日々のエッセイ

 
   秋が始まった頃から、街にはハロウィンの飾りが目につき、それがひと月以上も続いて、やっと今月の末は本当にハロウィンです。 渋谷あたりには、今年も仮装した人たちが、いっぱい集まるのでしょうね。 今年は見に行こうかな?

               


  かぼちゃの飾り物も、すっかり定着しましたね。 我が家の玄関にも、かぼちゃの女の子の人形を、今月限定で飾ってあります。


  秋は、穏やかな風景を形に残したくて、スケッチブック片手に、出掛けることも。

             

  好きな画材屋さんの看板。 パレットなら、ひと目見ただけで、何のお店かわかりますね。 スモックを着て、ベレー帽をかぶり、パレットを持つ。 これぞ、昔ながらの”画家さん”スタイル。

               


  お馴染みのスケッチブックに、スイカのペンギンキャラクターがついたものが売っていました。 持ち歩きに便利な、文庫本よりちょっと大きなサイズ。 このペンギンも、やっぱりベレー帽をかぶっていました。

                 

  秋の雨が降っているような日に、こんな本を読んでみるのはどうでしょう? 『鉱物見タテ図鑑』(SPACE SHOWER BOOKS)は、ページごとに載せられた大沼ショージさんの写真が、秋のシックな色合い。

                  

   様々な種類の鉱物を、その形から、他のものに見立てて紹介している面白い本です。 たとえば、スネークスキンアゲートは、上の写真のように、キノコだったり。 雲母は、古い書物になったり。 他にも、貴婦人のスカート風とか、バースディケーキのロウソクの火だったり、知らない、美しい鉱物が次々に出てきて、魅了されます。 自然の芸術品ですね。  キノコと言えば、今月の15日は、キノコの日らしいですよ。 キノコを食べなきゃ。

                 
 
   鉱物をモチーフにした、Junaidaさんの画集が素敵。 踊る女性たちの、裾が広がった見事なドレスは、鉱物です。 どのページにも、静かな光を放つ鉱物が出てきます。

                  
    こちらは、鉱石を瓶に詰め、独特の小さな世界を創っている『鉱石ドーム』。 写真だと小さくて見ずらいのですが、中にヘンゼルとグレーテルがいます。 これから、お菓子の館に出会う場面かな? 森の部分が、鉱石。 この鉱石ドームを売っているお店は、微かにネジ巻き時計の音がして、ほんのりと珈琲の香り。 店の棚には、鉱石ドームの瓶がぎっしり並んで。  まるで、記憶の中の遠い理科室みたい。

   
               


         夜道の案内役みたいに、真夜中に光っていたジャクオーランタン。 寒くなり、寂し気に映る道に灯りを点してくれていました。 夜の長い季節になると、灯りにホッとしますね。



                2017年10月

  トップページへ
  前回のエッセイへ
  次回のエッセイへ