■ 「横浜トリエンナーレ2011」ボランテイア活動の状況      平成23年6月8日〜

 「横浜トリエンナーレ2011」が2011年8月6日(木)から11月6日(日)まで横浜美術館、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)で開催されます。

 「横浜トリエンナーレ」とは、3年に1度開催される日本を代表する現代アートの国際展です。2001年に始まり、2005年、2008年に開催され、今までに100万人以上を動員してきました。10年目の節目となる今回は、国際展を中心に、「みる、そだてる、つながる」の理念のもと、各種関連プログラムを開催します。(事務局の広報から)

 私は、この展覧会を応援し一緒に盛り上げるボランテイア活動に参加し、昨年より勉強会(横浜トリエンナーレ学校/展覧会や現代アートについての理解を深め、サポーターとしてどのような活動が出来るのかを一緒に考え、実践していくプログラム)に通ったり、具体的な事前イベントでのサポート活動に参画してきました。

 ボランテイアによるサポータ活動は4つのチームに分かれ(@ヨコトリおもてなしチーム、Aヨコトリ宣伝チーム、Bアーテイストサポートチーム、C事務局お助けチーム)、活動を行うことになっています。

 ここでは、私の活動状況をお知らせしながら、皆さんの中でボランテイア活動に参加を希望される方がおられれば是非一緒に活動をしませんかとのお誘いを念頭に掲載していこうと思った次第です。

 さらに加えて申し上げれば、私はヨコトリ宣伝チームに属していることもあって、8月6日から開催される本展覧会に足を運んで頂けれることを心から願っております。

 現代アートに触れることで新たな発見が期待できると信じております。是非是非ご来場くださいますことを重ねてお願いします。

□「ヨコトリ・横浜開港祭会場」での宣伝活動
□「参加アーティスト、ジュン・グエン=ハツシバ」の出品作品制作サポート活動
□「ヨコトリそのたの活動


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□「ヨコトリ・横浜開港祭会場」での宣伝活動
-----「ちびっ子アーテイスト」に占拠された「ヨコトリ・横浜開港祭会場」

 平成23年6月2日(木)に横浜開港祭が開催されました。横浜トリエンナーレの宣伝・広報を行うため当日は、本会場にブースを設置し、パンフレットの配布や説明等の活動に従事しました。以下にその活動の状況を報告します。

 当日の活動は、小雨の煙る朝「象の鼻テラス」から折りたたみテーブルや、ポスター・配布物等を赤レンガ横の会場まで傘を差しながら運び入れることから始まりました。

 気負い込んで来たものの、さすがに小雨の降る中での会場セッテイングは気も重く、雨に濡れそぼったテントに飾り付けたポスターのパネルが不安げに揺れるたびに、このブースにお客様が本当にお立ち寄りして頂けるのだろうかと気持ちも揺れました。

 チーフから当日の説明がなされ、来訪する子ども向けの缶バッジ作成の準備が始められました。狭いブースの中で流れ作業をこなすためには台紙やプレス機の置き場所を変えるなどのトライアルが何度か続きました。

 その頃になって、誰もが真剣な眼差しとなり光り輝く漆黒の目には、本日のイベントを絶対に成功させて遣るとの強い意志が感じられました。

 しかしながら私たちの意志を試そうとされているのか、小雨が降りやむ気配はなく、なかなかお客様がお立ち寄りして頂けませんでした。「トリエンナーレ」を説く珠玉のパネルの前を素通りされる辛さは、小雨の冷たさを超えるものがありました。

 その時私は表に飛び出し思いっきり声を張り上げました。「横浜トリエンナーレでーす」、「手製の缶バッジを作ろう! 記念になるよ!」、「君 ハマっ子だろう、チャレンジしようよ!」などなど思いつく限りの言葉を投げかけました。

「聖なる呼び込み業務を夢中にこなす」
「君! ハマっ子だろう! チャレンジしようよ!」

 日頃の私の行動からは想像もつかないことでした。そこに本トリエンナーレを成功に導こうとする見えざる神の意図が感じられてならず、その思し召しに従わざるを得ない聖なる役割を一番鈍感な私にお与えになったに違いありません。

 ボランテイアの口を借りた見えざる神の意志が、多くの子供たちを魅了したのは言うまでもありません。ブースは完全に「ちびっ子アーテイスト」に占拠されてしまい、そこには缶バッジを作る子どもたちの笑顔がはじけていました。

   そして雨の降りしきる中、順を待つさらに多くの子供たちがブースの前に辛抱強く立ち並んだ光景を見たとき、私たちは今年のトリエンナーレの大成功を予感しました。

 それにしても、子どもたちが創造した缶バッジはとても素敵な出来栄えでした。
 スタッフの誰もが子どもたちを取り囲み誉めて差し上げました。満面の笑みを浮かべたその顔に、明日の横浜を背負うアーテイストとしての小さな自信が垣間見えました。

