日々のエッセイ

 人工の浜だけれど夏の海を楽しめる町で、フラダンスを習いました。入門者が必ず教わるという『E Huli Makou(エフリマコウ)』という曲をマスター。朝、うちでラジオ体操代わりに踊っています。この曲は、ハワイ島のコナにあるホテルの従業員が、ゲストに向けたハワイアン・ショーのために作ったそう。E Huliとは、ハワイの言葉で「ターンしよう」という意味で、曲の最初から回る動作が出てきます。Makouは「みんなで」という意味。踊りとしては簡単で、覚えやすく、それでいて盛り上がる明るい曲なので、みんなを引っ張ってきて、一緒に踊りたくなります。
                   
 夏のティータイム用に、紅茶専門店で「アーリーサマー」という今の季節にぴったりのお茶を買いました。どんな味なのか、早速飲んでみると、さっぱりしていながら深みのある茶葉の味わい。ミルクにも合います。茨城県の希少な「さしま茶」ブレンド。江戸時代末期に、日本茶として初めて外国へ輸出されたという歴史を持つ「さしま茶」を、今度は緑茶として飲んでみたいな。
                   
 

 先日、原宿の通りを、大きな消しゴムが走っているのを見掛けて、びっくり! 実は、二階建てバスで、人がちゃんと乗れるようになっています。誰もが一度は使ったことがあるんじゃないか、というほど日常に溶け込んでいる文具の「モノ消しゴム」が、発売50周年で、それを記念した期間限定のラッピングカーということ。普通のバスより背が高くて、薄型で、消しゴムに似せたスタイルです。いつもの大通りが「巨大なノート」に見えてくる?
                   

 
 オリンピックの観戦チケットを、どうせ外れるだろうなと思い、4枚申し込んだら、そのうちの1枚が当たっていました。うちの家族の中では、私だけが当たったので、ラッキーだったのかな? フェンシングを観に行く予定です。原宿の明治神宮近くの橋には、前回の東京オリンピックを記念したレリーフが刻まれています。普段、通っている時は気に留めていなかったけれど、オリンピック・イヤーが近づいて、思わず注目。
                        
 
 原宿の裏通りでは、夏らしいクラゲも見つけました。お家の塀に嵌め込まれた、布のアート作品で、浮遊感がリアルです。とても涼しげ。人通りの多い表通りを逸れて、誰も歩いていないような路地裏に、面白い発見がありますね。
                      

 さて、夏は海や山や高原へのお出掛けもいいけれど、知らない町の本屋さんにフラリと入ってみるのも楽しいな。可愛い看板に誘われ、おゆみ野(千葉県)の絵本屋さんへ。スウェーデンハウスの一階にある『NEWS BOOKS』です。
                          

 木のぬくもりいっぱいの店内には、初夏の光があふれていて、懐かしい本、新しい本、たくさん並んでいました。約4000冊の絵本が揃っているそうですよ。黄緑色の小さな椅子に座って、のんびりと、夏の元気の素になりそうな絵本を探してみたくなります。
                         

 私が行った時は、お店の一角が、駒形克己さんの絵本コーナーになっていました。色合いが海を思わせ、爽やか。駒形さんのシンプルでグラフィカルな絵本は、私も以前から好きで、一番最初に買ったのは、てのひらに乗るサイズのミニブック『SCENE』でしたっけ。文字が無く、ページにはくり抜きの箇所があって、そこを通して、奥のページがのぞけるようになっています。駒形さんの絵本は、想像力が膨らみます。展示の仕方も、誰かの家の書斎風。
                       

 
 久しぶりに歯のクリーニングへ行ったら、歯医者さんの待合室に短冊が。そういえば、7月7日は七夕ですね。子どもたちの字で、短冊に願い事が書かれていました。家族みんなが元気でいられますように、がやっぱり一番多いです。7日は例年、雨の確率が高いけれど、織姫と牽牛のために晴れたらいいな。
                          
 さぁ、夏を楽しみましょう!

 2019年7月
 
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