■ 「横浜市民ギャラリーコレクション展2011」解説の試み 平成23年3月3日 |
---|
横浜市民ギャラリーコレクション展2011「建築・土木のある風景」が3月3日(木)から3月22日(火)まで横浜市民ギャラリーで開催されます。今回は、油彩、日本画に加え「横浜開港120周年記念横浜百景」(1979年)で発表された、地域の画家による素描作品が特集され、この特集に私はボランテイア「鑑賞サポータ」として参画し、出品作品の解説パネルを作りました。 私にとっては未知への挑戦で大変苦労しましたが、怖いもの知らずの図々しい気持ちに逆らわずに、その絵から受けた印象を鑑賞者の方達にストレートにお伝えできればとの思いから、思い切って解説を試みることにしました。私は既に60有余年を生きてきて、閉そく感漂う現状には複雑な思いを感じます。このような世の中を作り上げてきたことに片棒を担いできたに違いない罪の意識に苛まされているからかもしれません。 このような中、ギャラリーのコレクションの中から富岡克雄画伯の≪横浜駅東口改築の現場≫のデッサンを見せられたときにその絵から画伯の熱いメッセージが感じられ、これを記述し伝承しなければと思いキャプションにした次第です。私の勝手な思いすごしかもしれませんが、是非ご覧いただき感想等頂ければ幸いです。もっとも現場(この絵の下)で熱い交流が出来ればなおさら幸いに思います。重ねて御来館下さいますようお願い申しあげます。 □「横浜市民ギャラリーコレクション展2011」解説の試み □「鑑賞サポータが解説を試みたその心象」(解説の補足) □「横浜駅の歴史的経緯と作家の意図」 (資料ー1) □「画像で見る横浜駅<3代目と4代目>」(資料ー2) ■横浜市民ギャラリーのホームページへはこちらから入れます。 ⇒入口はこちらから □「横浜市民ギャラリーコレクション展2011」解説の試み 富岡克雄《横浜駅東口改築中の現場》(鉛筆・色鉛筆・紙) 富岡克雄は横浜市生まれの日本画家です。「ふくろう」を主テーマに院展に14回入選、1970年[昭45]に院友に推挙されました。当作品には、横浜駅東口駅舎改築(昭和55年竣工)中の現場が描かれていますが、新しい都市=時代の建設を目指す当時の横浜フロンテイア・スピリッツが透けて見えます。それから30年、わが国が自信喪失の「失われた20年」をさ迷う中、このデッサンが「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」ことを熱く語りかけてきているように思えてなりません。作家は30年前に既にこのことを予感していたのかもしれません。 □「鑑賞サポータが解説を試みたその心象」(解説の補足) ![]() □「横浜駅の歴史的経緯と作家の意図」 (資料ー1) ![]() □「画像で見る横浜駅<3代目と4代目>」(資料ー2) ![]() □ TOPへ戻る |