10月1日(木)

あああああああああああっ

 雨が降っている それも どしゃぶりだぁ  今まで旅行中に本格的な雨に降られたことはなかった モロッコでは夜行バスで移動中に 土砂降りになったり 記録的な大雨で道路が冠水 土砂崩れ 頻発なんていうのはありましたが、ホテルを出るときに 土砂降りはなかった。
どうしようかなぁ まずは 朝食をとるかぁ  何年ぶりかの朝食つきのホテル 一階の食堂にはビッフェスタイルの おいしそうな朝食が並んでいました。食糧不足を懸念されるキューバですが 旅行客にはそのような感じが まったく感られない。

 まずは 駅に行かなくては・・・雨脚も弱くなってきたのでリックを担いで外に出る。すかさず タクシーが「駅までなら100だよ」って うーーん 高いので違うタクシーを探す 少し離れたタクシーは「50なら」50かぁ   ちょっと ホテルから離れてみようかなぁ テクテク 歩き出すと 日本の軽自動車が 横に止まり「どこに行くの?」通称 白タクだ 「駅だけど いくら?」と聞くと「50かな?」 「さっきのタクシーが50だから 30ならいいよ」と 私が言うと「OK」と言うことで すんなり交渉成立 (タクシーは基本メーターを使わなければいけないのですが なかなかメーターを使いません 小遣いを稼ぎたいからです)リックを後部座席において 駅まで送ってもらう。
 いつの間にか 雨は上がっていた、駅に着くと早速 入り口から押し合いへし合い状態 昨日のおばさんを見つけると 「また来たよ 覚えているよね」  「列車のチケットは向こうだよ」と5番のカウンターを教えてくれた。
カウンターに並んで トリニダーに行くために まず サンタ・クララまで行こうと思った「時刻は?」と聞くと 何とか英語で 「19時30分だよ」  ええぇぇぇっ  「夜なの? 他には?」 「ないよ」  「 ありがとう グラシアス」 一瞬で あきらめました・・・・時間がもったいないので バスで直接トリニダーに行くことにします。確か13時発があったので それまで街をぶらぶらします。今はまだ9時30分ぐらいですから、旧国会議事堂のほうに行ってみます。

ビアスールVIAZUL社の長距離バス時刻表
← バスターミナル

旧国会議事堂 カピトリオ

なかなか乗り心地のよい VIAZULのバス

時刻表から ハバマ〜トリニダーは25ドル

って書いてある

外装をリフォーム中の建物が多く キューバの
資材不足を少し感じられる 一面でした。

雨上がりの街を昨日も歩いた道で リックを背負ってテクテク歩く だんだん人が多くなってきて 旧国会議事堂が現れる 小さな
ホワイトハウスです。このあたりの建物は歴史を感じるものが多く スペイン統治時代を感じさせます。南米の町並みと似た感じが
あり街並みが世界遺産に指定されているのがよくわかります。

歩いていると汗ばむくらいの陽気です。でもだんだん気温は上がってきました、朝 雨が降っているときは少し肌寒かったのに・・
街並みの街路樹にやしの木が生えているのが ここキューバの暑さを物語っています。

カピトリオの前の広場で コーラーのような飲料水を買いました、シャツはすでに汗びっしょりです、飲料水はCUC10と高かった  タクシーはここから 少し離れた地区にある VIAZULのバスターミナル(営業所と言うべきか)まで 行くと50と言われる、うーーーーん メーターで行くのを探してそれに乗り込む、30分くらい走って住宅街のようなところに バス ターミナルはありました、今まで メキシコのような巨大なバスターミナルとか アジアやアフリカの混然とした広場のバスターミナルとは違い こじんまりとした所でした。タクシーの値段はCUC56・・・メーターのほうが高かった・・ こんなこともあります。  言い値は適正価格だったんですね。

トリニダーは 8時15分と13時00分の一日2便ありました、チケット売り場でCUC25で購入 その横の荷物預けいれにリックを預ける、ここで預けた荷物は バスの荷物室に入れてくれます、逆に直接荷物をバスに持って行って 荷物室に入れてくれって言っても 向こうを通してって言われます。他の街では運転手に頼んで 直接預かってもらい、預かり札をもらいます。降りるときにそれを見せて確認しないと荷物をくれないので なくさないように・・・

まだ 1時間くらい待ち時間があるのでぶらぶらして見ます、待合には売店があって 探していた絵葉書があるぞ    おおおお チェゲバラのものや 旧車と古い町並みなど 10枚以上購入 そこの人に「切手はあるの?」と聞くとあるよ日本にも出せるよ、葉書は私が帰りに投函してあげると言うことで、営業所の二階のカフェで 日本に手紙を書くことにしました。 ふと チケット売り場を見ると 日本人らしき女の子がうろうろしています。どうかしましたか? と声をかけてみると、どうやら現金が少なくなってカードでチケットが買えないか聞きたいらしく 切り出せない感じでした。英語で聞いてみると すかさずその女の子がスペイン語で 話し始めました! 中南米在住か? JAICAの休暇中隊員?って 流暢なスペイン語で話終えると さすがに現金でしか買えない 近くにATMがあるそうなのでそこで換金してくるとの事です。

