福岡市原爆被害者の会
           (福岡市折鶴会






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福岡市原爆被害者の会では、被爆者援護法の規定に基づいて支給を受けられる「原爆症(医療特別手当)」、「家族介護手当」、「費用介護手当」、「健康管理手当」などについて、被爆者の高齢化に対応するため、相談活動委員会を編成して申請書類の作成などのお手伝いをしています。

相談活動の進め方

 被爆者から、電話などでご相談を受けた場合、当会では『電話での応対』、『資料送付』、『当会事務所での面談』、『自宅等での訪問面談』、『申請書類の作成』、『主治医への書類作成依頼文書作成』、『保健福祉センター(保健所)提出時の同行』などの支援活動を行っています。



令和4年度相談件数

 ● 原爆症:申請10件(異議申し立て3件含む) 認定5件、却下5件(異議申し立て
       3件含む)
     

  健康管理手当:申請1件、認定1件

  ● 
介護手当:申請1件 審査中
       介護手当についての家族からの問合せ、約10件あり


 令和3年度相談件数 

 
 原爆症:申請7件 内認定3件、却下2件、結果待ち2件、申請準備中1件

 
介護手当:申請4件 内費用介護手当認定1件、却下1件、家族介護手当2件は
        却下  

 
被爆者健康手帳取得の相談1件



 
令和2年度相談件数

  
● 原爆症:申請6件、申請準備中3件

  ● 介護手当:申請2件、問合せ4件

  健康管理手当:申請1件


<以前の実績>

◎「原爆症(医療特別手当)」の支給申請

原爆症の認定について、国は平成251216日に「新しい審査の方針」を示して審査を進めています。「新しい審査の方針」では「悪性腫瘍、白血病、副甲状腺機能亢進症」の疾病につき、一定の被爆条件であれば原則認定と改正されたものがあります。

審査は、被爆距離・時間などの「要起因性」と治療の状況による「要医療性」について行われます。悪性腫瘍(固形がん)などで手術を受けて数年経過して治療を受けていない場合、要医療性を満たさないとして却下される場合があります、「新しい審査の方針」に該当される方は、早いうちにご相談してください。

 

23年度から申請した実績は次のとおりです。

23年度【5人申請、3人認定、2人却下】

結果

疾病名

却下理由

年齢

被爆地

距離

入市日

認定

膀胱がん

 

8

長崎

3.4q

認定

膀胱がん

 

16

長崎

3.5q

認定

大腸がん

 

15

長崎

2.5q

 

却下

慢性心不全

要起因性

18

長崎

2日目

却下

直腸がん

要起因性

19

長崎

4.5q

 

 

24年度【7人申請、2人認定、5人却下】

結果

疾病名

却下理由

年齢

被爆地

距離

入市日

認定

胃がん

 

7

長崎

1.8q

認定

悪性リンパ腫

 

12

長崎

3日目

却下

甲状腺機能低下症

要起因性

8

長崎

3日目

却下

甲状腺機能低下症

要起因性

要医療性

3

広島

1.4q

 

却下

前立腺がん

要起因性

8

長崎

4.1q

 

却下

右腎がん摘出

要起因性

5

広島

2日目

却下

甲状腺濾胞がん

要起因性

5

長崎

5.5q

 

 

25年度【12人申請、10人認定、2人却下】

結果

疾病名

却下理由

年齢

被爆地

距離

入市日

認定

腎臓がん

 

9

長崎

3.6q

 

認定

肺がん

 

12

長崎

1.0q

 

認定

直腸がん

 

14

長崎

1.4q

 

認定

舌がん

 

12

長崎

3.8q

2日目

認定

前立腺がん

 

0

長崎

3.4q

2日目

認定

原発不明頸部がん

 

0

長崎

2.7q

 

認定

円蓋部髄膜種

 

16

広島

2.0q

 

認定

悪性リンパ腫

 

12

広島

1.5q

 

認定

甲状腺機能低下症

 

25

長崎

4.5q

2日目

認定

甲状腺機能低下症

 

3

長崎

3.4q

2日目

却下

乳がん

要起因性

7

長崎

4.1q

 

却下

左甲状腺乳頭がん

要起因性

5

長崎

3号被爆

 

26年度【5人申請、2人認定、3人却下】

結果

疾病名

却下理由

年齢

被爆地

距離

入市日

認定

乳がん

 

13

長崎

2.4q

 

認定

胃がん

 

5

広島

3.0q

 

却下

胆管がん

要起因性

2

長崎

4.0q

 

却下

悪性リンパ腫

要起因性

18

長崎

2.5q

 

却下

シェーグレン症候群

要起因性

7

長崎

1.5q

 

 

