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音が出ない/ 音が詰まる、弦がビビる/ ハイフレットで音程が狂う/ 弾きにくい/ 弦落ち/ ノイズが多い/ ピックアップの音量が小さい、前後のバランスが悪い/ ピックアップがハウリングを起こす/ チューニングが狂う/ 木部ネジ穴修正/ アクティブの電池がすぐになくなってしまう/ ネックが折れた、ヘッドが裂けた/ ボディーに傷がついた、汚れを取りたい/ [番外]SONY HR-GP5が動かなくなった/

音が出ない(シールド、アンプが正常であるかをまず確認して下さい。)

・アンプに繋いだ時に全く音が出ない、または大きな雑音しかでない場合はジャック不良、配線不良が考えられます。

・特定のピックアップが鳴らない場合はピックアップの断線、配線不良、スイッチ不良が考えられます。ピックアップ断線の場合は修理可能な場合と、新品に交換の場合とがあります。

・アクティブ(電池を入れるタイプ)サーキットの場合は電池を新品に交換してからピックアップ、基盤のチェックをします。

音が詰まる、音が途切れる、音が伸びない、弦がビビる

・新しい弦でもねじれていたりするとビビりの原因になります。あと弦高が低いほどこの症状は起きやすいです。6弦ローフレットのビビりは構造上多少は出てしまいますが調整で良くなる場合もあります。

・ネック調整、ナット調整、ブリッジ調整にて適正な状態にします。ブリッジは弦高調整だけではなく、駒のブレもチェックします。

・全体的にフレットが減っていて症状が起きる場合はフレットのすり合わせ、またはフレットの打ち直しをします。

・フレットに深い傷がついていて、チョーキング時にひっかかる場合はフレットのすり合わせで傷を修正します。

・フレットの減りはないがある特定のフレットでのみ症状が起きる場合は、フレットの浮きorへこみが考えられますので部分的に修正します。

・チョーキングしたときに音が途切れる場合は、もともとの指板Rが付き過ぎて起こる場合もありますし、ネックの反りやフレットの減りが原因で起こる場合とがあります。ネック調整、場合によりフレットのすり合わせをして適正な状態にします。

ハイフレットで音程が狂う

・オクターブチューニングが狂っていると起きます。弦のゲージによっても微妙にセッティングが変わりますので、メンテナンスをしていないギターは一度チェックする事をお勧めいたします。

弾きにくい

・弦高が高くなったことで弾きにくさを感じる場合はネック調整、ブリッジ弦高調整で適切な位置に調整します。

・ブリッジの駒を一番低くしてもまだ弦高が高い場合はネックの仕込み角度調整をします。

・フレットの端部分(特に1弦側)が指に引っ掛かって弾きにくい場合はフレットの端をなめらかに削ります。

・フレット山の形状により弾きにくさを感じる場合はフレット山の再整形をします。

弦落ち(1弦or6弦をおさえた時に指板から弦が落ちてしまう)

・ボルトオンネックの場合はネックの仕込み調整をします。状態によってはネックポケットの微加工をします。セットネックやスルーネックの場合はブリッジの取り付け位置をずらします。ナットの溝が適正な位置にあるかも同時にチェックします。

ノイズが多い

・大きな雑音しかでない場合はジャック不良、配線不良が考えられます。

・ピックアップの特性や音を出す環境でノイズを拾いやすい場合もあります。パソコン、蛍光灯、アンプなどに近いとノイズを拾いやすいです。あと体の静電気なども影響します。

・コントロールポットを回した時に「ガサッ」というガリノイズが出る場合は基本的には部品を新品に交換しますが、アース不良によりノイズが出る場合はアース線を新たに引き直します。

・ピックアップセレクターを動かした時に「ガサッ」というノイズが出る場合は基本的には部品を新品に交換しますが、部品の種類によっては接点不良が原因の場合もあり洗浄と微調整で直ります。

・配線をチェックして切れかかりやハンダのノリをチェックします。必要に応じて配線を新品に取り換えますが、安いギターの場合は配線の全取り換えをすることによりノイズが減るだけでなく音質の向上にもつながります。当店では店主こだわりの配線材とハンダを使用しています。

