ティカルの遺跡は、あまりの暑さに早々に引き上げて、ホテルに戻り、昼過ぎには、
湖を見渡す部屋の窓を開けて、少し昼寝をしようと思ったのですが断念。ちょうど隣で屋根の改装中、陽気な職人たちがにぎやかに、仕事をしていました。
すぐ下の湖を眺めると、ボートが誰か客待ちをしているのか、艀に止まっているのが、見えます。

船頭ERVINが、島を案内してくれた

ボートから見た、要塞のように建物がひしめき合っている、フローレス島

人懐っこい 動物たち

くつろいでいる アライグマたち

暖かい手を、いっせいに差し出してきます。

少し日も翳ってきた、15時過ぎに、ふとベランダに出ると、さっきの船がまだ止まっていました。ボートにでも乗ってみようと思い、下に行き、「ボートはいくら?」と聞くと
相場はQ150と聞いていたのですが、「Q120で いいよ」ということで、じゃあ湖の中にある、島の動物園と後その辺を、日暮れまで回ってもらうことにしました。
動物園に期待をしていたわけではないのですが、そこがどんなものかというのと、ボートに乗ってみたいというのと、少し朝からズーット客待ちをしていた、船頭が気の毒に思えた、のが決め手でした。
船頭は、素朴で正直そうな人でした。「最初に申し訳ないのだけど、Q20だけもらえないか? 実はもうガソリンがなくて、そんなに走れないんだ」やっぱりそうだったのか、ガソリンが無くなりかけていて、本来みんなが集まる、メインの艀のところに戻れなくて、ここで(あまり人通りのない、ホテル裏)誰か、乗ってくれる人を待っていたのだ、実はうすうすそんな感じがしていて、乗ってあげようかな?とベランダから気になっていたんです。ぎりぎりの燃料しか入れれないのは、カンボジアのバイクタクシーと同じだからです。
まず、ゆっくり船を200mくらい離れた、丘につけて、先渡ししたQ20でガソリンを買いに、タンクを持って走っていきました。
オイルを混ぜて、ガソリンを注いで、これで大丈夫だ とばかりにニコッと、して
まずは、湖を渡り島の動物園に連れて行ってもらいます。
その間、その船頭は、片言の英語を一生懸命駆使して、話をしたりこのあたりのことを説明をしてくれます。好感が持てます。
いまは、ローシンズンで観光客が少なくて、なかなか仕事がなくてとか、Q100だと家族が1週間以上暮らせる、そして今日はフローレスの対岸の彼の村 サンミゲルでお祭りがあって、ガソリンがなくて向こう岸まで渡ることができなくて、子供も楽しみにしていたので、どうしようと思っていたところだった、(もう夕方近くなってしまったし)でもこれで、少しお祭りでうまい料理も食えると、言っていた。
島にはほとんど誰もいませんでした。まずは入場料を払い。(Q20)すぐにイノブタがいます。えさがもらえると思って、いっぱい集まってきました。
目がくりくりしてかわいい愛嬌のある 豚は鼻先を摺り寄せてきます。
その先には「オーラ」と話すオウム、みんな森の中でストレスをためず生活しているからか、人に怯えたりしていないところが、日本と違う感じです。
林道のようになっている小道を歩いて、のんびりした時間を過ごします。
ここフローレスにくるまでに少し、急ぎすぎたので、チョットのんびり無駄な時間を過ごしてみます。
鳥の鳴き声とイノブタや猿の鳴き声が聞こえるくらいで、人もほとんど(5〜6人位の入場者)いない所を木陰で、汗の引くのを待ちながら、ゆっくり歩きます。
途中から船頭のERVINさんも船を置いて、合流して一生懸命、英語で説明してくれます。
動物島を後にして、すこし日が傾き始めたときに、ERVINさんが「私が小さいときから行っていた、フローレスからは対岸に当たるとこに、あまり観光客が行かない、展望台があり(ミラドール)そこに連れて行ってあげる。
ということで、ボートでしばらく走り、サンミゲルを過ぎた、ジャングルの切れたところに船を止め、獣道を歩いて、丘を30分ぐらい登っていきます。
そこにミラドールはありました。そこに上りフローレスを眺めるととてもきれいに見え
ます。

オーーラ って
スペイン語で挨拶していた
オウム

サンミゲルの村、今日はお祭りだ!

ラッパやタバコ禁止は、解るけど
ピストル禁止とは・・・(汗)

こんな道を蚊に気をつけながら
上る

手作り感あふれる、展望台

きれいに見渡せる、ミラドールからの眺めは最高

夕日がすっかり傾いて、暗くなってきました。ERVINさんには、「フローレスの先端まででいいよ、もう暗くなってしまったからお祭りも始まるし」と伝えて、相場のQ150を残りQ130を感謝のチップをこめて、渡しました。何度も何度も彼は「ムーチョ グラッシアス」と言って、お札を大事そうに胸のポケットにしまいました。ちょうど村の友達を発見したようで、「一緒に乗っていくか」と声を掛け、3人の村人を乗せて 何度もこちらを振り向きながらそのたびに、手を振って、ガテマラの村の人たちの素朴さにこちらも気持ちが和んできました。
しばらく船は走って行くと暗闇の中に消えていきました。
そのまま、私は湖畔を歩き、はしけのように湖面に突き出してその上にテーブルをおいたレストランに行き食事を取っていると、朝、それぞれ別々に帰ってきた、アメリカ人とタイ人のカップルに会い、少し話をして、英語で冗談を言いつつ、ビールを飲みました。先に来ていた彼らは、仕事でメキシコに来ていて、テカルからずっと一緒のルートで着ていましたが、明日メキシコに帰るそうです、私は明日はベリーズに旅立ちます。
お互いのメールアドレスを交換して、わかれました、とても男性も女性も気持ちのいい人たちでした。
今日は、いい人に多く会って、気分がよく また、ここで間違えて頼んだ、暑い中での煮込み料理が、後にも先にも、今回の旅行で一番おいしい食べ物でした。もう少しいたいなー と感じさせる。フローレス これから本格的に旅行気分が盛り上がってきます。
やはり いい人達に会うのが、元気の源です。
そんなことを思いながら、旅行のメモや、小遣い帳を書いていると、対岸のサンミゲルで大きな花火が、何発も上がりました。
ビールやラム酒が効いてきて、今日の早朝からの疲れが出て着ました、ホテルに戻り荷造りをしなくては、明日は6時出発です。
無事、悪名高きベリーズの国境で、ビザがすんなり取れるかが、少し気になるところです。