登山手帖

北アルプス 蝶ヶ岳 〜 槍ヶ岳
昭和54年(1979年)10月9日(火)〜10月12日(金)

大天井岳の展望(常念岳・蝶ヶ岳)
大天井岳から常念岳・蝶ヶ岳


10月9日(火) 上高地 ・・・ 蝶ヶ岳

上高地 8:00着 8:30発
徳沢園 9:55着 10:20発
長堀尾根2020のコブ 11:15着 11:25発
長堀尾根途中 12:15着 12:35発
長堀山 13:12着 13:33発
蝶ヶ岳ヒュッテサイト 14:02着  

上高地8時気温2℃、朝もや、穂高の稜線に新雪。

上高地から新雪の穂高岳
上高地から新雪の穂高岳

長堀山山頂、天気曇、無風。穂高の峰々は見えず、あまり寒くない。蝶ヶ岳ヒュッテのサイト料は150円、水1L50円(素泊まりの場合は2Lまで無料とか)。サイト地は、数は沢山張れないが狭くはない。曇空で展望はよくなかった。午後8時満天星の快晴。

10月10日(水) 蝶ヶ岳サイト・・・ 大天荘サイト

蝶ヶ岳サイト 3:30起床 6:15発
2600のコブ 7:14着 7:35発
常念岳の手前 8:35着 9:02発
常念岳 9:22着 9:50発
横通岳 10:55着 11:15発
大天荘サイト 12:20着  

4時起床のつもりだったが、隣のテントが活動を始めて目が覚め、あまり寒くて寝ていられないので早めに起きる。テントの内側にもフライシートの内側にも霜が着いていた。風はない。サイト地の傍の池にも氷が張っていた。天気は曇がち。

蝶ヶ岳サイトから槍穂高連峰
蝶ヶ岳サイトから槍・穂高連峰

常念岳から大天井岳への縦走路
常念岳から大天井岳への縦走路

常念岳から大眺望。立山・後立山連峰は新雪ですっかり雪化粧している。風は、やはり肌寒さを感じさせる。大天荘サイト地に早く着いたので、昼寝する。

大天荘のテントサイト
夕陽の沈む大天荘のテントサイト

10月11日(木) 大天井岳・・・ 槍ヶ岳

大天荘サイト 4:05起床 7:03発
西岳小屋 8:40着 9:47発
東鎌尾根 10:18着 10:30発
槍岳山荘 11:30着  

夜半1時ごろ強風。打ち込みの甘かったペグが4本とも抜けて、テントがぺちゃんこになる。雪も少し降ったが、積もるには至らなかった。風は強いものの曇空でそれほど気温は下がっていないようである。大天井岳からの眺めはよかった。体の調子も良かったので喜作新道を快調に進む。

大天井岳の展望(燕岳・高瀬湖)
大天井岳から燕岳・高瀬湖

大天井岳の展望(槍ヶ岳・穂高連峰)
大天井岳から槍ヶ岳・穂高連峰

安曇野の雲海
西岳から安曇野の雲海

穂高連峰
穂高連峰

東鎌尾根は荒天の時要注意の箇所がいくつかある他は、よく整備され、人のいない尾根道なので予想外に行程がはかどった。

東鎌尾根
東鎌尾根

槍岳山荘も大天井ヒュッテと同じように板壁にタールで塗装したてのようである。槍ヶ岳への登りはかなり険しい道が続いているように見えるが、登り始めてしまえば予想外にしっかりしていた。頂上はガスで展望なし。頂上にモルモットのような小さなネズミがいた。

10月12日(金) 槍岳山荘サイト・・・ 新穂高温泉

槍岳山荘サイト 3:40起床  
槍岳山荘 7:20着 7:39発
槍平 8:38着 8:55発
新穂高温泉 11:05着  

起床のときは星空だったが、テントを撤収するころにはガスに巻かれるようになった。槍の穂先に登って御来光を待つが、雲が高くて見られず仕舞い。岩には霜がついて素手には冷たかった。1時間ほど頂上で待って、やっとガスが晴れた。

槍ヶ岳の展望(常念岳)
槍ヶ岳山頂から常念岳

槍ヶ岳山荘

槍ヶ岳山荘

滝谷

滝谷


山荘でホットミルクを飲んで、すぐ出発する。白出沢から先は林道が伸びている。新穂高温泉のアルペン浴場に入る。

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