日々のエッセイ

 街を歩くと、あちらにもこちらにも、クリスマスツリーを見ることが出来る12月。素朴な木のおもちゃだけを吊るしたナチュラルなツリーだったり、一色のオーナメントで統一されたスタイリッシュなツリーだったり。お気に入りに出会えましたか? 下の写真は、ケーキ屋さんのオーソドックスなタイプのツリー。窓辺であたたかそうな雰囲気です。

          
 ドアにクリスマスリースやタペストリーを掛けているお家も多いですね。色の乏しくなった冬の風景に、赤い実の飾りが活気をもたらします。
          
 先月、発売された『ゆめぐるま』の2巻目、「ミステリアスなティータイム」の案内が、朝日新聞の天声人語の真下に載っていました。日曜日の朝刊だったこともあり、気づいてくださり、連絡をくださった方々も。ありがとうございます。
          
 ネタバレになってしまいますが、この中の物語に出てくるマロウティーを飲ませてくれるカフェが、近くにあります。注文すると、耐熱グラスにたっぷり入ったマロウティーが出てきて、一緒に小さな器が付いてきます
器の中の白濁色の液体は、なんとカルピス。マロウティーにカルピスを注ぐと・・・、レモンを垂らしたのと同様に、不思議な変化が起こるわけです。初めてマロウティーを飲んだのは、学生時代で、その時の衝撃がこの物語の基になりました。なかなかマロウティーをメニューに出しているお店は無いけれど、もしあったら、色の変化を試してみては?
               
 『ゆめぐるま』、シリーズ(国土社)、どうぞよろしくお願い致します。本屋さんで見掛けたら、是非、手に取ってみてください!
               
 空気の乾燥が気になる冬。お店には、加湿器のコーナーが設けられているところも。ポータブル加湿器も、デザイン性豊かで飾っておくのが楽しくなるものが、いっぱい。パソコン横に、簡単な加湿グッズを置いてみました。コップの中の水を吸い上げるタイプ。花のようで癒されます。
               
 癒されるといえば、最近、ロウソク型のランプを買いました。桜色の本物そっくりなロウソクですが、中に電池が入っていて、ロウソクの芯のように揺れる飾りがついています。火をつかわずに済むので、ベッドサイドに置くのにぴったり。ほのかなアロマも漂い、安眠出来そう。
               

 この季節、本屋さんには一挙にクリスマス関連の絵本や童話が並びます。色鮮やかで華やいでいて、大人も心が躍る本ばかり。ロングセラーのクリスマス本が多い中で、去年、出版された『テオのふしぎなクリスマス』(ゴブリン書房)は、大人読者にも愛されそうな、部屋に飾っておきたくなる”新しい定番”です。絵本専門店『くわのみ書房』の店主さんに教えて頂いて、去年のクリスマスもずっと眺めていたし、今年も11月末から読み返しています。金の箔で印刷された表紙がゴージャス。
          

 クリスマスイブだっていうのに、ひとりでお留守番のテオが、古いクリスマス飾りの人形たちと繰り広げる大冒険。文章にもワクワクしますが、なんと言ってもエミリー・サットンのあたたかい絵が光っています。テオのナイスアイディアで羽を再生できた天使が、喜び勇んで夜空を飛びまわる場面は、冬のキーンとして心地良い空気まで感じられそう。
          
 翌朝、目覚めたテオが見たものは・・・。見開きいっぱいの、この場面。部屋中がクリスマスのデコレーションにあふれていました。期待していたものが、期待どおりに(あるいはそれ以上に)与えられる喜び! あきらめていた分、尚更です。クリスマスって、なんて素敵なんでしょう!と、大人でも思える、イチ押しの絵本です。
         

 この絵本で、思い出に残るクリスマスを演出したパパやママのように、今年は私も張り切ってパーティの準備をしようかな。少しずつ、クリスマスグッズを買い集めている毎日です。みんなの笑顔を想像しながら。
     
 良い絵本の情報をいつも丁寧に教えてくださる絵本専門店『くわのみ書房』さん(千葉県習志野市)。お店の一角には、私の本を置いて頂いて、とても嬉しいです。絵本と触れ合い、美味しいお茶まで飲めて、ゆったりした時間が過ごせる素敵なお店ですよ。
      
 今年はプレゼント、何をリクエストしていますか? それぞれの願いが、ちゃんと叶えられるクリスマスになりますように。プレゼントって形ある物とは限らないので、大切な贈り物を見逃しませんように!

 2018年は、ありがとうございました。
 来年も、どうぞよろしくお願い致します。

      2018年 12月

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