日々のエッセイ

  春がやって来たのに、今年は何事も自粛の春。外出もままならず、入学式や入社式といった大切な行事も控えめに行われたり、中止になったり。とうとう、東京オリンピックも延期になりました。それだけ状況は深刻ということ、まずはみなさん、身体を大切に過ごして、この機会に家の中でも出来る楽しい事を探してみましょう。
                 

 毎年、この季節に行われるBOOK展、今年はどうなるのかなぁと思っていましたが、予定通りに開かれるそうで、お知らせ致します。
           
 BOOK&展
 会期 2020年3月31日〜4月25日
  午前11時から午後5時まで
 (休廊は日曜と月曜と4月23日)
 (初日は午後1時半から)
 場所 ギャラリーウシン
  川越市宮下町2-20-3
  
 今年のテーマは、ギャラリーのある川越にちなんで、「川越物語」。こんな時期ですが、お近くを通りかかった際には、ぜひのぞいてみて下さい。川沿いの道は、毎年、桜ロードになって、川面までピンクに染まるのですが、今年は咲き始めが早いので、もはや新緑の風景になっているかもしれません。
            
 BOOK展の会場で売っているミニ絵本『うわさのしゃしんかん』には、写真にまつわる思い出を書いた手紙が付録としてついています。ポストに届いたばかり、みたいな気分で封筒を開けて、手紙を読んで頂けたら嬉しいです。

             
 東京ドームの近くを通ったら、普段よりずっと人通りは少ないけれど、イースターの飾りつけで華やいでいました。今年のイースターは、4月12日の日曜日です。ハロウィンのように日本でも定着するイベントになるのでしょうか? イースターエッグの飾りを作ってみたいなぁ。

                   
 神楽坂の裏道を歩くと、こじんまりしたアーティスティックなお店や美味しいお店が並んでいて、楽しい気分になります。「面白い公園もあるよ」と教えていただき、不思議な児童公園に行ってみました。入り口が狭くて、ちょっとわかりにくいところにありますが、行けば「なるほど!」と思うインパクト。主役は、この「象の滑り台」です。土地の段差を利用して、子どもにとってはかなり高いだろう場所から、象二匹の鼻を伝って降りて来られます。象の色合いや切なげな表情が、子どもっぽくなくて、落ち着く公園です。町の中の異空間。

                  
 その公園の近くの壁に、こんな落書きがありました。赤いリボン。誰がいたずらしていったのでしょう?

                  
 4月に似合う絵本は、『とおいまちのこ』(のら書店)が思いつきます。4月といったら、引っ越しなどで環境が変わる季節。この絵本の窓辺の女の子も、新しい町に越して来たばかり。初めて学校へ行き、クラスメートに囲まれて、自分の住んでいた遠い町のことを語るうちに、泣き出します。夜になって女の子は、クラスメートといっしょに「遠い町」へ行けたらと強く願い、それは夢のように叶うのです。転校生って、新鮮な空気をまとっていて、どことなくミステリアス。私自身は転校生だった経験が一度も無いだけに、どういう気分なんだろうなぁと、想像しています。
                   

 謎解きカフェの事件レシピ『ゆめぐるま』(国土社)の2巻目に、転校生を書きました。サブタイトルは「ミステリアスなティータイム」。クラスにいるどんな子たちとも違った、ミステリアスで大人っぽい雰囲気の男の子が転校してきて、ある雨の放課後、主人公は成り行きでその子の家へ招かれます。着いた豪邸で待っていたコワイ出来事とは・・・。pon-marshさんが描いてくれた転校生みたいな子、あなたのクラスにいる(いた)でしょうか?

                     
 家にいる時間が増えて、おうちごはんも普段より時間をかけられますね。珍しいメニューや、手のこんだ料理にチャレンジする人も増えてきたとか。外出が思うように出来ない分、たまにはテーブルウエアにも気をつかって、おうちレストランを気取ってみるのもいいかも。日常とは違うメニューなら、料理も娯楽になります。何事も楽しんで、春らしい気分を味わいましょう!

 2020年4月

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