3月9日(金)
朝5時頃 自然に目が覚めました、周りを見るとまだ暗いのですが、人がそろそろ動き出しています。
そういえば、起きる少し前に日本人の女性の声が聞こえました、多分、インレー湖方面に行くバスに乗ために、出て行ったのでしょう。
起きてから顔を洗い
「そうだ今からどこかに行って日の出を見よう」
早速、身支度を整え外に出ました。歩いていける範囲で行ってみよう。
少し行くと、バガン一の大きな寺院シュェズイーゴォン・パヤに着きました。
夜明け前のシュェズイーゴォン・パヤ
シュェズイーゴォン・パヤを遠くに見る、広場
静かな寺院の中は地元の人々が、まばらに居る感じです。
少し境内に居ましたがもう少し遠くまでいける
かも・・ということで、昨日馬車で通った道を目指して真っ暗な夜道を歩いていきました。
テクテク歩いていっても、人影は少なく誰も日の出なんかこんな平日に見る人は居ないようでした。
しばらく歩くと、ニャゥンウー村を出ました。
と 同時に同時に昨日食べた、油のの多いカレーに胃が負けて、腹が痛くなってきました。
行くか?戻るか?考えていたところ、小さな家の軒先で出店をやっている女性がかまどの火をおこすために、
家から出てきました。
言葉が通じないけれど、「トイレを貸して」と伝えると、にっこり笑ってこっちこっちと先導して、
裏庭にあるトイレに連れて行ってくれました。
裸電気がひとつ点いた、トイレでしたが中は清潔に保たれており、改めてミャンマーの人は、
ほかのアジアに比べると、きれい好きなんだなと感心しました。道路にもごみはあまり落ちておらず、
朝はみんなで掃除しています。
よし! トイレも済ませて、すっきりこれで不安はなし。目指すは5キロ先のアーナンダ寺院、
果たして日の出に間に合うのか?
私は早足で持続して歩くことが、今までの旅行でかなり役に立つ、特技?として、歩くことに関して
少し自信があるのです。(以前、32キロ歩き倒しました)一応、人の歩く速度は4キロ位と言われています、このままでは一時間
以上掛かってしまい、明らかに日が昇ってしまう。
テクテク歩きます。 ナイキのエアージョキングシューズを今回も履いてきたのは、こんなこともあるかと
思い足腰に負担の掛からないものを選んでのことです。ちなみに砂漠、岩場などが多い旅行は、ダナーの軽量登山靴を
使っています、足首がしっかり固定されて、岩場やインカ道のような石ででこぼこした、ところで、足をくじいたり
足首に力を入れて、下山したりしなくてよいからです。
アジアは、地方は赤土のような砂地が多く、都市部はガタゴトの舗装と言う感じで、どちらかというと
、軽くてクッション性が強いナイキを使います。
どこでも草履一丁というような、なんだか自分が「旅なれたアジア放浪者」のような格好はまずしません、近くを歩く
ときだけや宿の中くらいです、草履で歩くのは、インドでも、そんなに靴が蒸れたりしませんでした。
靴はやはり大事で、まあ、のんびり滞在型のスタイルなら草履のほうがいいのかもしれません、確かに
今回は寺院に行くたびに、靴を脱いだり履いたり時には足首までの靴下も履いていたので、
靴下が真っ黒になったりもしました
能書き垂れた所で、話を元に戻し、最初は昨日、この近くで狭い通路をくぐってテラスに登って景色を見た所を目指していました
が・・・・・どうやら、夜は門が閉まって閉鎖されているらしく、上れません、仕方なく もう少し歩いていきます。もうすぐオールドバガンです。
アーナンダ寺院はオールドバガンの少し手前にあります。かなり明るくなりかけた所で、40分で近くまで着ました
「アーナンダ寺院は昨日見たところ、上れる所もないし・・・・」と周りを見渡しました。
周りには、多くの寺院やパヤーがあります、ふと 目に留まった、小さな寺院は階段で上に上がると、
広いテラスのようになっています。「あそこに上ってみよう」日の出は、ニャゥンウー村の方からあがるので、そちらの見渡せるところが、
いいのです。少し離れた 所には民家があって、「ン?・・・・」と一瞬 怪訝そうに、2〜3人の人がこちらを見ていますが、入り口階段で、私がちゃんと靴と靴下を脱いだのを見て安心したのか、私がペタペタ階段を上がりはじめると、また作業を続けていました。
歩きながら撮った、名も知らない遺跡群
お坊さんは朝の托鉢に出かけます。ここは僧院(お坊さんが修行をするところです。)
朝もやのように見えるが、これは焚き火の煙が低く垂れ込んでいる。アーナンダ寺院を見る
朝の空気は
気持ちい!!!