 恐らく十数年後の横浜トリエンナーレを背負うアーテイストがこの中から出てくるに違いありません。なぜならばそれは我々の真摯な思いを汲んだ神の思し召しを確信できたからです。

 そしてその時に彼らはきっとこう言うことでしょう。「十数年前、横浜開港祭でヨコトリのスタッフの皆さん方に思いっきり誉められたことに感謝しています」と。

 今年のトリエンナーレで缶バッジを付けている子を見つけたら、横浜を背負う未来のアーテイストと思ってほしい。それが当日小雨を克服した我々宣伝チームの思いです。



□「参加アーテイストジュン・グエン=ハツシバ」の出品作品製作サポート活動

 事務局の広報によれば、  この活動は、アーテイストサポートで、ベトナム・ホーチミン在住のアーテイストジュン・グエン=ハツシバのドローイングプロジェクト《Breathing is Free:JAPAN, Hopes&Recovery》を実施することです。

 アーティストと市民がGPSを身につけ、横浜市内を移動することによって描かれた軌跡が、桜の花の作品となります。今回は、3月11日に発生した東日本大震災の被害者に向けてホーチミン市で始められたプロジェクトを横浜で発展させ、横浜市内にも桜の花を描きます。

 このホーチミン市で描かれた桜と横浜市で描かれた桜を合わせて作品化し、ヨコハマトリエンナーレ2011の会場で展示します。と、云うことです。

 そして、被災した人々が元気を取り戻せるよう、力を合わせて横浜に花を咲かせて贈りませんか?と、問われ、歩くことでこの高邁な創造活動に参加できるのであればとの思いから、参加することにした次第です。

 聞くところによれば、横浜全域で150コース、850kmが予定されているとのことでなかなかの難関プロジェクトのようですが、1サポーターとして何としてでも成功に繋げられればと思います。
 このような活動に興味がおありな方、是非一緒に歩きませんか? そして心の籠った花を作りませんか?・・・

 私は、手始めに6月3日(金)10時からスタッフの堀江さんと藤ヶ丘のコースA(6.7km )に挑戦しました。地図の上では6.7kmですが、これは絵の輪郭部分だけですから実質は10kmを超えていたと思います。さらに、歩いて気付いたことですが、藤ヶ丘周辺は坂道が多く、アップダウンの激しさに殊更疲れました。

 国道246(約40-50m)を横切るのに、約1kmを要す迂回をさせられようとは思いもしませんでしたが、2時間で完走できたときの喜びは格別のものがありました。こんなにすがすがしい気持ちになったのは何年振りかとつくづく思い知らされ、我欲に偏った生き方かしなかったことに反省しきりの2時間でした。

 まだまだチャレンジするコースが残っていますので、我が友”松ちゃん”(彼を引きずりこむことに成功)とともに挑戦していく積りです。


□平成23年6月3日「藤が丘コースA(6.7km)を力走」<私にとっては最初の桜>

「ハツシバ教」の使徒パウロを演じ始めた瞬間
「ひたすら藤が丘の桜の花を創るために走る」 「脇目も振れずに藤が丘を走る、走る」

≪サポータのつぶやき≫
・日出男さん、ちょうど2時間で藤が丘に6.7kmの花を咲かせてくれました!最後の坂には苦労しながらも道に迷うことなく見事でした。

≪Junの一言≫
・Great form! Thank you very very much Hideo. (from JUN)


□平成23年6月10日「藤が丘コースB(7.1km)を力走<2つ目の桜を”松ちゃん”と一緒に>

  「長老ナビゲータの言う通りに」   「ナビゲータは黙っていられなくて!」 
「ナビゲータの厳しい指示が飛ぶ」    「ナビゲータも共に走る・走る!」

「2つ目の桜の花ももう間近に!」
「最後の山を越えて!」

≪サポータのつぶやき≫
・日出男さん、靖さん、参加者の中で最年長コンビ!しかも2つ目の花をさかせてくれました! ありがとうございます!!

≪Junの一言≫
・Thank you to everyone who are running and navigating in Yokohama.
 I wish to be there to run more. Let me run there more! (from JUN)


□平成23年6月21日「市が尾コースB(8.0km)を力走<3つ目の桜を”松ちゃん”と一緒に>

「今日も冴えまくる老ナビゲータ」     「走ってやろうじゃないの!!!」 
「ナビゲータの厳しい指示が飛ぶ」 「ひたすらに、ただひたすらに走る!」

≪サポータのつぶやき≫
・このプロジェクトのゴールデンコンビ、日出男さん&靖さん、3つ目の花をありがとうございました!!

