![舞鶴ツアー2014その2(一日目)](logo14021.gif)
2014.11.29
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と言う訳で、週末に連休を設定して舞鶴に行って来ました。最近はシーズンのラストを呉で締める事が多か
ったのですが、今年は雪が積もらないうちに舞鶴を見ておきたいと思い、春先に続いて舞鶴湾周辺の戦争遺跡
を中心に見て歩く事にしました。
初日は早朝に大阪を出発しましたが、途中の舞鶴若狭自動車道は土砂降りの雷雨。東舞鶴に到着した頃には
雨脚は弱まったものの、とにもかくにも青葉山ろく公園の駐車場に車を乗り入れます。本日午前中は地元でロ
シア病院と呼ばれている海軍第三火薬廠跡を中心に、山ろく公園や舞鶴高専の周囲の谷に点在している戦争遺
跡を見て歩く予定です。雨降ってますけど・・・。
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山歩き装備に身を固め、小雨がそぼ降る中駐車場を出発。南側に抜けて行く谷のあたりがクサそうなので、
まずはそちらへ向かいます。人気のない動物霊苑を貫く道を歩いて行くと、おお、右手にアーチ状のトンネル
を発見。何に使われていたのかは分かりませんが、不自然なものが実に自然な感じで自然に埋もれている美し
さがありますね。足元に気をつけながらアーチの下をくぐって向う側に行ってみますが、すぐに山肌に行く手
を遮られます。鬱蒼と木々が繁ったその場所は、以前は何らかの目的で切り拓かれた広場だった様ですが、そ
の痕跡らしきものは何も見当たらず。
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南に抜けて行く谷へ向かうルートに戻ります。緩やかな登り道が延々と続き、最初は落ち葉で覆われた山道
でしたが、徐々に大量の倒木と生え放題の雑草、泥沼の様になった泥濘が目立つ様になりました。うーん、か
なり前進が困難になってきたぞ。このまま無理矢理進むか、諦めて引き返すか・・・と悩み始めた頃、右手の
山肌に煙突の様なものを発見。ん?何だあれは。
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回り道出来ない泥濘をぐっぽぐっぽと踏破し、立ちふさがる倒木の下を潜り込んだり乗り越えたり。さらに
雨水で出来た小川を飛び越えて進んだ先は、谷の最奥部の行き止まりでした。そしてそこには、山の中へと入
り込んでいく実に怪しげなトンネルが・・・。おおおおお、なんかぞっとするものがありますね。
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入口の脇には、錆びて朽ち果てたトタン板と木材の残骸がありました。一時期は完全に封鎖されていたもの
の、その後は放置され忘れ去られて完全に崩れ落ちてしまった様です。ここに辿り着くまでの道の悪さも含め
て、何とも強烈な物件。なんというか、呪術師による封印を破壊されてしまった魔のトンネルみたいです。
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恐る恐るトンネルに近づいて行くと、奥の方は真っ暗ですが、足元は冠水していて時折水滴がしたたり落ち
る水音が響いています。うわああああ、これは流石にくるものがあるなあ。内壁はところどころ濡れていて、
どうやら地下水が染み出て来ている模様。
かなりビビりつつ、フラッシュを設定して内部の撮影を敢行。トンネルの奥はすぐに行き止まりになってい
ますが、右側に向けてちょっとした空間になっているのが分かります。どこかへ通じている訳ではなく、地下
空間への入り口的なトンネルなのでしょうか。
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ソロで内部に足を踏み入れる勇気などある訳もなく、果たしてどういう構造になっているかは想像するしか
ありません。しかしこれは怖いわ・・・。かつては封鎖されていた事も含めて、いきなりの鳥肌物件でした。
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その周囲を探索していると、左手にもう一つのトンネルを発見。あれ?こんなのあったのか。足元の悪さに
気をとられて見落としていた模様です。山肌からは先程見つけた煙突の様なものが突き出ていて、あれは通気
塔でしょうか。それにしては、トンネル入り口のすぐ上にあるというのが変な感じだなあ。
不自然さを覚えたのでそのトンネルに近寄ってみると、真っ暗なトンネルの奥の方に何かぼんやりとしたも
