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谷中墓地 碑林
 谷中墓地の南北通路はさくら通りと称す。これは桜並木の様相からの呼称であるが、元は天王寺(感應寺)の参道の位置であり、その名残であろうか板碑(右14)が残っている。このうち事務所前から五重塔跡までの150メートルほどの区間は、通りに面して銘文を有する墓碑などが40基ほど連立して、さながら碑林の様相を呈している。その一覧と位置を次に示す。また図外となるが北方やや離れた天王寺門前にも数基の碑が建つ。
 なお碑石の画像はGoogle My Mapに添付(予定)

     天王寺門前 ↑




左21 阪谷朗廬の碑

左20 雲煙供養の碑

左19 老鶯巣宜麥句碑







左18 南摩羽峰碑記



左17 根岸美佐男招魂碑
左16 田寺鐘一君碑

左15 勝部君招魂碑

左14 幾石君之碑

左13 岡本義方の墓碑
左12 岩崎馬之助の碑
左11 伊東祐命墓碑
左10 渡部欣一郎碑

左9  鈴木傳四郎墓

左8  日比野照墓






左7  藤野景響君稗

左6  峰岸北林墓表

左5  戸川蓮庵寿蔵碑

左4  平野義太郎碑
左3  平野富二の顕彰碑
左2  松倉乾二之碑
左1 
花岡真節先生之碑
さくら通り


塔3  雙鶴銘碑


塔2  下田芳澤先生之碑
塔1  本山靖恭遺墨埋藏記碑




右18 井上達也碑銘

右17 佐藤尚中の碑


右16 出田晴太郎墓誌

右15 清水久徳碑

右14 板碑

右13 玉田玉秀齋(二代)碑



右12 川邨勇君之碑

右11 春原誠志碑 

右10 山田五一の碑

右9  片山國棟墓表



右8 丹下亮平の碑
右7 相馬大作の碑
右6 雲井龍雄の墓碑

右5 川上音二郎像台座銘

右4 ヘルン ヘルマン
    リットルの碑
右3 高橋お伝の碑




右2 鹽谷宕陰の碑

右1 依田貞遺劔碑
   
依田貞墨蹟碑(倒壊)

