日々のエッセイ

 寒くなってきましたね。気の早いクリスマス商品の広告などを見ると、年末に向かって、やるべきことを考えたりして、11月という美しい季節をおざなりにしがち。 紅葉の秋を楽しまなきゃ。

                
  
 若い人たちの間でレコードが流行っているみたいですね。古いレコードを扱うお店を見掛けたり、雑貨店のディスプレイとして飾られていたり。スマホで音楽を聴く世代の人たちには、「何、これ?」という新鮮さがあるのでしょうか。 LPレコード時代は、ジャケットとか歌詞カードなどが大きかったので、装飾面での鑑賞価値もたっぷりだったような。 上の写真は、気に入っているレターパッド。 LPの形をしたペーパーの裏に、手紙が書けます。 サイズも本物のLPサイズ。

               
 今月、読んだ絵本は、ひだきょうこさんの、凝った造りの絵本『Papillone』。家の形をしていて、蛇腹のページ。小さな鈴のついた赤い糸で本を閉じるのですが、ちゃんと本文にも、この赤い糸が重要な役割で登場します。 あやつり人形・パピロネの屋根裏部屋の冒険が綴られています。日本語版もあるようですが、持っているのはフランス語版。 どこか懐かしい、おもちゃ箱のような絵本。

                      
 絵本のキャラクターで、最近、よく見掛けるようになったラスムス・クルンプ君。 デンマーク生まれの、クマの男の子です。 東京駅近くのデンマーク・カフェで、ラスムス君を知ったのが数年前。この秋に、アンデルセン公園で、ラスムス君の展示があるというので、行ってみました。

                  
 アンデルセン公園は、その名の通り、童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンが生まれたオーデンセの町を再現した、自然いっぱいな公園。 すごく久しぶりに来ました。十数年ぶり。 でも、どこも変わっていなくて、雨の平日のせいか、誰にもすれ違わなくて、知らない町を旅している気分。

                       

 北欧フェアもやっていて、木組みの屋台などが並んでいました。あたたかそうな毛糸を使った、赤い色の小物が多くて、北国らしい雰囲気。 なんだか、ひと足はやいクリスマスムードです。

                  
 気温はかなり低かったけれど、こんなフェルトのリンゴを見ていると、ぬくぬくしてきます。部屋にぽつんと飾っておくと、冬を暖かく過ごせそう。

                  

 ラスムス君の展示は、子ども美術館の中。 ここだけは、校外学習に来ている小さな子どもたちで、あふれていました。 ラスムス君は、デンマークでは新聞漫画にもなっていた人気キャラクター。ペリカンやアザラシの仲間たちと、元気いっぱい冒険する物語。 今回の展示では、青森のねぶたとのコラボレーション。 後ろに見えている船は、ラスムス君たちが作ったメリー号という船ですが、見事にねぶたで再現されています。

               
 これが、仲間と協力して船を作っているシーン。 原画と、実物大の船が展示されていて、一緒に冒険へ繰り出す気分が高まります。

                      
 別の場所には、日本の伝統的なねぶたとメリー号が合体した、大型のねぶたが。 青森のねぶたって、実際に見たことがなかったので、そのまばゆさに、しばらく足を止めました。日本とデンマークの文化交流、こんな形で子どもたちに伝わっていくのですね。

                        
 屋外で飲める、カフェ・ラ・テ。 ちょっぴりサルさんっぽい、ラスムス君です。

                     

 美術館の入り口には、この公園の主人公、アンデルセンが、気持ち良さそうに座っていました。窓からの眺めもいいので、アンデルセンも退屈しないでしょうね。

                      

   今月から、インスタグラムもスタートしました。 まだ、練習段階? ゆっくりアップしていけたら、と思っています。
ご興味のある方は、「riesan4738」を検索してみてくださいね。

  寒くなったので、皆さん、体調には気をつけて。

  2017年 11月

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