10月2日(木)
朝早くおきて 部屋から出てみたがここの宿主もまだ睡眠中だ 壁に囲まれていて外の様子がわからない 少し外に出てみよう、重い木戸を開けてみると もう人々は仕事モード 子供たちはおそろいの制服を着て 登校中でした。

今日は 蒸気機関車の走る トリニーダからマナカイスナガまで行こうと思っています、9時に列車があると聞いていたので、駅まで行ってみることにします、宿主も起きて来て駅に行って来るよって伝え もうひとつ 昨日買った 葉巻のことを話しました 匂いを嗅いだりして「よくわからないけど この街には正規の葉巻の販売店があるからそこに行って聞いてみたらと言うことで その場所を教えてもらいました。
駅は宿から1キロくらいのところにあります 歩いて街を抜けていくと在ります、カメラを持って駅に行きます。
駅に着くと 「もう列車は出ちゃったよ 今の季節は6時に列車は出るんだ 一日二便夕方にもう一回マナカイスナガ経由でサンタクララに行くのがあるよ」と言うことでした、非常に残念に思いながら、とぼとぼ歩いていると 老齢な駅員が 蒸気機関車見せてあげるからついておいで、と線路沿いを歩いて 機関区へ案内してくれました。
そこには二両の蒸気機関車が止まっていました、「この間 蒸気機関車が壊れてしまって 今は修理中なんだ」と言うことでした・・・・・・ 非常に残念   これを楽しみにしてきたのに・・・ そのおじさんは 「せっかくきたんだから 蒸気機関車を見せてあげるよ」と蒸気機関車に乗せてくれました、もう一両は煙を吐いて 釜の点検と蒸気圧の上昇を確認中との事でした。

夕方に出なおすとして 町を歩いてみよう気温はドンドン上昇して既に暑くなってきています、あせをふきふき歩きます、小学校が駅の近くにあり その前には消防署があります、もらった街の地図によるとこのまま歩いていくと 葉巻屋に行くはずだ。

ブラブラ 街を歩いていきます 碁盤の目のように街はきれいに区切られていて 歩いて行くのに苦労はしません 途中でビールを飲みながら歩いていくと 学生の一団に出くわします、学校は普通の家のような入り口で中は広い空間があるつくりで よく見ると校庭が中庭のようにあります。
アジア人が珍しいのか 人懐っこい高校生が きゃあきゃあ騒ぎます、みんなすごく短いスカートを履いているように見えますが、短パンに巻きつけたスカートです、日本のように大胆ではないのですが、カリブの女性はセクシーさが 重要なようです。子供もへそだしで学校に通っています。ww でもみんなすごく明るくて キューバという国が この明るさに支えられているのだなぁと感じます。正規の葉巻の販売店がありました。上品そうなお店です、そのお店の前でも「葉巻安いのあるよ」って おばさんが売り込みにきます。店の中でコヒーバを1本買います、約1000円 やっぱり高いなぁ・・・・見た感じは昨日買ったものと変わらない、カッターで葉巻の先を切ってもらい火をつけて吸ってみると・・・・ おおおおおお このいい匂いは 全然違うぞおお   いっぺんに昨日のものが偽物と判明しました。 ゆっくり吸って 自然に消えるの待つと3回くらいに分けて吸えるそうです。もみ消してはいけません。吸い終わった葉巻を解体してみると 大きな葉っぱで何重にも巻いてあります、だから ほぐすと葉っぱになります、昨日のものは表面は葉っぱなんですが 中は刻みタバコみたいなものが詰まっていました。よーーーし 今晩あの店に押しかけて 文句を言って 買い戻さすぞ  一筋縄ではいかないけれど やったるでーーーーーぇ と 気合を入れなおしました。
友達なんて調子のいいこといって キューバ人はこうゆう事 しないと思っていたのに ジャマイカンと同じじゃないかぁ

,カストロの教えはどうした? 
町を歩いていると 学校から子供たちが昼食を取るために 学校から出てきたワイワイガヤガヤ 珍しい日本人を見つけて 人懐っこい笑顔でついてくる 子供には鉛筆をあげて歩いて 町が一望できる裏山に登ってみたはるか向こうには 海があるはず きれいな高い空とこんもりした雲 腹が減ってきたので 街に戻って昼飯を食う

