土産物あれこれ

 エジプトって、あまり気のきいた土産物はなくて、頭を悩ませるものです。
 品質的にはあまり期待できないし、食べるものも好き嫌い分かれるし。その中で、私が買って帰ったものをいくつかご紹介しましょう。

T シャツ エジプト綿を使った高品質のものとしてガイドブックではお薦めと書かれていましたが、これもピンキリ。ヒエログラフなどのモチーフを使ったデザインはいいなと思うんですが、洗濯した途端色落ちしそうな気がして。それが不安だったので、カルトゥーシュの刺繍が入ったものを選びました。私が買ったのは安い5ドルくらいのものでしたが、もっとしっかりしたもので、自分の名前をカルトゥーシュで入れてもらえるものもあるようです。それと、改装されてぐんとスペースの広くなった空港の免税店では、デザインも質もダントツでよかったTシャツが売っていました。値段もそこそこしましたが、正直欲しかった。ただ、あまり数を置いてなかったのか、丁度あうサイズがなくて断念。

香水 デザインの綺麗な香水瓶と共に様々な種類からお気に入りの香水を選べます。大雑把に分けて、一種類の香料から成るもの―薔薇、ジャスミン、ラベンダー等の花から取られたもの、ムスク等の動物由来のもの、乳香、サンダルウッド(白檀)。それら基本となる香りをブレンドしたものがあります。このブレンドが、「砂漠の秘密」、「エジプトの女王」「アラビアン・ナイト」「クレオパトラ」など旅人の気をひく名前が付けられていて、つい、つられて買ってしまいそうになります。でも、中にはどういう意味か分からないような名前もあって…「A・Z・R」「CLUI」何かの略? 「Five Secrets」何の秘密か聞いておけばよかった。私は、Royal Amber(竜涎香)の香水を購入しました。これはマッコウ鯨の腸内で作られる結石のようなものなのですが、本物ならかなり高価なもの。私に買えた値段ならおそらく合成品でしょう。エジプト香水ですが、一般に知られる香水と違って油が基材になっています。むしろ香油と呼ぶ方がしっくりするでしょう。これを肌に塗るとべたべたした感触で、慣れてない人はあまり気に入られないかもしれません。だから、私は髪の先に少しだけつけたりしています。

ナツメヤシの実 生の実も現地で食べてみましたが、甘くておいしい。お土産に買って帰るのならドライですが、これがなかなか見つからなくて。街の市場なんかで見かけるのは干ししいたけ並みにカチカチに乾燥したもの。水で戻さなくてはならないので、結構手間です。それに、戻しても、そのまま食べてあまりおいしくないので、料理やお菓子用かなぁ。ちなみにカレーに入れると美味でした。そのまま食べれるようなドライフルーツっぽいナツメヤシはカイロの大きなスーパーでやっと見つけました。これを買って帰って友達にあげたら、見かけはいまいちだけれど、食べたらすごくおいしかったとのこと。ナツメヤシを買うなら、是非大きなスーパーで。


カルカデ 現地で飲む機会のよくあるハイビスカスのお茶です。ローズヒップにも似ている酸味強いハーブティーですね。色があざやかななピンクで綺麗なので、冷やして、蜂蜜などを入れて夏場に飲むといいかも。ただし、これも好き嫌い分かれるようです。

スパイス各種 高価なサフランを初め、コリアンダー、クミン、乾燥したハスの根(レンコンじゃないですよ)等など。ブレンドした万能スパイスなんかもあるので、料理好きな人なら買って帰ってもいいと思いますよ。値段交渉如何ですが、日本よりも安く手に入ると思います。


カルトゥーシュの金のペンダント 自分の名前をペンダントの裏にヒエログリフにして入れてくれます。ただ、あまりお安い感じはしないし、金製品に関してはディスカウントはできませんでした。もしかしたら、ツアーではなく、個人で店を訪れた場合は、もう少し安い値段になるのかもしれません。それは、他のお店に関しても言えることですが。

パピルス 絵柄も色々あるので、エジプト思い出に部屋に飾るのにいいかも。いかにもエジプトっていうより、少しおとなしめのものの方が日本の家の中では浮かない気はします。

ワイン エジプトはイスラム圏なのでおおっぴらにアルコール類は売っていません。空港の免税店が手に入れやすいと思います。珍しいから話の種になるのでは。ルクソールの空港で見かけたものは、ラベルがパピルスでできたエジプシャンな柄で、飲み終わったらラベルだけ記念に取っておくのもいいなと思いましたが、買い損ねてしまいました。いいなと思ったのものは、その場で買っておいた方がいいかもしれません。肝心の味は、赤はまあまあいけるのもあったけれど、白やロゼはいまいち。たまたま、いいのにあたらなかっただけかもしれませんが。


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