初めての東京観光は靖國神社から
一昨年コロナ禍中で叶わなかった皇居参内、宮殿見学の時機を得て、妻を連れて東京観光に出かけます。
早朝自宅を発ち、新幹線で楽々東京駅到着です。前回はマイカーで新東名を往復しましたが、2〜3日前まで関東に降雪があり、今回は大事を取ることにしました。
2人分旅費が嵩むので、新幹線の乗車券はクレジットカードが利用できる券売機で買います。
コロナ禍の行動制限が緩和され、観光客の姿も散見する東京駅前広場から、皇居お堀端に沿って宿泊先のホテルへ直行。内堀通の遊歩道はジョギングを楽しむ人々で一杯、車道は規制されてパレスサイクリング、ロードバイクが三々五々疾走しています。気持ちよさそう。
陽光暖かい東京駅
ホテルに荷物を預け、すぐさま東京観光に出かけます。
河津桜咲き始め
朝から好天、春の兆し。千代田区観光案内所に立ち寄り、観光パンフレットを入手しました。
皇居清水濠畔のスイセン
妻の希望で、始めに靖國神社を参拝します。
靖國神社 第二鳥居
境内に飲食店があります。お昼には少し早いですが、小腹も空いたので廉価なデザートでカロリー補給します。
拝殿の隣に参集院の朱印所を見つけ、いつものように朱印状を頂きます。
デザートで腹ごしらえ
朱印状を頂いて
拝殿に進み出て、拝礼。奥行きの深い拝殿の正面奥に、神社らしく丸い大きな鏡があります。昼日中でも拝殿の中は厳かな暗さとあって、妻は鏡に気づかなかったようです。
拝礼
次の観光地も妻の希望で、吉祥寺です。最寄りの地下鉄九段下駅に入り、東西線経由JR三鷹方面に向かいます。列車が地上に出てると、都心を離れ移り変わる街並みを目にします。見知ら街の景色も旅ならではの楽しみ。
妻はただ街歩きがしたくて、吉祥寺に特にお目当てはなかったようです。駅周辺は多くの人出で賑わっています。駅前から人の流れにのって、井の頭公園に向かいました。
下調べなしの観光(その1)井の頭恩賜公園
午後の陽射し暖かく、公園内も休日を楽しむ人で賑わっています。ちょうど野外展示の催しがあって、其処かしこで色々パフォーマンスを披露しています。
ふだん目にしないヨーヨーの大道芸、人垣に混じり演技を間近に見ます。大技が見事に決まり観客の歓声、愉快。芸一筋で身を立てる決意とか、妻と一緒に投銭を弾みました。
大道芸に見入る
公園内の池の周りを散策します。
井の頭恩賜公園の案内図
池の畔に目を引く赤い寺院。井の頭弁財天(大盛寺)に御朱印を頂き参拝。
弁財天に参拝
流水豊かな洗い場が寺院の裏手にあります。銭洗弁財天、その御利益は?。財布の硬貨を数個水切りボウルに入れて流水に浸け、ガチャガチャかき混ぜました。生来お金を洗う発想がなくて、ちょっと新鮮。
銭洗弁財天
地図を見ると、池から少し離れた園内に、ジブリ美術館があります。立ち寄ってみましたが、入場予約制とか、手ぶらでは入れません。入場待ちの人の姿も多く人気スポットのようです。本日の観光はお仕舞いにします。公園の休日、楽しめました。帰路、パン工房に寄りお買い物。
ホテルに帰着、預けた荷物を受け取りチェックイン。昼食もほどほどに、一日歩き回ってお腹が空きました。
ホテルに連泊するので、初日の夕食は和食、二日目は洋食にしました。座敷テーブルにコロナ感染対策のプラ板仕切り、静かな和室で黙々会食。
1泊目は和食
本日のメインイベント、宮殿見学は午後から。午前中の空き時間は? ということで、宿泊ホテル近くの科学技術館を見に行きます。
平日らしく、小中学校の校外学習らしき団体の他は客足まばら。2階から5階まで順に、広い展示室をゆっくり見て回ります。
下調べなしの観光(その2)科学技術館
自転車の展示は、自転車の原型となるものから、現代のスポーツ・サイクル、電動アシスト・サイクルまで多種多様。歴代のものが順に並べられ機能的に進化・洗練された様が分かります。
歴代自転車の実物展示
(マウスオンでロールオーバー)
国産高級車のスケルトンモデル。エンジンの精巧な部品が作動し、タイヤが回る仕組み。
スケルトンでも外板全部剥ぎ取らず、バンパーグリルを残してレクサスを主張しているところが面白い。
ハイブリッドカーのスケルトン
原付免許の妻にクルマの運転体験。そもそもアクセルとブレーキの操作を知りません。曲がりくねった道でスピードを緩めず急ハンドル180°スピン、そのまま逆行です。こういうのは、ゲーム慣れした子供のほうが上手かも。
運転シミュレータ
くるくるコイン募金箱に硬貨を投入、中心の穴に引き寄せられるように硬貨が周回します。天体の公転軌道の角運動量保存と似た物理でしょうか? 穴に落ちる直前の硬貨が特に凄い回り方をします。
くるくるコイン募金箱