革命博物館は 修道院を利用して作られている チェゲバラの銃や寝袋などやアメリカから奪った軍用トラックや撃ち落した飛行機のエンジンなどが展示されている
鐘が下がっている塔の上に行くと 街が一面見渡せます。
博物館から降りて 外に出ると 3人の女の子たちが かくれんぼしながら ついて来てきます。 写真を撮ってあげると モニターを覗きながら キャッキャ喜んでいます。素朴で純粋な子供たちです。  この子達にも キティちゃん鉛筆を2本ずつあげて 勉強するんだよ と分かれました。
(驚いたことにここキューバでも キティちゃんは有名で 宿の子供は 記念写真を撮るよ っていうと キティちゃんTシャツを出してきて それに着替えて写真に納まっていました)
博物館や町を歩いていると いつの間にか夕方になってきました。汽車の時間です。マナカ・イスナガ行ってみようと思い 自転車タクシに乗ります。
駅に着くと すごい人が・・・・ 車両は2両編成 この人たちみんな乗るの?って感じです みんな結構大荷物を持っているので 狭くなるのです。運転席にも人が乗っています。
ぎゅうんぎゅう詰めのまま 中に押し込まれます。 奥のほうの壁のところに到着 手すりもつり革もないので(下の写真参照)線路が悪い大きく揺れる電車では壁はいいポジションです。しばらくして走り出しました。スピードはそんなに出ていません、所々 停車します(駅舎も何もないところで)マナカ・イズナガが終点と思っていましたので 最後まで乗ればいいか?と思っていました。1時間弱で着くはずです。

旧アメリカ人私邸で贅沢な限りの作りです。
                ロマンティコ博物館 ⇒

満員電車の中に おじいさんが乗ってきた 野菜を袋に詰めて ラム酒を量り売りで買ってきてビンも見える ゆれる車内でつらそうだった。思い切って「アミーーーーゴ」といって おじいさんを振り向かせ (他の言葉が思い浮かばなかった)自分のいた場所に手招きした みんな注目 身動きできない車内で 変な東洋人が大声出したからだ (私) みんな意味がわかったようで 道を少しずつあけて おじいさんは荷物を持って到着  壁にもたれかかれる場所です。「ムーチョ グラッシアス」(たいへんありがとう)とおじいさんがニコニコお礼を言ってくれました。車内のみんなも目線を送ってきて目が合うと ウンウンうなずくしぐさ キューバでは日本の道徳心をカストロが推奨していて 日本人のように礼節を大切にしなさいと 言っているそうで キューバの人もこのことの大切さを知っているようです。
近くの人たちが ジャポネセ?(日本人か?)と聞いてくる シーシー(yes)と答えると ウンウンうなずく 中国と関係の深いキューバは(ソビエト崩壊後は 支援や貿易の中心は中国だった)中国人も多いしかし、相変わらず中国人は自己主張が強く ここの国でも好かれていないようで、中国人かそれとも珍しい日本人か みんなが知りたがっていたようだ、「やっぱり日本人か、中国人はあなたとは違う」と英語が話せる人が教えてくれました。すこし いいことをして いいことが帰ってきました。
マナカ・イスナガに行くのか?と聞いてきました。そうだよ と答えると 他の他の乗客も次々と 運転手にマナカ・イスナガでこの日本人が降りるよ と伝言ゲームのように 身動きできない車内で伝えてくれました。どうやらこの電車はサンタクララという州都に行くもので マナカ・イスナガは、途中下車しないといけない 知らないと 通過してしまうところだった。 助かった     
地域の人と歯車がうまくかみ合ってきたなぁ と感じた。電車スピードが落ちてきて みんなが口々にマナカ・イスナガって 教えてくれた ぎゅうぎゅう車内に道を作ってくれて 「アディオス」って 言って車両を降りた、降りたら子供やおじさんが手を振ってくれているのが見えた。
こんな些細なことで みんなが 親しくしてくれるのは旅の楽しさです。

ここには特に これが観たい!って 訳ではなかったけれど 少し田舎で地元の人の生活も感じてみたかった 駅と言うほどの建物はなくホームも屋根もない いわば野っ原に降りた、向こう側がにぎやかだなぁ 躊躇なしに線路を渡ってそこに突入してみる 音楽が鳴って おじさんや若者がビールを飲んでいる これはいいいぞ みんな夕方になって 一杯やっているんだ  おお 生ビールだぞ テンションがあがってきた こうゆう ゆるい生活している人達 嫌いじゃないから  よく見るとみんなマイコップを持参で注いでもらっている。スペイン語で多分 入れ物があるか?と聞いてくる。見渡すと みんなプラスチックコップを持っている。しばらく考えて   そうだ このミネラルウオーターのペットボトルに入れてもらおう そうすればもって歩けるぞ  「これに入れて」[それはいいアイデアだ」って 小さなカウンターに座っていたおじさん達も うなずく ナミナミト入れてくれて 確かCUC5 飲んでみると 冷たくて うまい 旨い  街で売っているビンビールより遥かに旨い。 ごくごく半分くらい飲む まだまだ夕方の日差しは強く あっという間に汗になる。