のが見えますよ。ん?何かの巨大な塊・・・?再びフラッシュ撮影を試みると、内部は落盤して完全に埋もれ
ていました。うわあああ、なんかすごく怖くなってきたので、逃げるようにその場を離れて元来た道を戻りま
す。
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最初に見つけたトンネル内部を見ようとして同じ目にあってたかもしれないと考えると、改めて全身に鳥肌
が立つ思いです。あのトンネルの内部は完全に埋もれてしまっているのか、それとも落盤の向こうにはまだ空
間が残っているのか。まさかその閉じ込められた空間に、誰か取り残されたりしていないよなあ。その絶望感
を想像すると・・・うああああああああ。
なんだか今夜の夢に出てきそうなので、必死に頭を振って想像を振り払います。ぞわぞわと背中を這い上が
る寒気と恐怖感から逃げるようにその場を離れたヘタレな私ですが(笑)、これは生物として正常な行動とい
うか、生き延びる為の安全装置が働いたのだと思いたいなあ。
倒木と泥濘、背の高さを超える雑草を乗り越え踏み越え、先程の駐車場に戻ります。いやー、いきなり凄か
ったな・・・とひと心地ついていると、一台のオフロード車が入って来ました。車内からは山林作業員風の人
が降りてきましたが、山ろく公園の職員の人かな?一応挨拶をしてみると、どうやら職員の方ではなくここも
山ろく公園の駐車場ではなかった模様。すみません、すぐ車を移動しますと言うと、
「あーあー、べつにこのまんまでいいよー」
との事。山歩き装備で全身ずぶ濡れ泥まみれの私を見て、ここで何をしてるのか察したらしく、
「ここ、山の中に廃墟いっぱいあるでしょ。東の方にあるやつはもう埋もれてしまってるけどね。あと、こ
っちの奥の方にあるのが第三火薬廠の跡だよ」
と、背後の山を指して言うオジサン。ああ、こっちの方にあったのか第三火薬廠。もしかして地権者の方な
のかな?と思い、もう少しここに車を停めさせてもらってもいいですかと尋ねると、
「うん、別にいいよ」
との事。とりあえず地元の方の許可は頂きました。再び装備を整えて、北側に伸びる谷に沿って探索を再開
します。車一台がどうにか通れる程度の山道を進んで行くと、程なく左手に建物が見えてきました。おおおお、
ここか海軍第三火薬廠跡!通称ロシア病院!
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ちなみにこのロシア病院という名前の由来については、ロシア人捕虜を収容していたとか当時の海軍病院で
あったとか、いかにも昔からの噂話らしく根拠ははっきりしません。正確には海軍が火薬や炸薬を製造してい
た工場群の一部に過ぎないのですが、この辺りのフォークロア的な意味合いを含めて、さっきのオジサンにも
う少しお話を伺うべきだったなあ。
とりあえず恐る恐る内部に足を踏み入れますが、ぱっと見の外見は2階建てなのに、内部は凄く天井の高い
1階建てでした。窓ガラスやドアの類は殆ど朽ち果てていて、足元にはその欠片が散乱しています。
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そしてこの建物の背後にも、結構大きな廃墟があって驚きました。建物自体は相当頑丈に作られている様で、
この辺はいかにも爆発物を製造していた工場だけありますね。どの区画も入り口に面した壁らしいものが殆ど
無いのは、万が一の際に爆風を外に逃がすためのコの字構造なんでしょうか。やけに天井が高いので、不思議
な解放感があります。
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また、これだけ道路から容易に入って来れる廃墟に不法投棄や落書きの跡がほとんど見られないのは、非常
に珍しい気がします。やはりロシア病院という通称からイメージされるおどろおどろしい印象が、容易に人を
寄せつけないのかも。
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物資の運び込みの為なのか、建物外壁には大きな庇があった様ですが、それもとうの昔に崩落して朽ち果て
たらしく今は巨大な庇と梁の跡だけが残っています。製造機械の類は全く見られませんが人が入り込めそうな
太いダクトも崩落していて、やはり相当大規模な工場跡だったんですね。
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ただ、どの区画も壁がなく室内の採光がいいせいか、外から見た恐怖感の様なものは殆ど感じられません。
