登山手帖

南アルプス 甲斐駒ヶ岳
昭和59年(1984年)12月27日(木) 〜 12月31日(月)

仙水峠から甲斐駒ヶ岳・摩利支天
仙水峠から甲斐駒ヶ岳・摩利支天


12月28日(金) 戸台 ・・・ 丹渓 ・・・ 北沢峠 ・・・ 仙水小屋

戸台   9:05発
丹渓 11:00着 11:05発
北沢峠 12:35着 12:40発
仙水小屋 13:20着  

夜行列車は指定席を1日前に取ったが増結車両もあり、自由席がガラ空きなのでそちらに移る。伊那北駅周辺にも積雪がある。伊那北から戸台までバスの乗客は3人。

戸台川の河原は、堰堤から先が雪道で歩きやすい。吹雪になったので、休みもそこそこに歩き続ける。大平小屋前の林道は除雪なし。峠付近で積雪は50〜80cmくらい。北沢小屋は仙水小屋と改称していた。泊まりは4人。気温−16℃。雪が降り続く。19:20就寝

12月29日(土) 仙水小屋 ・・・ 駒津峰 ・・・ 甲斐駒ヶ岳(往復)

仙水小屋 6:20起床 9:15発
甲斐駒ヶ岳 11:45着 12:20発
仙水小屋 13:20着  

曇がちで、風が強そうだが、天気はそれ程悪くない。出発時間を延ばして、天気の様子を見るが変化なし。甲斐駒ヶ岳へは最後尾の出発になったようだ。

仙水峠
仙水峠 小千丈(正面奥)

早川尾根
早川尾根    鳳凰三山(左奥)

北岳・塩見岳
北岳(左)   塩見岳(正面奥)

六方石
六方石

行き帰りで30人余りすれ違う。頂上付近は雲が次々と去来し、展望は登り途中まで。山頂は−10℃。思ったより風は強くない。

鋸岳
甲斐駒ヶ岳の山頂から鋸岳

小淵沢方面八ヶ岳の裾野に視野が開ける。午後になると雲量が増し、雪が降り始める。

12月30日(日) 仙水小屋 ・・・ 北沢峠 ・・・ 戸台

仙水小屋 6:00起床 6:50発
戸台 9:30着  

千丈ヶ岳の予定だったが、天候が思わしくないので下山する。10:00のバスに間に合わせるため、先を急ぐ。足にまめをつくり、苦痛にあえぐ河原歩きとなる。

バスの乗客は3人。平地にいる限りでは晴天であるが、南、中央、北アルプスの峰々は全て雲の中。

辰野駅で列車の連絡があり、予定より早く簗場に着く。信濃大町から簗場以北にかけて国道は渋滞中。北陸本線も積雪のため富山から、南小谷からも国鉄ダイヤは麻痺していた。スキー場のリフトは17:00まで。18:00翔羊山荘に到着。OBだけ8人。

12月31日〜1月2日は翔羊山荘で過ごす。31日は晴、雪。終日スキー。9回滑ったが、足のまめの痛さに耐え切れず、15時半に切り上げて帰る。少し薄着をしたせいか、夜になって悪寒にさいなむ。翌1日、足が痛いのでスキーは取りやめ翔羊山荘にて沈。雑誌にて暇つぶし。3人来て11人になる。2日全員出荘。

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