CBX1000仕上げ日記

CBX1000仕上げ日記

当店で仕入れをした78年式のCBX1000です。ほぼオリジナル状態です。
見たところ、シート、アクセルワイヤー、リヤサスペンションがオリジナルではなくメインスタンドが欠品という状態



マフラーなどの腐食も少ないので仕上げていくことにします。
何日かかるかわかりませんが、コツコツと行っていきます。
あと、部品が心配です。



いきなりですがバラシまくります。オイル漏れ等は見当たりませんでしたが、シリンダー周りが少々汚かった為、
シリンダーリペイントでリフレッシュさせています。






走行22000マイル、約35000キロのピストン、それ程痛んではいません。
1.2.3.とカーボンを落とし、次に4.5.6と進みます。
ピストンは6個ですがバルブは24本、結構時間がかかります。



開けたてのヘッド、24本のバルブたちがリフレッシュを待っています。



作業前のヘッド、この頃のホンダはよくこんな物を量産したなと思います。



HPでは淡々と進んでいますが既に4日はかかっています。
磨きまくった24本のバルブ達、3時間以上かかりました。
材質はステン?マグネットには付かなかったです。



ヘッドのカーボン落とし、根気の要る作業です(やるんじゃなかったとも考えます)






ほぼ完了、ポートは研磨はしていません。ガイドもガタが少ないのでそのまま使用します。



24個のステムシールは交換、バルブスプリングはそのまま使用。



バルブが組み込まれたヘッッド、
ここの作業はとても時間がかかります。
作業内容はガイド修正、バルブすり合わせ、ヘッド洗浄、ステムシール取り付け、バルブスプリング取り付けなど
何もしない日もありましたが既に2週間は経過してます。
ガスケット関係も未だホンダ純正品が手に入る為、部品は順調です。



遂にシリンダーが装着され、ヘッドの到着を待ちます。




ヘッドが載りました、そしてカムシャフトが装着され24個のシム調整を行います。
カムシャフトは左右分割式ですのでCB750Fなどよりも装着は楽です。







オイルシール、ガスケットを交換しヘッドカバー、キャブレターを装着、
キャブレターは社外製のオーバーホールKITを使用しオーバーホールを行いました。
画像が見当たりませんが、キャブレターは超難関な作業です。まるで知恵の輪状態、1人では出来ません。
苦労をしているのを見かねたお客様に手伝って頂きました。








次の作業はフロントフォークのオーバーホール、この作業はとりあえず、といった具合です。



エアクリーナ、ハーネス類マフラーが装着されいよいよエンジン始動です。



エンジンは直ぐに目覚めました。特にイオンも無く良好、これからのメニューはキャブレターの同調調整、
外装関係の装着などでゴールは見えてきました。




最終的なキャブレター調整、および同調を行いました。4気筒用のバキュームゲージだった為、
なかなか大変です。けっこう6気筒というものはシビアです。






一度は売約済みになりましたが、ユーザー様の諸事情により再び、当店に戻って来ました。
現在はエンジンガードが装着されています。
前のユーザー様はほとんど乗らなかったため、再びキャブレターのOHを行う予定です。



戻る
戻る