お陰で風の通りもよく、何十年も前の空気がそのまま溜まっている様な感じが全然ないんですよね。ちょっと
片づけてテーブルセットを置けば、そのまま座ってお茶が飲めそう。外部からの第一印象と内部の様子に大き
なギャップを感じます。
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とは言え、なかなか強烈な物件でした。もしかしたらこの先には、もっと凄い遺構があるかもしれません。
先を急ぐとしましょう。
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どんどん歩きづらくなる道を北に向けて進んで行くと、また左手に廃墟が見えてきました。こちらは先程の
建物以上に木々に埋もれていて非常に近寄りづらかったのですが、ここも天井の高い小型車両の整備工場風な
造り。
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ただ、あちこちに崩落途中のガラスやトタン板、梁が引っ掛かってぶら下がっており、内部に入るのはちょ
っと危険な気がします。何かの拍子に頭上に落ちてきたら怪我程度では済みそうにないですし。何とかして建
物の全体像を撮影したいですが、ここまで雑草が生い茂っているとさすがに無理か。
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そこから先はさらに道らしさを失った道になり、やむなく藪をかき分けかき分けして進んで行きます。蛇の
類が活発な時期ではありませんが、今日は気温が高いだけにスズメバチにも注意しないと。
お、また左手に建物を発見です。今度は随分と小さく、7m四方ぐらいのコンクリ造り。屋根や庇の上に溜
まった落ち葉が腐葉土化し、全体がコケやシダに覆われていますが、394と描かれた文字ははっきり残って
いますね。窓がなく内部は真っ暗なので恐る恐るデジカメを突っ込んでフラッシュ撮影を試みると、吹きだま
った泥と苔の中になぜか原付が2台、埋もれるようにして朽ち果てていました。
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その先をさらに進んで行くと、少し開けた谷底に出ました。左手は杉林、右手は竹林という不思議な光景。
生態系の真ん中を歩いている感じです。とは言え、右手の竹林の殆どが谷底に向けて崩落しており、まるで土
砂崩れの瞬間に時間を停止させたみたい。こうして眺めていると今にも頭上に覆いかぶさって来そうで、ちょ
っと寒気を覚えます。
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足元の泥濘やせせらぎに気をつけつつ進んで行くと、またアーチ状のトンネルが見えてきました。その奥に
あったのが、392の番号が描かれた巨大なコンクリ建築物。
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見た瞬間に、先程の394とは明らかに違う雰囲気に圧倒されます。いくつかある窓もドアも開け放たれて
はいますが、建物の外と中で空気の質が完全に違う感じ。ちょっとこれは・・・。
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無意味に音をたてない様にして、真っ赤に錆びた鉄扉から内部を覗きこみます。あれ?なんだこりゃ。外観
は一階建てなのに、内部には窓が2層分並んでいますよ。もしかして建物の向こう側は下りの斜面で、室内は
2階分の高さがあるのか?
![](2014maiduru28.jpg)
一瞬頭が混乱してしまいましたが、どうやら建物内に水がたまってプール状になっていて、水面に窓が写り
りこんでいた模様。うおおおおお、何というかこれは・・・怖いんだか美しいんだかよく分からない光景だな
あ。恐怖と歓喜、戦慄と感動、寒気と高揚感が一緒くたになった様なこの不思議な感覚・・・。
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室内はかなり広く、カメラの内蔵フラッシュ程度では全容がつかめません。思い切ってシャッタースピード
を下げて露出を上げて撮影すると、どうにか室内の様子が分かって来ました。
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天井や壁にあった木材が軒並み崩れ落ち、基礎部分に溜まった水の中に床ごと水没してしまっている様です
ね。こんな場所にあるせいで水温は一年を通して低いのか、水底に沈んだ構造材がしっかり残っているのが余
