ラメセス3世葬祭殿も見て、涼しくなったルクソール西岸に分かれを告げて、朝来た道を、東岸に向かいます。
かなり歩いて、足腰が痛くなってきます。
荷物はズット タクシーに積んだまま、これから新しい宿も見つけなくては行けないし、明後日の夜に乗る予定の寝台列車ナイルエクスプレス(ワゴン・リー)」の予約も今の内入れておかなくては、そうそう、エジプト航空はリコンファームを入れておかなくては行けません。
ここルクソールの超高級ホテルウイターパレスホテルには、ワゴンリーオフィスとエジプト航空のオフィースがあるはずです。そこにも寄ってもらうように、依頼しておきました。
その前に、カルナック神殿に向かいます、後1時間くらいしか時間がないのです。

カルナック神殿は、入場料40LEと少し高めですが、圧倒される巨大石柱があります。
アムン大神殿はエジプト最大神殿です、納得の大きさです。
高さ23mと15mの2種類の石柱が134本通路を挟んで左右に並びます。
本によると、古代王朝時代(ギザのピラミッド時代は、自分自身が神であったのに対し、ここルクソールを中心とした、新王朝時代は、太陽神アムンを中心とした神を創立して、その加護の元、国を司っていった。
時間を気にしながらも、1時間では廻りきれない、ゆっくり上を見ながら廻ると2時間は必要かも知れない。
下の写真で柱の大きさが解ってもらえるでしょうか?

綺麗に整列した柱を抜けると、アムンラーの至聖所があります、古代の遺跡が、良い状態で保存されていることに
感心されます。タクシーで知り合いの、レストランでビールでも飲もうと言うこととなりました。待ってましたとばかりに、「是非ともそうしよう、今日一日歩き回り、ビールが飲みたくてしょうがないんだ」
と言うと、彼も「こんなに一日一パイ仕事をしたのは、初めてだ、日本人はみんなこんなにタフなのか?」と聞いてくるが、自分ももう限界だよ、しかし、オフースと夜のルクソール神殿だけは行っておきたい、と言うと驚いていました。
そうこうするうちに、カルナック神殿から程近いところで、レストランに入ります、ホテルの二階部分にあります。そこに、彼の友達のホテルのオーナーがやって来て、イロイロ相談しました。
「まず、明日はアスワンにバスか電車で行きたい、その後、ホテルを決める、アブシンベルにも行く予定だ、アスワン観光もする」
プランを考えてくれたが、値段を聞くと、すべて込みで、150ドルと言う、「後で考えておくと言って、ビールを飲みつつ、NGRASHIと話をする、彼はヌビア人で(肌の色が黒く、髪の毛が縮れている典型的なアフリカ人)35才、いつも空港で客待ちをしていて、観光タクシーになったのは、今回がはじめてで、家は空港近くに住んでいる、結婚したばかりで新婚家庭だそうです、お金がないト結婚ができなくて、みんななかなか結婚できない」と言う話を、お互いビールを飲みながら話していました、ムスリムがビール飲んで良いの?と聞くと、これは特別今日は一日仕事をしたから、特別だと話していました。

この国ではチキン料理がとてもおいしく、その他にも、トルコ料理と同じ、キョフテがコフタ ドネルケバヴのよなものもあるし、カバブもある、チャイも有るし、水タバコも有る。
ビールはステラと言うビールですが、いまいちおいしくないと言うのが、正直なところです。
軽く腹ごしらえとビールを2本飲んで、また、町に乗りこみます。
エジプト航空のオフィースでリコンファームをすませ、横の旅行代理店で、ワゴンリーを頼むと、ここだと手数料+7ドル掛かるよ、駅に直接行ったほうが良いよ、と商売っけない親切さです。
駅まで行くよと頼んで、駅まで車を走らせます、時間と予約が一パイだったらどうしようと思いながら、駅の窓口に行く、奥のところに寝台列車の文字が。その他はアラビア数字とアラビア文字の羅列、明後日のアスワンからカイロ行きの遅い時間は?と聞くと、「6時半が有るけれど、すでに売り切れなんです。」
と窓口の女の人は申し訳なさそうです。
「5時の電車なら有りますよ」  ・・・・一日2便有るんだ、それは良かった、じゃあ、コンパートメント二人用をシングル使いでお願いします。(2人用の部屋を一人で使用すると、非常にリラックスできる反面コストは高い、ちなみにアスワン〜カイロもルクソール〜カイロも同じ料金で、二人で使用すると一人53ドル、一人で使用する場合は73ドルで、ドルかユーロなど外貨のみでしか支払いはできません。一人使用でお金を支払って、無事ワゴン・リー チケットをGETしました。
その足で、ルクソール神殿のナイターに行きます、外はちょっと肌寒く、夜は寒い砂漠気候のままです。