27年度【10人申請、6人認定(一人は24年申請で異議申立者)、5人却下】

結果

疾病名

却下理由

年齢

被爆地

距離

入市日

認定

肺がん

 

7

長崎

1.8q

 

認定

肝がん

 

6

長崎

1.2q

 

認定

骨髄異形成症候群

 

19

長崎

2.4q

 

認定

S状結腸癌

 

3

長崎

1.8q

 

認定

甲状腺機能低下症

 

3

広島

1.4q

異議申立

認定

心筋梗塞

 

11

広島

1.6q

 

却下

甲状腺機能低下症

要医療性

11

長崎

0.7q

 

却下

甲状腺機能低下症

要起因性

2

長崎

3.1q

 

却下

前立腺癌

要起因性

16

長崎

13日目

却下

甲状腺機能低下症

要起因性

14

長崎

3号被爆

却下

放射線白内障

要起因性

0

広島

1.5q

 

却下

前立腺がん

要起因性

16

長崎

 

13日目

※甲状腺機能低下症(3歳、広島被爆、距離1.4qの方は、24年度に却下されたが、異議申立の結果今年度に認定されたもの。申請者数には含まず認定者数に計上している。

 

28年度【10人申請、6人認定、4人却下】

結果

疾病名

却下理由

年齢

被爆地

距離

入市日

認定

皮膚がん

 

3

長崎

1.8q

 

認定

肝細胞がん

 

2

長崎

3.0q

 

認定

肝硬変

 

 2

長崎

1.2km

 

認定

胃がん

 

17

長崎

3.5q

 

認定

胃がん

 

25

広島

2.0q

 

認定

乳がん

 

1

広島

2.0q

 

却下

甲状腺機能低下症

要医療性

14

長崎

2.5q

 

却下

大動脈弁狭窄症

要起因性

15

長崎

2.5q

 

却下

労作性狭心症

要起因性

4

長崎

1.2q

 

却下

転移性脳腫瘍

要起因性

2

長崎

4.0q

 

 

29年度【17人申請、10人認定、4人却下、3人審査待ち】

結果

疾病名

却下理由

年齢

被爆地

距離

入市日

認定

肺がん

 

2

広島

 

当日

認定

腎臓がん、肺がん

 

8

長崎

3.0q

 

認定

心筋梗塞、胃がん

 

6

長崎

2.0q

 

認定

左乳がん

 

2

長崎

3.0q

 

認定

大腸がん

 

胎児

長崎

2.0q

 

認定

肺がん

 

3

長崎

1.8q

 

認定

胃がん

 

20

広島

2.0q

 

認定

大腸がん、胃がん

 

0

広島

0.9q

 

認定

肝細胞がん

 

10

広島

6.5q

4日目

認定

胃がん

 

11

長崎

3.0q

 

却下

不整脈

要起因性

14

広島

1.2q

 

却下

甲状腺機能低下症

要起因性

19

長崎

 

2日目

却下

乳がん

要起因性

20

広島

 

6日目

却下

甲状腺機能低下症

要起因性

12

長崎

2.1q

 

 

冠不全症候群、肝機能障害

 

0

広島

3.0q

2日目

 

腎臓がん、膀胱がん

 

18

長崎

 

4日目

 

胃がん

 

9

長崎

3.5q

 

 

30年度【1人申請審査待ち】

結果

疾病名

却下理由

年齢

被爆地

距離

入市日

 

右肺がん

 

7

長崎

3.5q

 

 

◎「家族介護手当」の支給申請

「家族介護手当」は、被爆者で身体障害者手帳1級か2級程度(介護保険の要介護45程度)の人が、自宅で身の回りの世話を同居の親族が無報酬で行っている場合に支給を受けられる手当です。

24年度から申請した実績は次のとおりです。

14人申請、8人認定、6人却下】

年度

結果

年齢

疾病名など

介護保険

身障者手帳

被爆地

24

認定

82

認知症、心不全、貧血

要介護3

 

長崎

認定

77

末期慢性腎不全

要介護2

1

長崎

認定

81

全盲

要介護5

1

長崎

26

認定

91

アルツハイマー型認知症

要介護5

 

長崎

認定

84

腰部脊柱管狭窄症他

要介護2

2

長崎

却下

84

認知症

要介護3

3

長崎

却下

91

アルツハイマー型認知症

要介護2

 

長崎

却下

84

アルツハイマー型認知症

要介護1

 

長崎

27

認定

82

認知症

要介護3

5

長崎

却下

88

陳旧性脳血管障害

要介護4

 

広島

29

認定

85

右大腿骨頸部骨折、アルツハイマー型認知症

要介護2

4

長崎

認定

87

認知症

要介護2

 