上は長袖,下は短パン 少し肌寒い朝
近頃、旅行に出かけるとすっかり早起きジジイになっ
ている私ですが、夜の早い地域ばかり行っているので、おのずと朝は早くなって、しまいます。
前回の中米は、ほとんど3時出発・4時出発など、早朝出発が多く、それでも夜は0時近くまで、飲んでいたり なかなか充実していたのですが、ここでは22時なると店がことごとくしまってしまうので、早く寝てしまう。
でもこうやって、すたすた歩きながら、自分の行きたい所に行って、朝の人々の仕事振りを眺めているのも、のんびりして楽しい。まずは家の前で小さな焚き火を何箇所もの場所ではじめる、畑でも始める、煙は木や紙などを燃やしているので、白い・なんだか懐かしいにおいでプラスチックを燃やしたような、嫌なにおいはしないのです。
風もない 早朝の村には、甲高い熱帯の鳥というような鳴き声が聞こえ、静かにのろしのような1本の煙が無数に上がり、それが低いところを漂って、幻想的な感じになっています。
幻想的な風景ですが、焚き火の煙が漂っているのです。
ようやく出た太陽は、
雲の間から出てきて少し残念でした。
しかし、のんびり出来たし、少し歩いて
運動した、後のような気持ちよさがあります。
この後、少しアーナンダ寺院に行ってみようと思います。
先ほど焚き火をしていた民家の前をとおり、そこにいた僧侶と「おはようございます」と挨拶を交わし、まもなく到着 さすがに誰もいません、時間は7時前、境内に裸足で入り、3つずつ大中小と並ぶ、鐘をすりこぎの大きいような、棒で突くように鳴らします、(叩くのではなく、あくまで突くのです) いい音が、響き渡ります。そこでもまた、深呼吸をしてみます、いろいろなにおいの混じったミャンマーバガンの、イメージを忘れないように、胸に刻んでおきます。
アーナンダ寺院に行った後j、朝食を、近くの店で食べて、また、
宿に戻ります。
途中では、いろいろな人に出会います。
朝の畑仕事を終わらせた人たちも
家に戻って、朝ごはんの時間です。
自転車は、あまり坂もないバガンの街を、走っているだけで、気持ちのよい風が吹き 昼間は30度を越える 暑さも我慢できます。
ワンショルダーのかばんには、カメラ、水、鉛筆を持っていきます。
通りをトコトコ歩いている、兄弟の子供たちは この近くの畑で仕事をして帰っていく途中です。そんな子供たちに、あげるために日本から多くの鉛筆を持ってきていたのです オールドバガンを過ぎ、ニューバガンに続く道沿いには、学校もあります。
バガンは、小さな村々がいくつもあり それを総称してバガンとなっていて、村には観光の物なく、近くの畑で農作業をする人を見かけましたが
青々と農作物が実っている感じではなく、枯れ草が多く赤土に生えている様子です。
昔は、このあたりも肥沃な土地で、農作物も多く採れて、木々も多かったそうですが、地球環境の変化で砂漠化しているそうです。
仏塔を見るというより 自転車に乗って うろうろしている時間が楽しく、クービウッチ寺院・マヌーハ寺院を入り口から眺めて、そのまま、ニューバガンに近い、セインニェ・アマ寺院とセインニェ・ニィーマ パヤに行きます。
丸い仏塔と四角い寺院の姉妹という意味の寺院です。
仏塔と寺院の違いは?
それは、内部に仏像が安置されていて、中に入ることが出来る形態の物が、寺院、お坊さんがいるところも、いないところもある
仏塔は、仏舎利 ブッタの髪の毛を、内部に収めた塔です。
ブッタ(悟りを開いたものという意味)とは?、仏教徒と言われる日本人もよくわからないことが多く、私自身もあいまいに言葉を使っています。
私も帰国後に、今まで多くの仏教国を廻り、仏教って何だ?
いろいろな国に、いろいろな形態の仏教があり、ブッタ?・釈迦?
インドに出来た、仏教がなぜインドに今、あまり根付いていないのか?
