日々のエッセイ
                  

 梅雨が明けたら、日本列島、いきなり猛暑ですね。涼しくなる工夫をしながら、毎日を快適に過ごしたいです。

                           

 ホテルのちょっとしたスペースに、お洒落な衣装のバービー人形が展示されていました。人魚スタイルが夏らしい。撮影スポットとして、バービー人形の大きなパッケージが、後ろに設けられていました。まるで、フィッティングルームみたいな箱で、中に入れるようになっています。ポーズを決めて、外側から写真を撮ってもらえば、「自分がバービーちゃんになれる」わけです。普段より、ちょっぴりスタイルが良く写るかもしれませんよ。
  
                
 暑さで食欲が落ちた時に、ツルッと食べられる「そうめん」は、夏に欠かせませんよね。真っ白な麺が、食欲をそそります。スーパーには、いろいろな色の麺も並んでいますが、上の写真のような「クレヨン」みたいなそうめんを見つけて、ビックリ。色づけは、クチナシや抹茶など天然成分だそうで、小さな子にも安心ですね。セット内容には、なんと、画用紙まで含まれていて、色つき麺での盛り付けを、お絵描き感覚で楽しめるそう。夏休みに親子で作ると、子どもたちが料理に興味を持ち始めるかも。

              
 夏に読みたい本。外がどんなに暑くても、ページをめくるたび、心地よくひんやりしてくる物語が『8月のソーダ水』(コマツシンヤさん)です。全体的に水色トーンの、オールカラー・コミックで、のどかな海沿いの町を舞台にした、小さな物語が詰まっています。海はいつも同じようだけれど、よく見ると、お話ごとに微妙に色が違い、時が移っているのがわかります。
             
 歩く灯台が出てきたり、風の缶を売る自動販売機があったり。中でも私が好きなのは、3話目の「まぼろしの街」です。ヒタヒタと水がたまった古い街の佇まいが幻想的。路地裏に進んでいくパレードを追いかけて、辿り着いたのは・・・。ネタバレになるので、書きませんが、どこか懐かしいような物語です。地面から湯気が立ち上りそうなほど暑い日には、こんな蜃気楼めいた出来事が現実に起こったとしても、驚かない・・・かな?

               
 絵本好きな人なら、その名を一度は聞いたことがあるだろう「ボローニャ・ブックフェア」。毎年春に、イタリアのボローニャで開かれる児童書の大きな見本市です。絵本のコンテストもやっていて、2017年に入選されたオオノ・マユミさんが「ボローニャのとっておきの話」を聞かせて下さるというので、『くわのみ書房』のお話会に参加しました。それ以前に、オオノさんの作られたZINE『ボローニャブックフェアに行ってきました』を購入していたので、当日が楽しみでした。
 その日は、夜の6時スタートだったので、いつもお邪魔しているお店が、また違う、落ち着いた大人の雰囲気。参加者は、絵本作家さんやエッセイストさんもいらして、皆さん興味シンシンなご様子。気さくなオオノさんのお話で盛り上がり、二時間があっという間でした。
 ボローニャは、今の絵本コンテストでは珍しく、デジタル応募ではなく、原画を提出する決まりだそうで、会場に集められた世界各国からの力作は圧巻だったとか。是非、原画を見てみたい! でも、イタリアはあまりに遠い・・・。
 がっかりしかけた方には、朗報です。毎年夏に、板橋区立美術館で、ボローニャの入選作の原画展示が行われているんです。板橋とボローニャは、姉妹都市だそうで、そういうご縁でのイベントなのですね。今年は8月12日まで。夏休みのお出掛け先に加えて、楽しんでみるのもいいかもしれませんよ。私も行こーっと!
 入選作の傾向としては、インターネットで「世界が一つ」になりつつある世相を反映して、「その国らしさ」が薄れているのですって。アジア人の作品なのにヨーロッパ風だったり、その逆もしかり。時代と共に変わっていく、絵本の「今」を知りたいな、と思っています。

              
 神宮の花火を実家の屋上から眺めるのが、夏の恒例行事。今年もきれいに見えるかなぁ。そして今年は、もっと近くで花火を見て、迫力ある音や色や煙を感じてみたいなぁと、ひそかに計画中。
 良い夏になりますように! 夏バテしませんように。

 2019年8月

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