2013年11月21日
医者に殺されない47の心得
近藤 誠著
100万部を超える大ヒット作で、菊池寛賞を受賞しています。
これだけ世間で話題になっていますので、他のドクターの見解も必要と思い書いています。
(重複した話題はスキップしました)
心得6より 世界中で売れているコレステロール薬の「病気を防ぐ確率」は宝くじ以下
スタチン薬「リピトール」のNTTが100であることが述べられています。
スタチン薬「メバロチン」のNTTは119でさらに高い。
(NTTとは、この場合6年間にわたってメバロチンを119人の方に服用していただくと、服用していない場合と比較して、そのうちの1人を余分に心筋梗塞から救えますよ、という意味です。)
スタチンについては、これまでも別項で検討していますので参照ください。
さらに、
最近の研究では効果がないという報告が続いているようです。
対策はやはり糖質制限と思います。
心得10より 健康な人は医療被曝を避ける。CT1回でも発癌リスクあり
イギリスの研究によると「日本人のがん死亡の3.2%は医療被曝が原因」「世界15カ国で、日本が最もCT検査回数が多い」「発癌への影響は英国の5倍」という医療被曝大国です。
この点については、「CT検査は最小限にしましょう」というコンセンサスが必要ではないでしょうか。
気軽にCT検査を受けたがられる方がおられます。
心得13 軽い風邪で抗生物質を出す医者を信用するな
「かぜには抗生物質は効かない」というコンセンサスが欠けています。
心得21 乳がん検診の結果はすべて忘れなさい
マンモグラフィの結果の判定は、わかりません。
「子宮がんワクチンは無意味」について
筆者の主張どおり「このワクチンで本当に子宮頚がんが予防できた」という結果はでていません。
希望的観測にもとづいた予防ワクチンでしかありません。
その他、他の予防ワクチンについても否定的な見解が述べられています。
全てのワクチン否定となると、いきすぎた意見と思います。
心得33 コーヒーは、がん、糖尿病、脳卒中、胆石、シワを遠ざける。
昔、コーヒーが体に悪いという説がありました。 最近は真逆な話になっているようです。
心得35 石けん、シャンプーを使わないほど、肌も髪も丈夫になる
夏井先生発祥の意見でしょう。