日々のエッセイ

     
    2月、まだまだ寒い日が続きますが、そんな中にも春めいた空気が感じられ、樹々の芽吹きを見ていると、新しい季節の足音が聞こえてきますね。 お元気にお過ごしですか?

                       


    
   作家の中村文人さんが主宰されている絵本と童話のウェブサイト『新作の嵐』にて、私が作ったお話『バナナが たべたい しろくまくん』が公開されています。 寒い国に住む白クマくんが、噂に聞いた美味しい食べ物、バナナを探しに、暖かい国まで冒険に行く話です。

                       

   白クマくんが冒険に出発した同じ頃、暑い国に住むサルくんも、噂に聞いた美味しい食べ物、アイスクリームを探しに、寒い国めざして出発します。

                       


   二人は、果たして欲しい物をうまく手に入れることが出来るのでしょうか? 続きはどうぞ、『新作の嵐』サイトで見てみてくださいね。 12枚の挿絵を描いてくれたのは、毎年のBOOK展でもご一緒している小野寺美樹さんです。

                        


    作品アクセスランキングでも、ベスト3を独占(?)させて頂けた時もあり、興味を持ってクリックして下さった皆さま、ありがとうございました。

   このサイト内では、他に、大好きな本のレビューも書かせて頂きました。

                        


     
    子どもの頃から繰り返し読んでいるフランスの童話で、初版は1969年ですが、今も大きな本屋さんには並んでいるロングセラーです。 繊細な絵も、詩のような文章も心地良い作品。 人生に大切なことが、ちゃんと書かれている本だなと思います。 うちにある本は、箱入りで、絵の色合いも、今売られているものより濃く、この本は大切にしています。

                      
      好きな物語といえば、『不思議の国のアリス』も子どもの頃、夢中で読みましたっけ。 身体が大きくなったり、小さくなったり、様々なキャラクターに出会ったりするところが好きで。  そのアリスをモチーフにしたカフェが新宿にあるので、ちょっと入ってみました。 お店の片隅に置かれたコスチューム。 アリスといえば、この水色のワンピースですよね。


                   


             座席が、トランプの女王の庭のように、青々した垣根になっていて、トランプの四つのマークが刈り込まれています。 新宿の地下なのに、屋外気分でお茶が飲めるかな?


                            



    子どもの頃に読んだのは、このような童話全集の中の一冊でした。 当時はかなり普及していた全集だったので、同じ本を読んだ同世代の方もたくさんいらっしゃるかもしれません。 絵も、とっても好きでした。

                    

    その後、二十代前半頃は、アリスといえば、金子國義さんの挿絵のアリスにハマりました。 強気そうで、大胆な少女像がいいな、と。 本も欲しかったのですが、入手しずらくて、ポストカード集をやっと買って喜んでいましたっけ。

                             

     そして、最近、読んでいるのは、蟹江杏さんの可愛い版画に、桑原茂夫のポップな文が躍る、新解釈のアリス本。文字組みも、大きさがマチマチだったり、斜めだったりして、ワンダーランドに誘われます。

                            

        蟹江さんの描くアリスは、黄色いのエプロンドレス。 でも、髪型は、昔から馴染んでいる定番のロングにリボンですね。 大きなキノコの上にも、軽々と飛び乗る、活発なアリス。 いつか、名作童話のアレンジのようなことをやってみたいなぁと思い、そういう機会があったら、『アリス』は真っ先に取り組みたい物語です。




        空気が乾燥して、風邪もはやってきているようなので、気をつけて過ごしてくださいね。




                                     2017年 2月


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