電気・電子・情報・通信の展示
鉄鋼の展示
ビル風の風洞展示
新展示となるジャンボピアノ。鍵盤に乗ると音が出ます。リズムよく左右に飛び跳ねると演奏できます。妻は即興で“エリーゼのために”を弾きました。離れた鍵盤に正確に飛び移るには、運動神経も必要です。老齢の妻ですが、毎朝NHKのTV体操に励んでいます。その成果か、初見プレーでも曲らしく聞けました。YouTubeで名を馳せるストリート・ピアノの名手なら、どんな曲を披露するでしょうか。
非鉄金属の展示
フットワークで弾く“エリーゼのために”
もっと時間をかけて見て回りたいところですが、昼食と午後の準備もあるので早めに科学技術館を後にしました。
外は雨模様。帰路、オフィスビル内でお弁当を買って、ホテルで部屋食にしました。
午前の観光を終える
モーニングコートに着替え、総務省の集合場所へ。妻は宮殿見学に同行できないので、別行動。池袋の文具店へお買い物に行きます。
坂下門をくぐり皇居に参入、皇居内・宮殿内は写真撮影不可です。宮殿の大広間に導かれ、その威容を目にします。高名な建築家の作らしく建築学を志す学生諸子なら何かしら感化されるだろうな…と、想像してみたり。
宮殿でのイベントを写真パネルに、宮内庁職員による説明もありました。令和の即位の儀から、米国トランプ大統領を招いた当時の様子など、まだ記憶に新しいものです。名所旧跡を訪れ祖国の歴史に想いをはせるように、この大広間に佇み感慨に浸っていました。30分の宮殿内見学の後、記念写真を撮り皇居を退下、天皇陛下からの賜物(記念品)を頂いて解散、ホテルに帰りました。
すぐ、一足先に帰っていた妻をフロントロビーに連れ出し、係の方に写真を撮ってもらいました。
宮殿見学を終えてホテルに帰着
夕食はホテルの展望レストランでディナー。コロナ禍で、2年越しのお祝い。
2泊目は洋食
妻の後ろから聞こえる二人連れの会話、聞き手の相槌が妻のツボにハマったようです。
展望レストランでディナー
宮殿見学がメインで、3日目の観光は特に考えていませんでした。チェックアウト後、ホテルに荷物を預け近所の観光に出かけます。行先は東京スカイツリー。
下調べなしの観光(その3)東京スカイツリー
土地勘が全くなくても、スマホで Google Map の経路探索を利用すれば、迷わず目的地に到着。電車の乗り降りも、交通系ICカード利用で改札楽々。便利な世の中になりました。
押上駅前広場の電飾
下調べなしとはいえ、最寄り駅からスカイツリーの入場口までは直前にチェックしました。
10時オープンまで待機
聳え立つタワー
10時オープンでチケット売り場に向かいます。入場者はそう多くなく、待ち時間なし。観光シーズン前の平日で、外国からの渡航客も少ないこの時期は狙い目だったようです。
10:00時間指定の展望デッキと展望回廊の共通チケットを買います。QRコード式のチケットをゲートにかざして入場。赤ランプが点いたけど大丈夫?(ちょっと困惑しました)。
エレベーターで一気に地上350mの高みへ。
展望デッキから見下ろす景色は、空飛ぶヘリコプターと同じとか。なるほど、高層ビルからの展望とは別格の高度感。
丸の内の高層ビル群
展望デッキの3階
さらに100m、エレベーターで展望回廊に上がります。足下に展望デッキがある他は、見える景色にそれ程違いはありません。が、一度きりなら、ここから景色を楽しんでも損はないと思います。それにしても、窓ガラスが綺麗。
展望シャトル エレベーター
展望回廊
初めて見る関東の景色で、都心のランドマーク(らしきもの?)も、遠方の(名高き? )山並みも全く分かりません。西の空が雲に覆われ、富士山の姿は見えませんでした。
展望回廊の真下に展望デッキ
お天気は次第に晴れ間が広がり、上越方面は遠くまで見渡せました。初めから観光予定に入れて、地理を予習して、双眼鏡を持ってくれば良かったね。
高精細望遠鏡モニター
この展望を写真に残すのも、コンデジ本領発揮です。とにかく精細に撮れます。後から拡大して見ると、街並みの細部まで(望遠鏡で覗いたように)分かります。
451m最高到達点
ガラス床 腰が引けてます
混雑もなく、ゆっくり展望を楽しんで地上に戻りました。スカイツリータウンでお土産を買った後、テラスで休憩。この旅行を締めくくりに、宮殿見学のお土産で小腹を満たしました。
宮殿見学のお土産
ホテルに戻るとランチタイム。オフィス街に近く、ラウンジがサラリーマンで賑わっています。ホテルのランチだけに、品揃えも味も上等(それでいて、高価でない)。
宿泊先に戻って昼食
帰りも新幹線。楽々帰阪。いつものドライブ旅行とは違った行楽になりました。