そこで病気になりやすそうなバラを、倉庫の南側の掛け下げ（屋根がある）に鉢植えにして置いてみました。

去年地植えにしたのですが、「黒星病」にかかって春に枯れてしまいました。妻が好きなバラだったのでがっかりしていたのですが、たまたま「コメリ」の店頭に今年も苗が出ていたので喜んで購入し、今度は念のため鉢植えにしてみました。

2009年フランスのメイアン社が銘花「プリンセス・ドゥ・モナコ」のファンに向けて発表した自信作だそうです。花がより大きく華やかになり、香りが強くなったとのこと。

朝に開き始めた初々しいつぼみが、淡くかすむピンクに縁取られた花びらをゆっくり広げていき、その日の夕方には大きく花開いている美しさは、何度見ても飽きません。

写真左は花が開き切っていますが、花びらの先がベルベットのように黒ずんでいるのがわかります。

1963年フランス作出のＨＴ。世界バラ連合殿堂入りの名花です。
花名は、作出者の祖父アントワーヌ・メイアンのことで、メイアン社は上の「カリフォルニア・ドリーミング」や「プリンセス・ドゥ・モナコ」を作りだしたバラ作りの名門です。

外弁が鋭く巻き、ブルー系のコンテスト用として人気が高いそうです。切り花として一世を風靡したとのこと。

そういう予備知識なしに見ると意外にあっさりした印象です。
（美空ひばりがこよなく愛したバラなのだそうですが）

1981年日本作出のﾊｲﾌﾞﾘｯﾄ･ﾃｨｰ。命名はフランス風なのですが＜Violet＝すみれ色＞からきたのでしょうか。

花の色はクリームイエローに桃色のの覆輪で、花の形は剣弁高芯咲き。

花が開いた後の外弁は鋭く尖って、独特の形になります。

1998年アメリカ作出のハイブリット・ティー。

去年までの「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ」名の時は、故ダイアナ妃の生前の慈善事業への熱意を生かすため、売上金の一部が慈善活動に寄付されていたそうです。
改名後の今年からはどうなったのかな。

ダブル・ディライトの名は、色彩のすばらしさと香りのすばらしさの二重のすばらしさから名付けたのだそうですが、それを知らないと赤と黄色の２種類の色のすばらしさからの名付けかと思うほど、色どりの美しさにハッとさせられます。（だから、トリプル・ディライトだという人もいるそうです）

咲いている花は上の段を右から順に「カリフォルニア・ドリーミング」、「パパ・メイアン」、「マダム・ヴィオレ」、その左手前が「ダブル・ディライト」、その右下にうなだれて見えるのが「エレガント・レディ」。「ミミエデン」は咲き終わって次の蕾が「カリフォルニア・ドリーミング」と「パパメイアン」の前の段に見えています。

前の段の一番左側で、白っぽい鉢に３個咲いている朱色の花は「芳純」。名前の通り香りの名花なのですが、今は地植えにしています。