駅からブラブラ歩いて マナカイスナガの塔に登ります、この塔は革命以前に このあたり一面にあった サトウキビ畑で働く奴隷の監視塔だったそうです。7層になった塔の頂上に 狭い階段で昇ります。今日はもう誰も訪れないでしょう。まもなく ここが閉まる時間です。CUC1を下にいた人に渡して ゆっくり汗を流しながら人が一人上れる広さの木製階段 手すりを頼りに昇ります、上に行くとだんだん涼しい風が吹いてきます。ここで コヒーバを吸いながら ビールをのんびり飲みます。下のほうでは晩御飯の匂いと台所から上がる煙が見えます。 遥かかなたに山が見え眼下には箱庭のような小さな村が見えます。着てよかったなぁ こんなのんびりできた。

監視窓から覗いてみると、雲が流れて行くのがわかります。
少しずつ 日が傾いてくるのを 2畳ほどの広さの最上階で
床に腰を下ろして ビールを飲みながら外を眺めています

駅に戻ると トリニダ行きの列車を待っている人たちが 10人ほどいました、こっちで働いて街に帰るようです。配給袋を持ったおじいさんが「日本人か? 」と聞いてきます。そうです と答えると にっこり笑いました。 おしゃれに椰子の木の皮で作った 帽子をかぶった お兄さんが 「ラム酒野向かい?」と 瓶を差し出してきます。グイット 飲むと 皆ナが話しかけてきます。お互い身振り手振りで コミュニケーションです。
私も ビールをまた買いに行って ワイワイ ダンスを踊ったり 写真を撮ってあげて それをみんなが覗いて また 大笑いしたり 明るいキューバの人たちです。
帰国後 写真を送ってあげよう。小一時間 ワイワイしていたら 日が暮れて 電車が入ってきました。 さあ これに乗れよ 運転手に一言二言 車掌がその人たちからラム酒の瓶から一口 グビってやって瓶を返していました。おじいさんが話しかけて、みんながアデオスって 送ってくれた みんなこの列車に乗らないようです。夕暮れ時の 楽しみでここにいつも集まって ワイワイするのが 日課みたいです。広い客車に 裸電球2つ 少し足元が見えない車両に乗り込むと スーーーート電車は出発しました。窓から顔を出して手を振って別れを惜しみました。前から車両に乗っている人は この日本人 元気だなぁ って 顔で 目が合うと ニッと口角を上げて挨拶してくれます。車内にはどうやら 豚が乗っているようで 手足を縛られた豚が3匹 時々 狂ったように「ブヒィッィイィイ」ってなきさけんで 持ち主があわてて 口を押さえて 静かにさせます、気配りのできる国の人たちです。その都度みんなが笑います。田舎で豚を買ってきたんだと思います。
そうだ まだ乗車賃を払っていない しばらく走ったところで 車掌が来ました。お金を出して 差し出すと 指を左右に振って ウインクしました。おの駅のおじさんたちがラム酒をおごって「アノ日本人をサービスしてやってよ」って言ってくれたようです。暖かい気持ちになって ほろ酔い気分で ゴタンゴトン 列車はトリニダに到着しました。車掌にお礼を言って 降ります。 乗客のみんなはお迎えの人や自宅にくもの子を散らしたように三々五々散ばって行きました。私もまず宿に帰ろう そしてシャワーを浴びて 汗びっしょりになったシャツを替えて ライブでも見に行こうかな・・

今日は宿の人に晩飯を作ってもらうことにした、「何が食べたい?」って 聞かれたので、海も近いし 海老って 頼んでおいたら 小エビのフライのよな物が山盛り出てきた。味はシンプルな塩コショウ
ご飯は日本の赤飯のようなものただ もち米ではないから パサパサしている薄い塩味で日本人には合うと思う。これにビールを2本飲んで(やっぱり 昼間飲んだ量り売りのビールのほうがおいしい)
この辺の民宿はほとんどが 高い壁の中に中庭があってそこで食べるものだから、シーンとしている上 今日はあいにく ほかに宿泊者がいない 「・・・・・・・・」少し さびしい夕食だった。宿の人たちは 素朴でいい人たちで 時々様子を見に来るが 少しシャイで話すことが少なく チョット気まずい・・・
あとで 歩いてライブバブがあるそうだから行ってみようと、チョット疲れを取るために ベットに横たわったら
爆睡してしまい、結局 外には出なかった。