計に不気味。まるで水中に沈んだ大量の白骨の様にも見えます。周囲が窪地になっているので静寂感も半端な
く、それらを含めてゾッとする位の美しさ。
![](2014maiduru31.jpg)
いやあ、凄かったなあ・・・。北側の谷の最奥部に、凄い物件が待ちかまえていました。
さてこの後は装備を整えて、港めぐり遊覧船に向かいます。時刻は1100、今からなら12時の便に乗れ
るかな?と思いながら駐車場に戻ると、先程とは別の地元っぽいオジサンがいました。怪しまれる前に挨拶し、
先に来た人から車を停める許可を貰っていますと説明すると、そのオジサンは納得したのかにこやかに
「なめこ、いる?」
へ?なめこ?どうやらこの人は山中にキノコを採りにきた地元の人らしく、さっきのオジサンもその仲間だ
った様です。という訳で収穫したばかりのナメタケと、傍のホダ木で栽培していたシイタケを沢山頂いてしま
いました。森の中で出会った人にキノコを貰うとか、まるで宮沢賢治の童話みたい(笑)。
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そしてこのオジサンのキノコ話が面白く、色んな事を教えて貰いました。森の中のよさそうな場所にナメタ
ケの菌を仕込んでおくと、2年ほどでこんな立派なものが採れるそうです。
また、シイタケは色んな木で栽培出来ますが、クヌギ、コナラ、シイ、クリの木など、植え付ける木の種類
によってそれぞれ味が変わるとの事。桜の木に出来たシイタケがかなり美味しいそうですが、これは何度試し
てもなかなか成功しないとか。
オジサンの怒涛のキノコトークはとどまるところを知らず、えーと、この後12時の遊覧船に乗りたいんで
すが・・・とはちょっと言いづらい雰囲気。しかしここはオジサンのキノコワールドに巻き込まれる方が、私
的には断然面白いんですよね。艦艇マニア失格だなこりゃ(笑)。
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ちなみにロシア病院についてオジサンに探りを入れてみると、
「さあー、聞いた事はあるし、このへんにあるらしいけど・・・詳しい事は知らないなあ。なんかロシア人
捕虜がいたんだっけ?」
いや、それ違うんです、と言おうと思いましたが、地元で生まれて今も息づいているこういった噂話は、そ
のままにしておいた方がいい気がします。様々な尾ひれ背ひれをつけながら代々受け継がれてきた、現代のお
伽話みたいなものですからね。余所者が水を差すのは無粋ってもんでしょう。
沢山のナメタケとシイタケを貰い、お礼を言って出発。時刻は何時の間にやら1140、うーん、12時の
便に間に合うか?
その後はユハ・カンクネンの様に車を操り、辛うじて出港3分前に舞鶴市役所裏手に到着。ギリギリで遊覧
船に飛び乗る事が出来ました。とは言え、場所的にやはり5分前には到着しておきたかったなあ(笑)。
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午前中とはうってかわって、抜ける様な青空が広がる東舞鶴湾上空。緑の山々に縁取られた上空には白い雲
が浮かび、なんだか巨大なすり鉢の底にいる気分です。
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すぐに遊覧船は出港。掃海艇桟橋に停泊しているMSC681掃海艇すがしま、MSC682掃海艇のとじ
まの横を通り抜け、東舞鶴湾に出ます。本日の北吸桟橋に補給艦ましゅうの姿はなく、DD118護衛艦ふゆ
づきとDDG177護衛艦あたごの姿を真正面から見る事が出来ました。
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本日のガイド役を務める海自の隊員さんは、水中処分隊、前島埠頭、舞鶴教育隊、防火防水訓練所、クレイ
ンブリッジ、日本板硝子舞鶴工場、舞鶴航空基地、ジャパンマリンユナイテッドといった東舞鶴湾を取り囲む
見どころを分かりやすく説明。いやあ、やっぱり海風に吹かれるのは実に気分がいいです。
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JMUの岸壁には、AMS4301多用途支援艦ひうちが年次修理で停泊していました。車で言えば車検に
出しているようなものですね。
![](2014maiduru42.jpg)
その奥の方には、艦番号を消されたはつゆき型護衛艦の姿が。既に除籍となった護衛艦さわゆきかみねゆき
かな?艦首の76mm速射砲は残っているものの、レーダーの一部とシースパロー発射機は撤去され、あとは
