-花とコトバ-

山田風太郎  亡くなる少し前、のインタビュー集より

赤い実

勧善懲悪は気持ちよいが、人には興味あるねえ。



メドーセージ
僕の小説には、女は人しか扱わないの。 紫苑




紫式部
みんな不平をいうけど、戦後は日本の歴史の中で一番福な時代だ。



ススキ


−高峰秀子さんに会ってみたいと思いませんか。

いや、会いたいとは思わない。

年とって悲しいのは、自分が年とることではなくて、美人の老いたのを見るのがしいと思っているくらいだからね。
花虎の尾
オシロイバナ

−田中絹代は?

平凡な人だな。ところがき出すと美人に見えるの。

(中略)動き出すときれいに見えるというのは名優の証拠で、今でいうと、(中略)大竹しのぶ、あれなんかもそうだ。

僕が一番好きな最後(臨終)の言葉は、勝海舟の「コレデオシマイ」


山田風太郎 (インタビュー集)
『コレデオシマイ』
角川春樹事務所


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思わずニヤリとする
若者には無い余裕と開き直り、そして説得力。

好き勝手に言い放つところがたまらない
赤い実

2002年9月

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