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「マイナンバーカード利用加速の提案:一律適用より経済合理的な方策を」(論文原稿)、2024年10月20日。

[概要]
  1. 最近マイナンバー、とりわけ(医療)保険証のマイナンバーカードへの移行(マイナ保険証)に関する議論が多い。政府・デジタル庁に加え、多数の識者がマイナンバーの有用性を強調して、早い時期の普及が望ましいとしている。筆者も同じ意見であり、日本社会・経済のさらなる発展のためには、マイナ保険証の導入に加え、マイナンバーカード利用の拡大が必要と考えている。しかしながらプライバシー保護等についての懸念に加え、マイナンバーにかかるエラーや事故のニュースが伝えられて、利用拡大や保険証移行に反対する意見も少なくない。
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  3. 本稿では、まずマイナンバー導入の意義について説明し、最近のマイナ保険証への移行問題の経過を概観する。次いでマイナンバーカードと、すでに広く普及している民間カードとの相違点を考察する。
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  5. その上でまず利用者・国民に、(民間カードと同様に)それぞれのマイナンバーの背景、すなわち個人データの実情を明示して同利用制度への信用を高めるため、「全利用者へのマイナンバー報告の送付」を提案する(提案I)。
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  7. 次いでマイナンバーカードに、(民間カードと比較して不足している)利用メリットを付与するため、「マイナンバーポイントの新規発行」を提案し、その概要を説明する(提案II)。
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  9. 両提案の基本視点は、「マイナンバーのような新しい制度の普及のためには、利用者・国民への一律適用を避けながら、十分な情報を供給して不信・不安を取り除き、同時に利用者・国民の経済的誘因に沿った方策で円滑な進行を図る」ことである。
[キーワード]

マイナンバー、マイナンバー・カード、マイナンバー普及、(マイナンバー)背景情報、ひも付け、ひも付けエラー、(マイナンバーへの)信用、マイナ保険証、マイナンバー報告、民間カードとの比較、マイナンバー利用ポイント

[論文]

「マイナンバーカード利用加速の提案:一律適用より経済合理的な方策を」、2024年10月20日(論文原稿)

ワード文書  [PDF: 1042KB] (2024.11.01: 細部改訂、注12新設)

表1(table.pdf)

ワード文書  [PDF: 340KB] (2024.10.20)

[他リンク]

「マイナンバー普及へ対策を」(日本経済新聞投稿記事)、2023年12月。

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Hajime Oniki
IEIR
10/20/2024
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