原口美喜麿 キネティック・ライトアートによる創作 彩色光による光の造形

     

  1969年(昭44)現代日本美術展に光による立体作品を出品して以来、光と動きを造形素材として制作している。私のライトアートとしての作品は科学技術や科学知識を取り入れ、太陽の光や、人工の光線を素材として制作したものであり、生物にとって命にも等しい太陽の光、人類の発明した電気の光、その他様々な光をもとに創作を試みている。私自身に内在するイマジネーションを、従来のデッサンから始まる美術造型の基礎と科学的な技術とを駆使した独自の手法によって表現している。ここに掲載する作品は、いずれも 時々刻々と色、形態が変容している。これらの制作方法は長年の実験と研究を要した独自の開発技術であり、数々の特許技術を有するものである。具体的に、説明を加えると、高速度で回転するある物体に、連続し制御された光束を投光することにより、その回転空間の中に立体の光の像を浮き上がらせて造形する。さらに光束の色や動きを変化させることで、立体像をゆっくりと変化させたり色を変えることができる。すなわち人の目が持つ残像現象を表現方法として光の彫刻作品、又は光の立体作品として応用、制作したものである。現在この方法により制作された作品は、耐久性、ノイズ、メンテナンス、等の面で若干の問題を残しているが幾度かの国際展出品での長期間展示の中で、問題点の発見、解決を繰り返し、より安定した作品となっている。  
 

 

「掌中のオーロラ」  
 

作品 発表年月 主催者 会場・場所
ポンピトンの卵 1987年3月

原口美喜麿光の造形展

実行委員会(後援:朝日新聞社)

「原口美喜麿光の造形展」

銀座ミキモトホール

極光 1987年5月〜9月

LA CITE' DES ARTS ET DES

NOUVELLES TECHNOLOGIES DE MONTOREAL

カナダ・ケベック州政府

IMAGES DU FUTUR展'87
緑の舞 1993年7月 下館市・下館市教育委員会

「原口美喜麿展」

下館文化ギャラリー

バラ星雲 1 1996年8月〜9月 茨城県つくば美術館

「サイエンスアート展」

茨城県つくば市

バラ星雲 2 1996年8月〜9月 茨城県つくば美術館

「サイエンスアート展」

茨城県つくば市

イリュージョン

No5

1969年4月 毎日新聞社

「第9回現代日本美術展」

東京、京都

竹の園 1 1992年4月〜10月

1994年5月〜9月

スペイン政府

カナダ・ケベック州政府

「'92セビリア万国博覧会」

日本政府館

IMAGES DU FUTUR展'94

竹の園 2 1992年4月〜10月

1994年5月〜9月

スペイン政府

カナダ・ケベック州政府

「'92セビリア万国博覧会」

日本政府館

IMAGES DU FUTUR展'94

太陽の追尾による光りの造形作品の制作 1991年〜1999年 ‐自然と一体化する作品の追求‐