日々のエッセイ

 長雨の6月。大きめの傘やレインシューズを用意して、夏直前の、ちょっと面倒な季節を迎える準備をしています。「今日も雨かぁ」なんて思う前に、空から降り注ぐ雫の様子を見て来よう、という気持ちで出掛けましょう。

     

   先月、代々木で行われた『ハーモニーマルシェ』に参加しました。西参道から、代々木駅方面へ続く道で開かれ、約2時間、地域の人たちとハーモニーのメンバーとで、初夏の休日を楽しみました。

     

  こんな感じにテーブルを出して、ハンドメイドの品々を並べました。暑くなってきて、後半は隣のピロティに移動。通り沿いより、意外とピロティの中のほうが、お客様が入ってくれます。お店っぽく見えるのかなぁ?

     

  ミオさんの編み物小物。色とりどりのカード入れが大人気。マルシェを閉める間際に、まとめて〝大人買い〟をしてくれたお客様が印象的。

     

       

   ミキさんの羊毛人形ポストカードと、立体額絵。ちょっと犬のような、猫のような不思議な子たちは、タランとビッテという名前がついています。 私は、ひと箱豆本で参加しました。

     


  ようこさんの押し花アートは、ポストカードと額絵が出ていました。花束のポストカードのほうは、私の豆本『Love Letter』の表紙を飾っていただいた作品です。

     


  フェンスを利用したディスプレイには、ミオさんの作ったバッグが並んでいました。右と左のバッグは、韓国で流行中のハイバブルという糸で編まれていて、糸自体がキラキラして綺麗。 韓国では、この糸でカラフルなたわしを編む人が多いのだそう。キッチンが明るく楽しくなるし、しかもエコ。 こんなバッグを提げたら、軽くてキラキラして、気分が上がりますね。

 あつこさんは、今回は読み聞かせの時間が無かったので、呼び込みを張り切って担当してくださいました。よく通る声で、道行く人が振り返った? のりこさんは、今回ご用事があって来れず残念でした。

   初めてのハーモニーマルシェは、とても楽しいひとときでした。ありがとうございました。
   いらしてくださった方から「またやって」と声をかけていただいたので、次回は「夏」をテーマに8月くらいに開催予定です。

 ふるさと代々木の街は、最近、小さな新しいお店がちょこちょこ出来ていて、散歩しながらのぞいてみると、面白いものに出会えます。でも、昔とまったく変わらないお店もいくつか残っていて、なんとなく安心します。

     

 代々木と新宿の間にあるプーク人形劇場もその一つ。私の子どもの頃から、同じ雰囲気で建っていました。開館は1971年の11月だそうですよ。良質な人形劇を子どもにも大人にも届けるために生まれた劇場。人形劇専門というのは、全国的にも珍しいのでは?と思います。

     


  建物がとにかく可愛い。緑のバルコニーや、壁に彫られた手作り感いっぱいな飾り文字。そのまま絵本の世界みたいで、人形劇を見に来た人たちは、この劇場の前に立った瞬間からもう、物語の世界へ誘われるでしょう。

     


  昔は違ったのですが、今は入り口の一階部分がカフェになっていて、その奥に『人形のマド』というお店があります。個性的なお人形やグッズが売っているみたい。 劇場の前は昔から何度も通っているのに、実は一度も公演を観たことが無いまま、大人になってしまいました。(近所過ぎると、いつでも行けると思ってしまい、いつの間にか時が流れているということ、ありますよね?) 絵本で見た『スイミー』や、童話で読んだ『エルマー』などが演目にあるみたいなので、いつかこの劇場で観てみたいです。

    

  ドア用のリースって、クリスマスの飾りをすぐに思い浮かべてしまうのですが、夏らしい青いリースを見掛けて素敵だなぁと思いました。小皿をつないで作られたリースです。陶器だから、6月の長雨に晒されても平気ですね。

  雨の季節も楽しい気分で過ごしましょう。

 トップページへ
 前回のエッセイへ
 次回のエッセイへ