エジプトでは、ホテルを出て一歩外に出れば、あちらこちらから声がかかる、かかる。
土産物屋の客引き、物売り、タクシーや馬車…。
強引な誘いにこちらはつい構えるのですが、彼らの怪しくもおかしい日本語が、ふっと気持ちを和ませてくれたり。
「日本人、トモダチ!」と叫んで寄ってくるのは当たり前。
「見るだけタダ」「バザールデゴザール」古いぞ。「価格破壊」にはずっこけた。
そして、何故か去り際には、「サラバじゃ」。誰が教えたのか、「サラバ」はどこに行っても聞きました。発音しやすいのかな。
それと、やはりと言おうか「ヒロシマ」「ナガサキ」。同じツアーの人は、タクシーの運ちゃんからイラクの捕虜収容所での虐待事件の新聞記事を見せられつつ(その間、運ちゃんはハンドルから手離してたらしい)、真剣に訴えられたって。アメリカは、昔は日本に原爆なんか落として、今もこんなひどいことをしているって言いたかったんでしょうね。反米感情はエジプトでも相当激しいと見ました。
昔、エジプトでは日本のドラマ「おしん」が大ヒットして、放送時間には街角から人が消えたとか。だから、以前は、日本人に向かって「おしん」と呼びかけて来る人が多かったそうですが、さすがにもう古いので、それは聞かれませんでした。
代わりに言われたのが、あれです、「ラスト・サムライ」。エジプト人、早っ。