≪Junの一言≫
・The whole world can move when one person runs! Thank you! (from JUN)

≪Junへのメッセージ≫
・Hi JUN, We were very very glad to participate in your project.
  We wish the picture of wonderful cherry blossoms to be completed.
  We will continue to run more as long as we can..." (From:Hideo&Yasushi)

≪Junから返信≫
・THANK YOU SO MUCH for your words and efforts! Everyone is doing so great!
 I will do my best too here and in Yokohama! (from JUN)


□平成23年6月28日「鶴ヶ峰コース(8.0km)を力走」<猛暑の中”松ちゃん”と4つ目の花に挑戦>

「猛暑の鶴ヶ峰を駆け抜ける」
「心臓破りの坂道が続く」 「とんでもない暑さの中を老ペアは走る」

この日は、この夏1番の熱さであった。日陰もなく本当にタフなコースだったが4時間で完走。
ビールが格別に美味かった。

≪JUNから届いたメッセージ≫
Hideo, thank you for your letter. ! Very touching.
I missed meeting you at the Supporter Meeting.
I hope you are better now! let's meet when I return in August!
Thank you for many runs!

□平成23年8月6日「グエン=ハツシバ桜 満開!」

「ついにハツシバ桜は満開になった」

「ついにハツシバ桜は満開になった」

 8月6日横浜トリエンナーレは開幕となった。私は一目散にハツシバの作品の前に立った。まさか、まさかこのような桜が出迎えてくれようとは・・・、感激・感動のあまり一歩も動くことはできなかった。

 画面の左側はベトナム・ホーチミン市、右側は横浜市、真ん中の幹はベトナムを流れるメコン川だろう。走ったランナーは173人、走った距離:ホーチミン市452.6km、横浜市1,336.4km、総距離1,789km。作った花びら223(GPSを担いで走り抜いて作った桜の花)。

見事と言うしかなく、このアーチストの非凡さを表現する言葉が見つからない。このプロジェクトに関わることが出来本当によかった。ありがとうと心の底からお礼を申し上げたい。

 この絵は、見る者に、とりわけこの度被災された方々に元気と勇気を与えるに違いありません。多くの方に見て頂くことを願うばかりです。そして日本人一丸となって頑張っていこうと申しあげたい。

≪彼の最後のメッセージ≫
Thank you very much once again for all the runners and navigators! These are few... screen captures from the final piece. WE made 223 Sakura flowers spanning 1,789km distance. We wish all the best for the renewal of Tohoku region. GANBARE TOHOKU! (from JUN)


□平成23年8月7日「グエン=ハツシバ プロジェクト」一同に会す

「プロジェクトに参加した面々」 「JUNと嶋岡さんと」



□「ヨコトリその他の活動」

■「ヨコトリ・横浜市民ギャラリーあざみ野」での宣伝活動

 「ヨコトリ宣伝チーム」はどこへでも出かけ、宣伝広報することとなっている。去る6月18日(土)我がチームは横浜創造都市センターに呼び出され、今まで取り組んできた宣伝活動の総括と、間近に迫ってきたオープンの日を踏まえた今後の活動について事務局と綿密な打ち合わせが行われた。

 当面のターゲットは、6月25日〜7月3日まで開催される「現代アートを体験しよう・あざみ野Workshop Week」の会場で宣伝活動することとなった。

 イベントに参加されたお客様の前で、少し時間を頂き「横浜トリエンナーレ2011展覧会」に多くのお客様が来て頂くように宣伝するというもので、芸術を愛好されているとおぼしき方々の前での説明は緊張が伴い、なかなか骨の折れそうな活動と言えた。

 私は、7月2日(土)に開催された「横浜トリエンナーレ2011総合ディレクターに聞く! 現代美術のあれこれ」(講師 逢坂理恵子/横浜美術館館長)の講演の直後に、その役をアサインされたのです。

 講師から本展覧会のことを全て解説された後での宣伝は、とんでもなく遣り辛く、本当に冷汗三斗ものでした。それでも、臨時にしつらえたチケットの前売り販売所では思いがけもしない数の売り上げが上がったとの話を聞きほっと胸をなでおろした次第です。

 これから本番に向け、まだまだ宣伝活動が続けられますが、一人でも多くこられるよう頑張っていきたいと思っています。皆さん方も是非是非おいで下さいますようお願いします。前売り券はお安くなっていますから是非ご利用いただきたく、併せてお願いいたします。

□逢坂講師を横に「横浜市民ギャラリーあざみ野」で力説!
「皆さんトリエンナーレにおいでいただきたい!」

■「ヨコトリ2011総合ディレクターに聞く」はこちらから入れます。 ⇒入口はこちらから



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