標的艦となるのか解体処分となるのか・・・。
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北吸桟橋の最奥部は、作業船の船溜まり。その手前に停泊しているのは舞鶴地方隊が誇る第2ミサイル艇隊、
PG824ミサイル艇はやぶさとPG828ミサイル艇うみたかであります。この2隻の韋駄天スクランブル
要員が桟橋で休んでいる所を見ると、なんとなくホッとしてしまいますね。
その向こうにはDD151護衛艦あさぎりとDDH143護衛艦しらね。それにしても、しらねのカウント
ダウンもあと残り3ヶ月か・・・。13時からの北吸桟橋一般公開で、その姿をじっくりと眺めたいなあ。
あと、あさぎりの艦尾舷側が焼け焦げたみたいになっていたのは何なんでしょう。シースパローの噴射にし
ては、場所が不自然な気がしますし。
![](2014maiduru45.jpg)
そしてあさぎりとしらねの前には、DD118護衛艦ふゆづきとDDG177護衛艦あたごの姿が。遊覧船
からは完全逆光なので、なんとも神々しい凄味の様なものを感じます。
![](2014maiduru49.jpg)
あたごの横を通り過ぎたところで、前甲板にいた乗組員が海に何かを投げ込みました。あ、もしかして休日
のF作業(釣り)かな?あたごは乾舷が高く、大物が釣れたら甲板に引き上げるのが大変そうですが。、今夜の
当直の夕食に豪華舟盛りがつく事を祈りましょう(笑)。
![](2014maiduru48.jpg)
以上で遊覧船による港めぐりは終了。この後は北吸桟橋に移動します。それにしてもお腹が減ったなあ。赤
レンガパークにたねふねカレーの移動販売が来ていればよかったのですが。今年の春に食べたあれ、美味しか
ったんですよねえ。
という訳で北吸桟橋正門に移動。少し時間があったので、目の前の信号から桟橋のしらねを撮影します。手
前にいる信号待ちの車を入れると、しらねの大きさがいい塩梅で表現できますね。
![](2014maiduru51.jpg)
そして1300、警衛の隊員さんに挨拶して正門をくぐります。ふゆづきの手前にあるテントで受付を済ま
せ、桟橋へ。やはり最初に足が向くのは、来年3月の退役を間近に控えたDDH143護衛艦しらねです。冬
の晴れた舞鶴の空を見上げて、これまでの30年間を静かに振り返っているかのよう。
![](2014maiduru54.jpg)
![](2014maiduru55.jpg)
そのしらねの目の前には、あたごとふゆづきという超実力派護衛艦が「あとは俺たちに任せろ!」と言わん
ばかりの背中を見せています。艦尾にはためく自衛艦旗も、万が一の国難に敢然と立ち向かう決意の強さと熱
さを示している様。
![](2014maiduru56.jpg)
それにしてもあきづき型護衛艦4番艦ふゆづき、いつ見ても異形の顔立ちですね。慣れるとこれはこれでカ
ッコイイ気がするなあ。この頃には沢山の人達が桟橋に入って護衛艦の姿に見入っていますが、あまりマニア
っぽくないその辺を普通に歩いてそうな家族連れが多いのがいい感じ。どんどん見に来てたくさん話を聞いて、
色んな事を考えてみてほしいものです。
![](2014maiduru57.jpg)
最後は正門わきの売店へ。記念のしらねコースターを2枚、あと『潜水艦部隊カレー』『砕氷船しらせカレ
ー』『護衛艦ひゅうがカレー』の缶詰を購入です。オフの間の試食が楽しみだなあ。
![](2014maiduru59.jpg)
その後は東舞鶴市内の地元スーパーを回り、今夜の車中泊の食料を物色。やはり朝オジサンに貰ったキノコ
を焼いて食べるのがこの遠征にふさわしい気がしますが、高速道路のPAで火は使えないし・・・車の焼けた
マフラーで鉄板焼きとか出来ないものでしょうか(笑)。
鮮魚売り場を目を輝かせつつ眺めたあとは、舞鶴東ICから高速道路へ。30分程で福知山市内に到着です。
今日のお目当ては、以前から気になっていた福知山の銭湯『櫻湯』。ここがもう呉の神原湯に匹敵する素晴ら
しい銭湯でした。またしてもレポートが長文化しそうなので、後日改めてリンクを設定して発表しようと思い
ます。なんでこんな銭湯がうちの近所に無いんだよう!と地団駄を踏みたくなるような理想郷でありました。
例によって全裸の私が感動にうち震えている、という見るに堪えない内容ではありますが、そいつはちょっ
と見てみたいぜ!という方だけご覧ください(笑)。
舞鶴ツアー2014その2(二日目)に続く
舞鶴ツアー2014その2(櫻湯アーヴー編)
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