

道路は丘を迂回することなく頂上に向かって一直線に造られています。そのため坂の頂上で車は突然空に吸い込まれるように姿を消していくのでした。

若いころよく聴いたブレンダ・リーの、"I Left My Heart in San Francisco"という曲が思い出されます。

それは"High on a hill it calls to me 　To be where little cable cars 　Climb halfway to the stars "と続くのでした。

下をクリックするとその曲が聞けます

ケーブルカーは地下のケーブルにつかまって進んでいくのだそうです。

「その２」の写真では黄色い二重線の両側に三本ずつ線路が見えていますが、それぞれ真ん中の線の地下でケーブルが動いていて、それをつかんでケーブルカーが進むのだそうです。

下りの急坂ではケーブルを離して重力とブレーキの制御で下ります。

だから車体はしょっちゅうゴトゴト音を立てながら坂を上り下りします。

電車やバスと違う、時代がかった素朴な感じが、かえって旅ごころを誘うのかもしれません。

「その３」の写真の三角形の白いビルは、48階建て高さ260mの、トランスアメリカ・ピラミッド。1972年に完成したサンフランシスコでは一番の超高層ビルです。

丘を越えるたびに町並みは相貌を変えていきます。ステップに立っていると、その新しい街路にケーブルカーごとのみ込まれていく感じが襲います。
それは座席では味わえない、直接肌で感じる爽快感でした。

対向車線のケーブルカーとすれ違うときはスリリングです。

ケーブルカー同士の間隔があまりないので、持ち物が大きかったらぶつかりそうな近さでした。

運転手は大きなレバーを操りケーブルをつかんだり離したり、ブレーキをかけたりしているのですが、なかなか気の抜けない作業です。

それでも停車中、カメラを構えた私に気づくと、わざわざ妻と一緒のポーズを取ってくれました。

ケーブルカーから眺める街路沿いの家々の美しさには目を見張りました。

ケーブルカーを降り、丘の上の住宅街を散策してみたのが以下の写真です。

小高い丘の斜面に建ち並ぶ住宅は、パステルカラーで彩られ、おしゃれな感じです。

1906年のマグニチュード7.8といわれる大地震と、その後の３日間にわたる火災で、人口40万人中22万５千人が家を失いました。

その大災害を乗り越えて、この美しい家並みが造り上げられたのでした。

ロサンゼルスに一歩先んじて都市となったサンフランシスコだったのですが、この大災害に遭遇したため、新興都市ロサンゼルスが西海岸の中心的地位を得ることになったといわれます。

ここは高級住宅地と思われるのですが、サンフランシスコの不動産価格は、今では全米で１・２位を争うほどなのだそうです。

同じ都市圏内に、1970年代後半から半導体・コンピュータ関連の産業が集積する、いわゆる「シリコンバレー」が誕生しました。

そこは他の都市に比べて所得水準が高く、このサンフランシスから通う人が多くなって地価が高騰したのだそうです。

アパート代が20万円という記事もありましたが、観光でたまたま通り過ぎるのと違い、住むとなると我々庶民には高嶺の花のようです。

「その４」の写真の背景に、オークランドベイブリッジとトランスアメリカ・ピラミッドが写っています。

最初に紹介した、飛行機から撮った写真の、左手奥の方にある丘（写真には写っていない）から見下ろした風景。

超高層ビル「トランスアメリカ・ピラミッド」の大きさが目立ちます。

「その５」の写真で、奥の湾内に小さな島が見えます。これは「アルカトラズ島」。

1963年まで連邦刑務所として利用され、監獄島とも呼ばれていました。

有名なギャング「アル・カポネ」をはじめ、脱走の危険がある者などが収容されました。

四方は海に囲まれ、湾内を流れる急流は太平洋に注いでいて、泳ぎ渡ることができないため、脱獄不可能な監獄といわれました。
（それでも脱獄事件が発生し、その２人が逃げおおせたかは今なお不明だそうです。その顛末は映画にもなりました）

現在は歴史地区として公開されています。

「その５」の写真の坂を下っていくと、赤ちゃんを抱いた若い夫婦に会いました。妻が話しかけると気さくに応じ、赤ちゃんを抱かせてくれました。それで記念に撮った写真。

この通りで見かけた猫にびっくりしました。我が家の飼い猫「クロ」 にそっくりだったのです。
（しっぽはクロより太かったのですが））　↓