2013年7月1日 

日本動脈硬化学会「長寿のためのコレステロールガイドライン2010年」に対する声明(2010年10月14日)―に答える
日本脂質栄養学会理事長 浜崎智仁


上記より。最近の試験結果ではスタチンおよびゼチーアでよい結果が出ていないようです。

表1高コレステロール血症患者に対する過去5年の大型介入試験の結果

ASPEN2006アトルバスタチンはDM患者のCVDに影響なし
CORONA2007ロスバスタチンは60歳以上の心不全を予防しない
ILLUMINATE2007トルセトラピブで有意に死亡率↑
GISSI-HF2008ロスバスタチンは慢性心不全患者に無効
ENHANCE2008エゼチミブはFH患者の頚動脈内膜中膜複合体厚に影響なし
SEAS2008エゼチミブは大動脈狭窄に影響しない;ガンが↑
AURORA2009ロスバスタチンはHD患者のCVDに影響なし

CVD:心血管系疾患、DM:糖尿病、FH:家族性高コレステロール血症、HD:血液透析、 トルセトラピブ:CETP阻害薬、エゼチミブ:コレステロール吸収阻害薬 文献:ASPENDiabetes Care 2006;29:1478 CORONAN Engl J Med 2007;357:2248 ILLUMINATEN Engl J Med 2007;357:2109 GISSI-HFLancet 2008;372:1231 ENHANCEN Engl J Med 2008;358:1431 SEASN Engl J Med 2008;359:1343 AURORAN Engl J Med 2009;360:1395



 

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