一人で若い女性がキューバにもいるんだなぁ
 海外に来ると男性より女性のほうが一人でもグループでも旅している人は多く 語学も勉強して見所も下調べして グングン旅しています。 日本人男性も時々会うのですが 長期間の旅の人が多く 気合を入れて 人生の転換とかで旅に出た感があり、偏屈でどれだけの期間旅行しているかが 尊敬の基準みたいなところがあって 中には 話しかけると「なんだこいつ」って感じの奴も多いです。 その点女性旅行者は気ままに 興味があるところを単純に楽しんでいる人が多く私の旅行スタイルと共通するところも多く 応援したくなります。男性よりいろいろな面で 大変だと思いますが、そのたくましさに「がんばれ」って 思うことが多いです。男性は応援しなくてもぼられむかつき それでも旅行している人が多いから 応援しなくても大丈夫。WW     中には例外もあります、そうゆう人とは一緒に少しの期間旅することもあります。(チュニジア・ヨルダンでは他の日本人と行動を共にしました) まあ 私の偏見かもしれませんが ・・・

結局 その女の子は現金に換金できなくて 持ち合わせのお金でやりくりしていくということだった、しばらくしてバスの出発時間が来て 思ったより立派なバスでの移動になります。トリニダーでは宿を決めていないので着いたら宿探ししなくては、 バスは順調にトリニダーに向かいます、所々で休憩して小さな町を通り過ぎていきます、中には路地のような道を民家の軒先をすり抜けて 玄関先ではのんびり おじいさんやおばあさんが ロッキングチェアーに揺られて のんびりしている風景をよく見ます、社会主義のいいところ老後も案して暮らせる感じです。
トリニダーのバスターミナルは狭い石畳のバスぎりぎりの路地を入ったところにあります。この時間にバスが来ることを知っている人たちが 自分の家に泊まらないか?とすごい攻勢で客引きをしてきます。日本人の女の子もどこかに行ってしまいました。他の外国人も早々にいなくなり 最後に残った私はすごい勢いの攻勢にタジタジでした。その中から一軒バスターミナルからすぐの宿に決めました(部屋を見せてもらってから)1泊CUC10です、HI Season だとCUC25だそうです。

少しゆっくりしたあと暗くなった 街に出かける 街と言っても歩いて周れるエリアです。石畳が引き詰められた古い世界遺産の町並みです。
一人のおじさんが 私のうちで食べていかないか? ろぶすたーもあるよと話しかけてきた ここキューバでは自分の家の中庭レストランを作って そこで食事を提供する場所が多いのです、こじんまりとした3組くらいで満席になる小さなレストランです。

その前に 行きたい場所があります。カンチャンチャラといって ラム酒に蜂蜜やレモンを入れたここの特産のお酒を飲ませてくれる元海賊の家を改装したお店で音楽演奏もしています。

リズム感たっぷりの演奏

これは 民宿のマーク

レストランの食事はロブスターを食ってCUC14ととてもリズナーブル
レストランを後にし、おじさんが「葉巻は要らないか?」と持ちかけてくる ここキューバは葉巻大国 世界的にも有名な葉巻がいっぱいあります。

その分 偽物も多いのですが、路上で売っているものはほとんど99%偽物です。

かなり怪しいと思いつつついていくと近くの民家で 手提げ袋から次々と葉巻のケースが出てきました。(ますます怪しい)

カストロ愛用のコヒーバ 長さ太さがいろいろありますが日本で買うと1本3000円くらい チェゲバラ愛用のモンテクリスト これも同じくらいの値段です。

木箱に入って フォログラム(葉巻に巻いてある写真のシール)もついています、木箱は釘で打ち付けて在ります。木箱は葉巻の状態を保つために使われています。

この箱を3箱買って8000円くらい この時点で葉巻の相場がよくわからなくて
キューバで買うとこのくらいの値段で買えるのかな? と思っていました。

半信半疑で 宿に持ち帰って 1本コヒーバをすってみる・・・             のどにくるなぁ イガイガしておいしくない でも葉巻の味をあまり知らない私は こんなものなのかなぁ 本などを見ると葉巻の
においを嗅ぐだけでわかると言う   非常に疑問が大きくなってきた   まがい物はやっぱりいやだなぁ 味が命だから 見た目だけでは・・・・
明日 宿に人に聞いてみよう

宿に入るには 自分で木でできた入り口の鍵を開けて 庭に入り自分の部屋に行くのですが、ここの玄関の木の大きな戸が夜は閉まっています。鍵を回してあけようと思っても 何度も何度もやっても開きません、???? 鍵がクルクル空回りして開かないのです 格闘すること30分外には 誰もいなくて 戸をたたこうにも呼び鈴を押そうにも誰も出てこない 締め出されたようになってしまいました。
そのうち 戸を蹴っていると 向かいの家の人が 出てきて 格闘 反対にまわして それからグルグルやって カチャン  ひっかかって戸が開いた 「おじさんありがとう」こうゆうところが物資が入らなくてボロになっていて 地元の人はなんとなくコツを知っていて引っかかる場所を探るのが旨いようです・・・・・

今日はもう寝ることにします。