栂池から白馬岳
親ノ原8時30分着。大学2講座関係の学生仲間だけでスキーに来る。最近まで降雪がなかったので、標高の低いスキー場は露地が見えている。栂池スキー場は上部の栂ノ森ゲレンデまで、全てざらめ雪。アイロンがけしたスキーワックスも半日できれいになくなってしまう。
曇がちの天気が続き、サングラスはあまり使わずに済む。気温は高めで、シールを利かせて登る分には、Tシャツ1枚でも汗をかく。朝食、夕食時だけ皆と一緒で、あとは一人で滑っていた。スキーのレベルも目的も違うので、これは致し方ない。
宿泊地の付近はアフター・スキーの施設も多く、夜になると友人たちはこぞって出かけていった。誘われたものの金銭に余裕なく、寝るまで宿で一人留守居となる。5泊して15000円程度と宿泊費は安くて済んだ。
親ノ原 | 8:45発 | |
栂ノ森ゲレンデ | 9:30着 | 9:42発 |
天狗原 | 11:20着 | 11:55発 |
白馬乗鞍岳 | 12:40着 | 12:50発 |
成城大学ヒュッテ | 14:00着 | 14:15発 |
栂ノ森ゲレンデ | 14:40着 |
晴、微風。リフトを4基乗り継ぎ、栂ノ森ゲレンデ(標高1700m)まで上がる。入山パーティーが2つ程出発準備をしていた。いずれも山スキーをするらしい。ゲレンデスキーヤーが3人、同じコースをとって白馬乗鞍岳までスキーを担ぎ上げるようだ。
林道を神ノ田圃とその上の2箇所ショートカットし、案外楽に成城大学小屋に着く。小屋のすぐ下には、雪洞の入口のようなものがあった。中をのぞいてみると部屋はなく、沢の水が少し流れている水場のようだった。
天狗原まで行く途中で、2人滑り降りてくる。
天狗原から後立山連峰 (鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、白馬鑓ヶ岳)
天狗原で昼食をとっていると、ヘリコプターが麓から上がってきて、あっという間に白馬乗鞍岳へ飛んでいった。しばらくすると、白馬乗鞍岳の大斜面から10人ほどスキーヤーが群がり滑り降りてきた。先頭の人が長い旗竿を所々に差しながら、器用に滑りながらこちらへやってくる。ヘリコプターを利用したスキーツアーを実際目にするのは初めて。
白馬乗鞍岳の広大な雪斜面
白馬乗鞍岳への斜面は、旧雪の上に昨日の新雪がつもっていた。気温が低いのでざらめ雪にはならず、斜登行でもシールが滑って前進不能になる。最後はスキーの先端の孔に細引を括り付け、引っ張りながら急坂を直登りし頂上を目指す。
白馬乗鞍岳から白馬岳
頂上はやや風が強く、10分もすると体が冷え始めた。写真だけとって、早々に下山を始める。白馬乗鞍岳の斜面は先ほどのスキーヤーが残したシュプールの他は全く雪面が荒らされていない。新雪の中をターンしながら滑り降りる技量はないので、斜滑降とキックターンだけで下る。
ときどき下の旧雪に引っ掛かり転ぶが、怪我なく無事に下りきる。雪質によるのか、靴底に雪が固着すると、ビンディングの装着具合が悪くなる。
天狗原から妙高山・高妻山
天狗原の下りも斜滑降、キックターンの連続。緩い斜面でもゲレンデのように自由にターンできないのがよくわかる。成城大学小屋の前で休んでいると、インストラクターらしき人に連れられたスキーヤーの一団が天狗原を目指して登っていった。曇。帰荘、友人の帰りを見送る。