日々のエッセイ

 今年は猛暑だったから、はやく涼しくなればいいなぁと思っていたけれど、いざ涼しくなると、過ぎ去った夏を想って、ちょっと寂しくなるような・・・。でも、秋は好きです。お出掛けするにも、読書するにも良い季節ですものね。

             
  先月、パルテノン多摩で行われたNHK東京児童劇団の公演も、盛況のうちに終了しました。いらしてくださった皆様、ありがとうございました。 私も、当日のゲネプロ、その後の昼・夜の公演、翌日の公演と、全部で5回、続けて観ました。ダブル・キャストになっていて、A組・B組、どちらの公演も、それぞれのカラーがはっきり出ていて、同じ台詞なのに違う雰囲気。どちらも力演でした。回を重ねるごとに、子どもたちが演技の細かい工夫を取り入れ、最後の最後まで全力投球だったのが感動的でした。演出の素晴らしさ、音楽の匠さ、照明の美しさ、振付の軽妙さ、舞台装置の存在感・・・子どもたちの演技力を存分に引き出す、スタッフの技量にも感服します。脚本という形で、この公演に参加することが出来て、とても幸せな夏でした。
                  
 パルテノン多摩のホールって初めて入ったのですが、その名の通り神殿風に作られた装飾がロマンティックで、劇場自体がひとつの舞台のようです。座席も見やすい。
                   
 劇場のある多摩センター駅は、サンリオ・ピューロランドが近いので、駅構内のいたるところにサンリオのキャラクターがいます。壁に、駅長さんスタイルのシナモンロールや、けろけろけろっぴを発見。天井には、キティちゃんを始めとする、サンリオ・オールスターキャストの豪華なステンドグラスが。駅から、夢の世界ですね。

 9月は毎年、絵封筒展に参加していますが、今年も絵封筒、書きました。下の写真は、ギャラリーから送られてきた展覧会の案内。モダンな和柄の切手入れの中に、お手紙が入っているという趣向を凝らしたものです。切手入れはギャラリーオーナーさんの手作りだそう。
             
 私は、ポストが重要な役割で登場する、恋する女の子の小さな物語をしたため、手書きの絵封筒に入れて、展覧会の会場へ投函しました。国内の記念切手の横に、外国のきれいな切手を貼ってみたのですが、うまく届いて良かった。

              
 写真屋さんで買った、写真の上にも書けるマーカーは、発色も良くて、便利です。いろんな色があって、楽しいな。

 
efuto
贈るという言葉がぴったりな手紙展
 ギャラリーウシン
 川越市宮下町2-20-3
 049-227-3506
 9月4日(火)〜29日(土)
 11時から17時まで
 初日は13時半から。
 毎週月曜と、22日と23日が休廊

 秋の川越散策を楽しみながら、たくさんのアーティストたちの絵封筒ものぞいてみてくださいね。

             
 今月はこんな本を読みました。『翻訳できない世界のことば』(創元社)。読む、というより見るというような、大人の絵本です。世界の国々には、他の国の言葉に訳す時、微妙にニュアンスが違ってきてしまう、その国独特の言い回しがあるけれど、それらの言葉を集めて解説した本。
             
 イタリア語のコンムオーベレは、「涙ぐむような物語に触れたとき、感動して胸が熱くなる」という気持ちを表す言葉ですって。
             
 このページの言葉は、日本人なら理解できる「積ん読」です。読もう読もうと思って、時間がないのを言い訳に、つい「ツンドク」ってこと、よくありますよね? 読書の秋、お部屋がこの絵のようにならないうちに、読みたい本のページを開いてみましょうよ。

             
 商店街の小径に、季節にぴったりなキノコの椅子が置いてありました。仲良しと二人、並んで座るのにいいですね。結構、すわり心地が良さそう。

 秋の訪れ、ゆったりお過ごしくださいね。

2018年9月
 
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