そんなことを 思うようになり・・
五木寛之の「21世紀の仏教の旅」全6巻を 買って少しずつ読んでみた。
その中で、アーナンダと言う言葉が出てくる。ブッタの側近の弟子で、ほかの弟子が、修行により、悟りを開いていく中で、なかなか解脱できずにいた。
しかし、温厚な性格でブッタからかわいがられ、いつもそばにいた。いろいろ多くのことをブッタから聴き、「多聞第一」と呼ばれた、
秘書のような役割をしていた人物の名前で、、ブッタが最後の旅に出かけるときに 同行させた。
後のブッタの教えを知恵第一と言われた、シャーリープトラ任せ、ブッタは不帰の旅に出たとされる。
ブッタとは先ほど書いたように、悟りを開いたものと言う意味で、(ブッタ=プトラ)本名はゴータマ・シッダールタ 釈迦族の王子 と言うことになる。
ヒンズー教では、ブッタは、ビシュヌ神9番目の化身と呼ばれている。
私程度が、生半可に かじった程度では、なかなか、理解しがたいが、この本を少しずつ読んでいると、さすがに今まで読んでいた、旅行記本とは、趣の違う、読み応えのある本だと感じた。
自転車に乗って、人と出会うことのない、赤土の小道を走ります、地図はありません、多分 こっちの方角という事のみで、走ります。でも大抵、そこに着きます。セインニェ・アマ寺院とセインニェ・ニィーマ パヤから今度は帰りがてら ダマヤンヂー寺院を見て、ニャンウーに帰ります。
セインニェ・アマ寺院とセインニェ・ニィーマ パヤ
の前で遊んでいた、姉妹
「学校は大好きでも半日しかないの」
と言っていた。鉛筆をあげたら喜んでくれた。
農作業の帰りの兄弟 おねえちゃんの後ろにくっついて
嬉しそうに、鉛筆を眺めていた弟、大きなかごを持って、ずっと続く道を帰っていった。
ダマヤンヂー寺院が少し離れていて、自転車でひた走ります。14時までに、宿に戻らなければならないからです。
ニャゥンウー村には、新道が出来ていて、車が全然通らないきれいなそこのアスファルトの道を、ひたすらペダルを漕ぎます。
途中で、分離帯に花を植える作業をしている人達に、「コッチ?」と聞きながら、何とか村にたどり着きました。
宿には、予約したタクシーが着いていました。自転車を返して、汗だくになったシャツを着替えて 顔を洗ってポッパ山に行きます。村から出るときには、道路通行料を払います。最初地面にポイポイ お金を捨ててというより、叩きつけて、手製のたけ竿を上げてもらい通過するので、通行料を払うのが、むかついて、地面に鐘を放り投げて いくのかという感じでしたが、聞いてみると、交友風に払うのが普通だそうで、「いちいち手渡しをしていたら、時間が掛かってしまう」と言っていました。
と言うことで、次の料金所(政府が何かにつけてお金を徴収する)そのまた次の料金所と、お金はポイポイ捨てられていきます。
16時過ぎには、ポッパ山の麓に着きました。ポッパ山(1518m)とは、死火山で、平野の中に、ポコッととんがり山がありその頂上にお寺が、無理やり、建てられています。
ダマヤンジー寺院
この麓のタウン・カラッには寺院も多くあり、マンダーレーヒルのように、麓から靴を脱いで、階段を上っていきます。
その途中には、ほうきを持った青年が居て、観光客が上ってくると、いそいそと掃除を始め「デメリッション」とつぶやきます。同じところばかり履いている、チップねだりの輩です。「お前、同じところしか掃いてないじゃないか」とたしなめます。
そして上に上がっていくと、段々 サルが増えていきます。
インドや、タイにもおおくの悪党猿が居ますが、ここの猿は穏やかで、人を襲うことはあまりなさそうです。しかし、山に登る参道のトタンの屋根に登って、走り回るので、たまに、トタンが大きな音を建てて、その下を歩いている、人がびっくりします。
夕方になると、バナナの餌を個々で働いている、女の子供達が、撒いています。猿達はのんびり待ち構えて、受け取って食べています。頂上のお寺に行くと涼しい風が、気持ちよく、見晴らしも360度見渡せます。
行儀の良い猿達
頂上のテラス
トタン屋根の参道↓
頂上に行くと、お寺が何箇所かにあり、全体的にはテラスのようになっています。鐘を突くと四方に音が広がっていきとても開放的です。
個々を管理している人達は私に興味津々と言った感じで、着かず離れずそばに居ます、「個々は当然 禁煙でしょ?」と聞くと、「私の灰皿を持ってきてあげるから、これで吸いなさい、この景色を見ながら吸うタバコは最高なんだ」と、マイ灰皿を持ってきてくれて、日本製のタバコだよと、5人の管理人と一緒に、ポッパ山からの景色を見ながら、一服しました。今日は少しもやが掛かっているから、夕陽は期待しないほうがいいかも と心配してくれます。
参道にあるお土産さん
頂上のお寺の管理人
暑いけれど自転車は楽しい
ヤッパリ、今の時期は夕陽はだめです。
夕陽はいまいちでしたが、景色もよく管理人のおじいさんやおじさんともゆっくり話をして、のんびりとした
時間が過ごせました。
参道を今度は降りていきます。お土産やさんで、小さなかぼちゃの形の小物入れや置物を、値段交渉し購入しました。基本はかさばらないもの壊れないものです。
すっかり暗くなった帰り道は、今日1日長い時間動き回った疲れが出て、ウトウトしてしまいました。ちなみにタクシーは15年位前のトヨタカムリでした。
ニュアンウーに着き、ホテルのスタッフ オススメのレストランに行くと、見覚えのある日本人の姿が・・そうです、マンダーレの時にミングオンの船に一緒に乗っていた人です。「アレ?こっちにいつ着たの?」と聞くと、今こちらにバスで着いたばかりで明日から本格的にバガンを周るそうで、「自転車で周るといいよ」と話をして、私は明朝4時半に、インレー行きのバスに乗るので、早々とホテルに帰りました。
お薦めだけあって、とてもおいしかった。
アルコールは、ジンとグレープフルーツサワーで割った、マンダーレカクテルにしました。
大きなワイングラスで、2杯も飲むといい心地になって、今日一日の疲れも手伝って、あっと言うまに、夢の世界に(夢も見ないくらい爆睡)入っていきました。
明日は、バスでの移動 ハードですが、イロイロ地元の生活が垣間見れるか楽しみです。