・ノイズをもっと減らしたい場合は、コントロールザグリ内に導電塗料を塗り、コントロールパネルorピックガードにアルミシートを貼りシールディング処理をします。

ピックアップの音量が小さい、前後のバランスが悪い

・構造上フロント側は大きく出ますが、高さ調整でお好みのバランスに調整します。

・マスターボリュームの場合はフロント、リアを別々に調整できるようにポットを追加することもできます。

・プリセットボリュームを追加することによりフロントを7割位の音量に半固定し、前後の音量バランスを調整することもできます。

・かすかに音が出ているという場合はピックアップ断線の可能性があります。

・フロントとリアをミックスしたときに、音量が下がりミャンミャンしたサウンドになる場合はピックアップがフェイズしています。ピックアップの構造上直せないものもありますが、配線ミスによるものが多いです。意図的にこのようなサウンドを出せるようにスイッチを増設する事もできますし、スイッチ穴を開けたくない場合はスイッチ付きポットに交換することで穴を開けずに改造できます。

ピックアップがハウリングを起こす

・アンプのGAINまたはVOLを上げていくとホワァーーン、キーーーン、ピーーーーーという音がする場合、ピックアップコイルの蝋付けをすることで解消される可能性が高いです。

・ピックアップの特性の問題もありますので、100%ハウリングが解消されるという性質の修理ではありません。

・GIBSONのようなピックアップカバー付きのピックアップの場合は、カバー交換後に起こる事もあります。

チューニングが狂う

・アーム付きのギターでは多少のチューニングの狂いは構造上仕方のない事ですが、狂いを最小限に抑える調整をします。

・ペグが古くなってギアが緩くなっている場合はペグを新品に交換します。

・ナット溝が適正であるかをチェックします。新品出荷時に設定されている弦よりも太めの弦を張っている場合は注意が必要です。

・ジャパンモズライトのギターは部品の年代にもよりますがVIBRAMUTEの再組み込みおよび微加工をすることによりチューニングの狂いがほとんど出ないようにすることができます。モズライトアームについても固さの微調整ができ、尚且つ緩みがほとんど出ないように加工することができます。

木部ネジ穴修正

・ネジ穴がバカになってネジがしっかりととまっていない場合、穴をいったん埋めて細めの穴を開け直します。ストラップピンがこの状態ですと落下の可能性があり大変危険です。

アクティブの電池がすぐになくなってしまう

・ジャック不良、配線不良が考えられます。アクティブの場合はジャックが電源スイッチも兼ねた構造になっているものがほとんどなので、演奏が終わったらシールドは必ず抜いて保管するようにして下さい。

ネックが折れた、ヘッドが裂けた

・レスポールタイプのギターに特に起こりやすい症状です。ギターを倒してその場で折れる場合と、前に受けたダメージが後になって効いてきて折れる場合とがあります。 まず、割れたところを専用接着剤を使って圧着します。塗装部分に関しては完全塗り直し、部分塗装修理、塗装修理なしとご予算にあわせてお選びいただけます。

ボディーに傷がついた、磨き直して艶を出したい、汚れを取りたい

・傷の深さにもよりますが、ひっかいたような小さい傷や細かい傷であれば再研磨で綺麗になります。

・塗装が割れてしまっているものを直したい場合は再塗装になります。

・部分的に磨きあげることもできますが、全体的に汚れている場合は一度分解してそれぞれのパーツを磨いてから組み直します。フレットのくすみも磨き直すことでピカピカになります。組んだ状態では手の届かないところの汚れも綺麗になります。適切な再組み込みと調整によって、見た目以上に状態が良くなることが多いです。

[番外編]SONYのHR-GP5が動かなくなった

・シャープファイブの三根信弘氏が使用しているマルチエフェクターとして当時人気だったSONYのHR-GP5ですが、内蔵電池がなくなってしまうとACアダプターをつないでも作動しなくなるようです。

・メーカーでの対応が終わってしまっているようですが、同等のボタン電池に入れ替えることで復活します。(ただし、ユーザー用パッチは消えてしまいますのでご注意下さい)

・こちらの修理は3,300円にて承っております。(電池代込、送料別)



ギターショップ カエデ
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