少年達に連れられて、「さあて、ここから市内の写真でもと思ったときに、(丘の上はちょっとした公園のようになってベンチがあります)向こうから大人の男性二人が何か言いながら近づいてきます。
何を言っているのか良く聞くと一人の人が「私はこの町の高校の英語の先生です、こちらは社会の先生。私たちは生きた英語を勉強したくて、こうして外国人を見つけては話をしているんだ、時間はありますか?」と言うことででした、何か物でも売りに来たと思っていた私は半信半疑で、「いいですよ」と答えました。

彼らの手には、辞書となぜか世界地図がありました。
英語の先生とは、何とか話が弾むのですが、社会の先生は一生懸命話しているが、単語のみで意味が通じないことがほとんど、でもがんばって話そうとしている。それを英語の先生がフォローして会話が進みました。しかし、素朴でとても好感のもてる人柄です。

そのうち、この高校の卒業生が通りがかり、ベンチの輪に加わりました。
彼女たちはやはりほとんど、英語が話せないらしく先生が通訳や「なるほど、聞いたか?諸君、こうゆう言い方だよ、まさにこれだよ!」と妙な感心をされました(笑)
しかし、彼らは真剣です。
英会話もさることながら、日本の日常や給料、デジタルカメラの値段、車は皆乗っているのか?女子大生も車乗っているのか?など・・ここサフランボルは、1位日本人 2位韓国人 3位中国人という位アジアの旅行客が来るそうですが、日本人は団体客を含めて、英語が話せないから、興味があるけど残念だと言っていました。

夕日が傾いて、ちょっと肌寒くなっても公園のベンチで話し込んでいました(2時間くらい)私も彼らがあまりにも熱心なのでついついみんなに「休みの日はみん何をやって、遊んでいるの?」と聞いてみたら、ハイキングや、サイクリングなど、とても健康的で純粋な感じの答えが返ってきました。
その中の一人のSemaちゃんが「夕方までに家に帰って手伝いをしなければいけないの」と言うとすかさず、イングリッシュテチャーのMURATが、「俺が家に行って英会話の勉強をしていたんだ、って言ってあげるから大丈夫。」と、説得してまた会話が進むと言う感じです、Semaちゃんはトルコ人に「日本人に似ている」と言われているので、それがちょっと自慢のようでした「私は日本人に似ている?」と聞いてきたので「割と日本人ぽいよ」と答えるととても嬉しそうだったのが印象的でした。
※後にほかのトルコ人の女性に「私、日本人に似ている?」と何人にも聞かれたことを考えると、彼女たちはどうも自慢らしい、1回「うーんあまり似ていないかな?」と言ったら、非常に悲しそうな顔をされた。(でもあんまり似ていなかったので)

お土産やさんのおじさん
本職は馬の鞍など革製品を手作りしています。
おかげでのんびりした時間を過ごせました、ここの店先に椅子を置いてくれて、チャイを3杯も出前を頼んで飲ませてくれたり・・・・(必ず近くのチャイの出してくれるお店がある)

私は代わりに日本人の代替客に団体客に商品の値段や交渉をしてお手伝いしていました。
帰る日に挨拶に行くと、「チャイを最後に飲んでいけ」と言って、またチャイをご馳走になりました。
素朴な人でここサフランボルの人を象徴しているようでした。皮でできたブレスレットを“友達の印”と巻いてくれたり、  
いつまでも、元気で!

右から、恥ずかしがりやだが、一生懸命、何を言っているのか、表情を見ているかと思えば急に「あなた独身?トルコの女性は綺麗?」など発言していた、SEMA YASAR ちゃん21歳 真ん中のお姉さん格の、ZEYNEP ELMAS23歳 ちゃん。なぜだかSEMAちゃんと大学で撮った写真をくれた

左の一番年下のCANAN GUCUKちゃん19歳 ニコニコしていてほとんど話さなかったが、少し英語は理解できるようだ。

↑イングリッシュ ティチャーのMurat Acar25歳
3月には徴兵に行かなければ、いけないけど
そのあとは、イスタンブールで英語の先生に
なる、と言う熱意を持っている。

↑社会の先生のNuri SAN34歳 あまり英語は得意でないが、あきらめず少しずつ、一生懸命話していたが、考えているうちに、Muratに質問を先読みされて、「俺が言おうと思っていたのに!」と人のよさそうな感じ。

ひとしきり話をして、ジャミーからアザーンが流れ日が沈んだころ、彼らはまた、丘の向こうの(町とは反対側の方に「グットバイ」と言って、何度も手を振りながらみんなで仲良く帰っていった。
「素朴だなあ」と思わず。
心が洗われた・・

そのあとトルコ人のファミリーが町をバックに写真を撮ろうとしていたので、おじさんに「私が皆をそのカメラで撮ってあげますよ」とゼスチャーで言うと、少し考えてから、「この位置から撮ってくれ」その後、丘を降りようとする私に、「あなたのカメラであなたを撮ってあげるよ」と・・・

いい人ばかりだな・とサフランボルにすっかりはまりました。

女子大生のSEMA YASARちゃん
手がとっても恥ずかしい表情を現している。

←地元の子供たち
近くの小学校から出てきた、この子達は「写真を撮って」と、皆のんびりして「メルババ」で挨拶して通り過ぎる
彼らは、この後も街のかなをついてきて、ここがジャーミィ、ここが、学校 とついて来ました。