長崎

却下

86

腰椎圧迫骨折、腰部脊柱管狭窄症

要介護3

 

長崎

却下

86

両眼角膜白斑

要介護2

 

長崎

 

◎「費用介護手当」の支給申請

「費用介護手当」は、被爆者で身体障害者手帳3級以上(介護保険の要介護3以上)の人が、自宅で身の回りの世話を、介護保険のヘルパーの介護や、介護人を雇って介護を受ける。または知人や別居の親族に介護料を払っている場合に支給を受けられる手当です。

26年度以降に申請した実績は次のとおりです。

【4人申請、2人認定、2人却下】

年度

結果

年齢

疾病名など

介護保険

身障者手帳

被爆地

26

却下

85

双極性障害

要介護1

 

長崎

28

認定

84

両変形性膝関節症、左腓骨脛骨骨折後遺症

要介護1

 

長崎

却下

92

心臓疾患

要介護2

 

広島

29

認定

86

全盲

要介護1

1

長崎

 

◎「訪問介護利用助成」の受給申請

「訪問介護利用助成」制度は、被爆者が介護保険の「介護サービスのうち訪問介護」として、ホームヘルパーの訪問を受け、身の回りの介護を受ける場合、福岡県内に居住する被爆者で、所得税非課税世帯の人は原則として負担する1割の自己負担が免除される制度です。

一人住まいで市民税・県民税の非課税の方などはご相談ください。

年度

結果

年齢

介護保険

被爆地

26

認定

83

要支援1

長崎

28

認定

84

要介護1

長崎

 

◎「健康管理手当」の支給申請

「健康管理手当」は、被爆者健康手帳を所有している人が、「造血機能障害(再生不良性貧血、白血球減少症など)」、「肝機能障害」などの指定された11の障害をともなう病気のいずれかに罹っている人が支給を受けられる手当です。

この健康管理手当制度を知らずに支給を受けていない被爆者がいます。何も手当を受けていない人はご相談ください。

なお、第一種健康診断受診者証を所有する人が、前記の11の障害を伴う病気のいずれかに罹った場合は被爆者健康手帳の交付を申請することができるのでご相談ください。

24年度以降に申請した実績は次のとおりです。

17人申請、17人認定】

年度

結果

申請時年齢

手当受給状況

被爆地

24

認定

69

なし

長崎

認定

72

なし

長崎

認定

69

なし

長崎

認定

81

なし

長崎

26

認定

75

手帳取得

長崎

28

認定

84

手帳取得

長崎

認定

71

保健手当

広島

認定

71

保健手当

長崎

認定

72

なし

長崎

認定

74

保健手当

長崎

認定

78

なし

長崎

認定

74

なし

長崎

認定

73

手帳取得

長崎

認定

81

手帳取得

長崎

認定

70

1種健康診断受診者

長崎

認定

85

なし

長崎

29

認定

73

なし

長崎

 

◎「被爆者健康手帳」の交付申請

「被爆者健康手帳」は、第三者(三親等内の親族を除く)2人以上の証明書、公的機関の証明書などの必要書類を添付・申請して認められると交付されるものです。

25年度から申請した実績は次のとおりです。

【延べ11人申請、7人交付、4人却下】

年度

結果

申請時年齢

証明書類

被爆地

25

交付

1.

74

ABCC証明書(下記に参考記載)

長崎

却下

82

当時の日記

長崎

27

交付

2.

83

親族の被爆者手帳交付申請書(原申請書)

長崎

却下※3

79

国民学校5年生同級生(女性)の証明書

広島

却下

81

入市時に一部同行した人の証明書

長崎

却下

93

入市時に一部同行した人の証明書

長崎

28

交付

73

ABCC証明書

長崎

交付

4

80

国民学校5年生同級生(男性)の証明書

広島

交付

70

1種健康診断受診者が、健康管理手当支給対象障害の診断書を添付

長崎

29

交付

77

兄の被爆者健康手帳交付原申請書

長崎

交付

76

父の被爆者健康手帳交付原申請書

長崎

却下

73

母親の第3号被爆者健康手帳交付原申請書

長崎

※1.平成2512月に証明者不在で「放射能影響研究所(旧ABCC)」が交付した「公的機関の証明書」を取り寄せて申請したところ、平成265月に「被爆者健康手帳」が交付された。

2.証明者不在で、平成2711月に叔父(母の弟)の被爆者手帳交付原申請書(入市被爆者)を添付して申請した結果、叔父が入市したとき、今回の申請者と遭遇した記載があり平成2712月に交付された。

3. 4. 同一人です。先に女性同級生の証明書で申請したが、原爆投下時の男性と女性の作業が異なっていたため証明力なく却下。男性同級生の証明書添付で申請して交付された。