日々のエッセイ

 令和が始まりました。平和な時代になりますように。麹町の大通りを車で通ったら、両側の歩道に日の丸の旗がずらりと並んで飾られていました。祝賀ムードです。日本の旗を見るのも久しぶり。

          
 おかげ様で、スィートハーモニー展も盛況のうちに終わりました。いらして下さった方々、どうもありがとうございました。春の日曜、一日限りの展示。お天気も穏やかで、やっている私たちも楽しい展覧会でした。
           
 展示の会場となったのは、カフェ279(つなぐ)。入り口にこんな可愛いバス停を模した看板が立っています。目印になりますね。
         
カフェの敷地内にある、山小屋風な展示ルーム。入り口では色とりどりの手作りの花飾りが、春風にゆらり。
          
 田村陽子さんの押し花は、苺やしめじなど、身近なものを
色鮮やかに額縁の中に納めて、華やか。鈴木望央さんのズバゲッティバッグは、フリンジやヒトデ型のボタンがオシャレ。
          
 小野寺美樹さんのお菓子をテーマにしたイラストには、私の物語が付いています。小野寺さんが先に絵を描いて、それを見ながらストーリーを考えました。ドーナツの絵には「プロポーズ」という短いお話を添えています。マカロンには「お菓子の家」、チョコレートには「エンジェルの仕事」というタイトルで書きました。それぞれの物語と絵は、『新作の嵐』Web版で今でも読めます。
            
 会場では、私の本も置いてもらいました。

 当日の読み聞かせの時間には、図書館員の鈴木敦子さんが『あさになったのでまどをあけますよ』(荒井良二さんの絵本)や『キャベツくん』(長新太さんの絵本)、それに紙芝居や手遊びも披露して下さり、会場も盛り上がりました。

 あっという間の5時間で、いらして下さった方々ともお話が出来て、貴重なひとときでした。ありがとうございました。

            
 ギャラリーウシンで約ひと月間、開かれていたBOOK展も、終了しました。こちらは、『ゆめぐるま』に関する展示でした。
            
 『ゆめぐるま』1巻から3巻、それぞれの物語の、ささやかなエピソードを紹介しました。本の間に置かれたティーカップは、オーナーさんのセレクト。温かな感じです。 ここでも、久しぶりにお目にかかれた方々と、お茶を飲みながらゆっくりお話が出来て、嬉しかったです。ありがとうございました。

             
 先日伺った絵本専門店『くわのみ書房』(千葉・習志野市)のショーウィンドウに、『ゆめぐるま』3巻が並べて飾られていて感激です。すぐ近くが小学校なので、登下校の時に注目してくれたらいいな、と願っています。
            
 きれいなウィンドウに置かれた本たち、喜んでいるみたいに見えます。『くわのみ書房』の店主さんは、絵本に詳しくて、いつも楽しい絵本を教えて頂いています。今回、見せて下さったのが、こけしが主役の可愛くてユニークな絵本。
             
 『どこどここけし』(こぐま社)は、居間にあったはずのこけしが突然いなくなり、それを探す物語。めくったページのどこかに、必ず探しているこけしがいて、何かになりすましています。ボーリングのピンだったり、太鼓のバチだったり。だんだんスケールが大きくなり、日常を飛び出していくところがシュールです。その中の一場面に、映画『ボヘミアンラプソディー』を思わせるクイーンのライブ会場が出てくるのですが、「あの映画がヒットする前に、この絵本の構想が出来ていたんですよ」と、店主さんが教えてくれました。タイムリーで、びっくりです。山田マチさんの文に、花山かずみさんの絵。本の隣にあるこけしは、花山さんが作ったものだそうです。さすがに、絵本の中のこけしとそっくりですね。
 
               
 近所に咲いていたシャクナゲ。たくさんの春の花の中でも、ボール状になった鮮やかな色の花は、インパクトがあります。スィートハーモニー展のために作った紙の花の飾りに、ちょっと似てるなぁなんて思いながら通り過ぎました。さぁ、新しい時代も始まり、初夏の気配。エネルギッシュに生活したいです。

 2019年5月

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