クリスマスシーズンの始まりですね。 街を歩くと、どこからかジングルベルの歌が聴こえてきて、はずんだ気分になってきます。 去年の今頃は、入院していたことを思うと、今年の毎日は何をやっても有り難い感じがします。そういえば、病院でもイブの夜には、看護士さんたちが赤い服をまとい、鈴を持って、にわか聖歌隊を作り、白い廊下を列になって歩きながら、ちょっと恥ずかしそうにクリスマス・ソングを歌っていましたっけ。
病院食も、イブの夜には、ちゃんと小箱に入ったクリスマス・ケーキが振舞われ、季節に触れる計らいがされていました。でも、病院で聴くクリスマス・ソングは、歌がにぎやかなだけに、逆に少し切ないかな。 今年は元気にクリスマスを楽しめて嬉しいです。
近所の小学校で、大人を対象とした『給食レストラン』というイベントがあったので、参加してみました。 今の子どもたちが、どんな物を学校で食べているのか・・・、興味あります。
広々としたランチ・ルームがあり、お皿やお椀も花柄で、昔に比べたら随、随分、家庭の雰囲気に近くなっていました。 出されたメニューは、どれも学校の給食室で作られたもの。 海苔の佃煮だって、手作りで、ほんのり甘く、優しい味でした。 久しぶりの給食、なんて美味しい! 家庭では、肉料理を作るお母さんが多いので、給食では、なるべく魚料理を出すように考えているそうです。 地元の食材を使う工夫もしているそう。
食育って、大事ですものね。
子どもの頃は、なぜか、ヨーグルトやプリンやゼリーが大嫌いだったので、給食にそういうデザートが出ると、クラスメートに食べてもらい、喜ばれていたのを思い出しました。 今は、ヨーグルトもプリンも、好きです。
今月中旬に、八千代市(千葉県)の自治会館で、絵本講座を行います。 今回は、私の絵本『ハンカチのぼうけん』(すずき出版)を例に挙げて、白紙のところから、絵本を完成するまでの話など、いろいろ出来たらと考えています。 ふたごのハンカチが、おうちを飛び出していく物語。 さぁ、どこへ行って、なにをするのかな?
菅野由貴子さんの描く、女の子ハンカチと男の子ハンカチの動きが、なんとも愛らしい絵本です。 絵本といえば、今年のクリスマスは、絵本を贈ってもらいたいなぁと、ひそかに期待して、家族になにげなく話しています。 リクエストしているのは、『スワン (アンナ・パブロワのゆめ)』」という絵本。 大正期に日本に来日して、日本にバレエの魅力を伝えたアンナを描いた作品。 絵がシックで繊細、クリスマスの雰囲気を感じる、大人も部屋に飾っておきたくなる本です。 アンナがバレエ公演が成功をしたのを受け、日本でもバレエ教室が開かれるようになったのは、昭和に入ってから。 鎌倉に、その日本第一号のバレエ教室があり、パブロワ記念館として、かつて公開されていました。(教室を開いた、エリアナ・パブロワさんの名前を冠しています) 七里ヶ浜に建つ、アーチ型の門の、洒落た洋館。 東京新聞で書いていた時、取材して、小さな記事にしましたっけ。
これは、どこにでもあるペーパーナプキンで作った、バレリーナです。 くわのみ書房を訪れた時に、お店に飾ってあり、「簡単に作れる」とうかがって、挑戦してみました。 本当に、3分あれば、完成します。 しかも、道具は何もいらない。 ペーパーナプキンさえあれば、どこでも作れて、誰が作っても、バレリーナっぽい躍動感が出ます。 お茶を飲む合間に、さっと作ってみせれば、拍手喝采かな?
近所のお庭に、クリスマスのオーナメントに思える、赤と緑の飾りを見つけました。 小さなスイカみたいな形。よく見ると、飾りじゃなく、本物の植物のような・・・でも、あまりにも可愛いので、人工物のような・・・。 じっと見ていたら、そのお家の男の子が出てきて、人懐っこく教えてくれました。 「ママの植えた植物なんだよ。名前は、知らない。 食べても、美味しくないよ」ですって。 家に帰って、調べてみたら、『オキナワスズメウリ』という、本物の植物でした。 緑色の実は、熟すと赤に変わるのだそう。 クリスマスっぽいです。 ちなみに、実には毒ばあるみたいなので、いくらスイカに似てるからって、食べてはいけませんよ!
真昼の路地裏に立っていた、青い目のサンタさん。 夜空を駆け巡るサンタさんと比べると、のどかな感じに見えますね。 ハッピーなクリスマスでありますように!
2016年 12月
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