夜のルクソール神殿はひっそりとして、訪れる人もほとんどなく、係員や警官のひそひそした声が聞こえるだけでした。街での車の行き交う音が、かすかにに聞こえてきます。
遺跡の淵のほうで日本語が聞こえてきます。日本人の若い男性二人が何か語り合っています。 雰囲気を壊さないように、そっとその場を後にしました。

ラムセスU像を浮かび上がらせる
夜のルクソール宮殿。コノ宮殿から、ホテルまでは歩いても行ける距離です。
タクシーに戻り  とりあえず今日一日の清算をします。駐車料金は各場所大体30LE掛かって、時に彼が払っているのを目撃しました。(大きなところ)

しかし、すべてにいるわけではないのは知っていました。 彼は、今日は全部で10箇所に行ったから、30×10で300LEと最初の約束の150LEとそれに、入ってない東岸の70LEとでしめて、520LEと言ってきました。

今日はご苦労さん、でも一日走り回っているより、遺跡で待っていたほうが、楽に決まっているそれに確実に、実入りがあるのだから・・・・・・
それに、全部駐車料金を払っていないのは知っている、「全部、払っていないのは知っているんだ、日本では友達って言う人にはそうゆうことはしないもんだよ、あなたの国は?」と聞くと「しない」ってポツリと言って下を向いてしまった。裏切るつもりはなかったんだろうけど、久しぶりにおいしい仕事で、チョット調子に乗ってしまった感じです(笑)
「ジャア、450LEで良いよね?」多分これでも十分儲かったはずです、しかし、駐車料金を自腹で払っていたのは事実で高くはないでしょう。
その後、さっきの所に行って、今晩のホテルと、明日からのツアーの話をする予定だけど、一緒に交渉してくれないか、これでバーターだ、というと、「本当にそれで良いのか、あなたは今日一日ハッピーだったか?もし、ハッピーじゃないなら、このお金は受け取れない」と言う、「今日は十分、ハッピーだったし、NGRASHIと知り合って良かった、写真もちゃんと送るからな」って、その後、明日からのツアーの計画を聞きにまた、あのビールを飲んだ店に行きました。結局、明日のアスワンまでの一等の列車料金、駅までの送り、アスワンでのホテル料金(★★)
AMボートクルーズ、キッチナー島、に上陸、午後から、イシス神殿(ボートで渡る)、アスワンハイダムや市内を廻って、次の日のアブシンベル日帰りツアーを含め、すべて入場料込み、なにもお金は要らない、ただし、アブシンベルに入場料は含まない。パクシーンは別。と言うことで、130米ドルで交渉成立、インスタントな旅行計画ができました。
部屋はそこのオーナーに旅行を頼んだので、まけてもらい、50LE(約925円)で角部屋で広いシャワートイレ付きの部屋に泊まらせてもらいました。(この値段を考えると、いかに遺跡の入場料が高いかがわかる)
ホテルでシャワーを浴びた後は、ナイル川近くのレストランでシシケバブを食べて、(ビールは捜してもなかった)
1日の疲れがでて寝てしまいました。
2日で廻る予定が、1日でまわってしまいしました、これで後々の計画に余裕ができたことは、言うまでもありません