プノン パケンからまたバイクに乗って直線道路を南下します。あたりはスッカリ暗くなり、同じ山から多くのバイクやタクシーが、街に向けて走っていました。
ある交差点に差しかかったところ、右の路地から(向こうは右側通行)ハイラックスが出てききました。
一度は止まった車は、急に出てきました、トレインは避けきれず、フロントからその車の左フェンダーにあたりました。速度はそんなに出ていなくて、30キロくらいです。弾みで私は、転んだバイクと道路にはじきとッばされました。前回と違い多くの車バイクが通っているところです、後続のバイクに轢かれるかと思いましたが、尾底骨をしこたま打っただけでした。チョットいたい!
車にはチョット金持ちそうな兄ちゃんと彼女が出てきてもしません、彼女が助手席側から出てきたとたん「何しているの、見えなかったの!」とまくし立てます。
トレインはボーゼンとしています、
大切なバイクがチョット壊れたようです。
まくし立てられたので、思わず私も反撃!警察が近くにいたのを確認していたので(向こうの警察は何もしない)「警察官ここに呼びなさい!」って周りに集まってきた人に英語で言うとともに、「そっちこそどこ見て出てきたんだ!こっちは走っているんだぞ、メインを!」と怒鳴ってやりました。
向こうはこっちに外国人が乗っているのは知らなかったようで、周りの人も「この外国人が、後ろに乗っていた」としきりに気にしていました。
警察も来て「大丈夫か?大丈夫か?」と何人もの警官が聞いてきました。外国人が乗っていると観光地化しているここでは、大変まずいようで、運転手も「何度もすみませんを繰り返していました」こうなったら形勢逆転、さっきの女性は、車の中に入っていって下を見ていました。
多分この国ではこれだけの新しいハイラックスサーフを買えるのは相当なお金持ちで、ここの国の論理で大きな車ほど有利(どけどけという感じ)は通用しない・金持ちは強い というのが外国人には通用しないということを分かっているようです。トレインと向こうの運転手が事故のやり取りをしています、向こうはスーツを着たバリットした感じで、しっかりしており、トレインはモジモジして完全に飲まれています(威圧した感じではない)警官がこっちに来て向こうで話し合っているからと、説明に来ました。
3人の警官がいて、時間がかかりそうでした、私は最初に「ちゃんと直すべき所を、全部直してもらうか、納得の行くお金をもらいなさい」とトレインに言っていたのですが、向こうの人はたいてい保険なんてないし、現金をもらっておしまいということが多い。離れたところでタバコを吸っていると、警官3人が来て、珍しそうに日本のタバコを見ています。「吸うか?」と聞くと「イエス!」と3人がそろって答えました(笑)日本の空港で2カートン買ってあったので、それぞれ1箱ずつあげると、大喜びしてました。向こうではタバコも結構高く、安月給の警官はなかなか買えないんだと彼らは言っていた。
マシンガンを肩にかけていたので、「ちょっと見せて」というと「OK」とセフテーイをかけて見せてくれたり、
そのうち、話をつけてきてやるからチョット待っていてくれというあんばいで、向こうの運転手に3人で早く弁償してやれ、と話してくれました。そのうち向こうの運転手の知り合いらしき人も来て、私に「大丈夫ですか?申し訳ありません」と片言の日本語で話し掛けられました。
どうやら日系企業の社員で、この車はその日本人のものらしい・・だから話が早くつきました。
トレインは納得のいく金額をもらってチョットしょげた感じで、「OK」と答えていましたが、元気がなくなっていました。
とりあえずホテルについて「今日は本当にすみませんでした、明日も雇ってもらえますか?」と聞いてきた、これが心配でしょげていたんだろう、「ノープロブレム」といってたら急に明るくなって「サンキュウ サンキュ」と帰っていきました。あとではなしを聞いたところ、
彼はこのバイクを借りて仕事をしているそうで、家族は6人いて両親は年をとっていて仕事はリタイアーしたそうです、あとはねえさんと妹、兄さんは違うところにいて家族を養っているのは自分のモトバイだそうです。
だから、30ドルというのは大金で、断られたらどうしようと思ったそうです。彼は毎日夜9時から10時まで英語の学校にいって勉強しているそうです、月5ドル払ってとっても高い!と嘆いていました。英語が出来ればもう少しいい仕事にありつけつ言っていました。
その後、ホテルで一服した私は、マーケットのほうへ食事をとりに行きました、屋台の並んでいるところで、威勢良く炒め物を作っている家族でやっている。店に入りアンコールビールを飲みながら、ゆっくりしました、店のおじさん(60歳くらい)とタバコを交換したり(その人は紙巻タバコで自分で薄紙に巻いて吸うのですが、ニコチンがきつくてきつくて大変でした(笑)何本か巻いて持っていけというのを丁重にお断りして帰ってきました。
帰りは11時くらいでしたが、町の中は静かでほとんど人はいない状態でした。
途中でかばんやサン(大きなバックパック用リックとか置いてあった)旅行も後半荷物も多くなってきたので、ここで大きなリックを1個買おうと思います。(タイでも外国人の人は現地でよく鞄を買っている光景を目にしますが、彼らは何ヶ月も旅行するので、鞄を買い換えていくのでしょう。
明日は、チョットゆっくりしてホテルを変えるつもりです、だってここはイスラム圏の人が多いらしくひげづらの人が多いし、11時くらいまで隣の部屋がコーラン流すんでうるさくて(イスラム教の人だろう)、それにロービにも話し相手は誰もいないし、ホテル内がチョット退屈なので、昼間に近くによさそうなゲストハウスを見つけて、下見も済ましてあります。

トレインと愛車、ここは立派なメインの
公道です。赤土で子供の髪は赤い

パリスアンコールホテル15ドルの部屋(AC・お湯付)