 
番号 位置 石碑 備考 ※谷中bヘ東隅選「谷中150碑
@ 左21 甲9-3 阪谷朗廬の碑 明治18 三島中洲撰 日下部鳴鶴書 谷中72
 ※墓は甲9号10(飛地)にある。
A 左20 甲9-2 雲煙供養の碑  ・(題字)雲煙供養 梨堂 印
  (本文)雲煙供養之碑 明治壬午(15年) 毅堂□長譔 印・印 一六居士書 田鶴靜雲建 井龜泉刻 谷中57
B 左19 甲9-1 老鶯巣宜麥句碑  
C 左18 甲3-5 南摩羽峰碑記  南摩羽峰碑記 明治44 三島中洲撰 日下部鳴鶴書 
墓は甲1号7側
D 左17 甲1-12  根岸美佐男招魂碑 根岸美佐男招魂碑 明治14 根岸錬次郎誌 吉川安壽雋
E 左16 甲3-2 田寺鐘一君碑 明治9 巌谷一六篆額 開成学校同志撰・書 谷中16
F 左15 甲3-1 勝部君招魂碑 陸軍中尉勝部君招魂碑 明治11 矢吹敦撰 成瀬大域書
G 左14 甲1-12  幾石君之碑 医学生? ・磯石君之碑(磯石文□) 明治12 永坂□(石埭撰・書?) ※碑石は半埋没
H 左13 甲1-11 岡本義方の墓碑 陸軍曹長兼警部補岡本義方之墓 明治11 銘文なし、碑陰列名
I 左12 甲1-10  岩崎馬之助の碑 ・岩崎馬之助君之碑 (カナ交り) 明治15 稲垣政敏撰・書 井龜泉鐫 江口茂吉建
J 左11 甲1-10  伊東祐命墓碑 東京医学校生 ・伊東氏墓 明治10 長與専齋篆額 加藤榊蔭撰 巖城玉山書 
K 左10 甲1-9 渡部欣一郎碑 渡部欣一郎君之碑 松方正義篆額 明治22 浦春暉撰 並木時習書 井龜泉鐫 谷中84
L 左9 甲1-8 鈴木傳四郎墓 辞世 花に狂ふ蝶は 夜明の美 忘□□□  北冥□
 新大坂町 鈴木傳四郎墓 明治13建
M 左8 甲1-7 日比野照墓 故新潟縣六等警部日比野照墓 明治12建 銘なし
N 左7 甲1-4 藤野景響君稗  電信士、西南役没 ・藤野景響君稗 明治11 池原大所撰・書 廣群鶴鐫 
O 左6 甲1-2 北林峰岸墓表 ・北林先生之墓 峰岸北林先生之墓表 1850 嘉永3 戸川蓮庵篆額 安積艮斎撰 萩原秋巌書 平山安定立 窪世升鐫 明治12移建 平山省齋誌[臥12082] 谷中5
P 左5 甲1-2 戸川蓮庵寿蔵碑  蓮庵戸川安清寿蔵之碑 1862 文久2  成島司直撰 間部詮勝篆額 戸川蓮庵自書 廣群鶴刻 副記:明治12 水本成美撰 市河三兼書[臥12081] 谷中6
Q 左4 甲1-1 平野義太郎碑  平和に生きる権利 国際兒童年(一九七九年)に當って 平野義太郎 ※墓は乙11号14側(平野家墓所)
R 左3 甲1-1 平野富二の顕彰碑  鋳造活字創始者・石川島播磨造船所創始者
・漸乎鑿實幹也膂 平野冨二君碑 榎本武揚篆額 福地源一郎撰・書 明治37 井龜泉刻 墓平野家墓所
S 左2 甲1-1 松倉乾二之碑  日印貿易 ・青年松倉乾二之碑 梅窓剛詩 台座;青淵書
左1 甲1-1 花岡真節先生之碑 将軍侍医、墓は乙10号9側 ・花岡真節先生之碑 石黒忠悳撰 福岡孝弟額 松本順書 井龜泉鐫
塔3 五重塔跡 雙鶴銘碑 雙鶴碑 瘞雙鶴銘并叙 文政12 海老名絅文 金輪寺宥欣篆額 本間光風立石 本間光憲書 窪世祥鐫 谷中3
塔2 五重塔跡 下田芳澤先生之碑 盛岡儒員芳澤下田先生之碑 文政4 屋代弘賢篆額、五重五重塔跡横 成島司直撰 山崎美成書 下田典建 谷中1
塔1 五重塔跡 本山靖恭遺墨埋藏記碑 靖恭本山先生遺墨埋藏之記 文政5 高岡秀成撰 中邨佛菴書 戸川安惠題額 本山直建 窪世祥鐫
右18 甲4-8 井上達也碑銘 井上達也君之碑銘 井上達也君碑銘 明治30 重野安繹撰 日下部東作書 井龜泉刻
右17 甲4-7 佐藤尚中の碑 故大學大博士佐藤尚中之碑 明治16 熾仁親王題 河田剛撰 日下部鳴鶴書 廣羣鶴鐫 (順天堂) 墓は甲9-1
右16 甲4-5 出田晴太郎墓誌 農學士出田晴太郎之墓 明治15 鈴木大亮撰 奥並継書 黒田清隆篆額、吉川黄雲刻 
右15 甲4-4 清水久徳碑 殉職巡査 ・清水久徳碑 明治15 佐佐木高行篆額 
重野安繹撰 成瀬大域書 筑昆山刻 谷中58
右14 甲4-3 舟形板碑(梵字碑) ・中央に南無阿弥陀仏の梵字 両脇に戒名列名
右13 甲4-2 玉田玉秀齋(二代)碑 ・紀恩碑 鼎弘句 明治17 加藤万次郎建之 酒井龜泉刻
右12 甲2-11 川邨勇君之碑  川村正平の子 ・川邨勇君之碑 明治10 中邨正直撰・書 平山省齋篆額 井龜泉鐫 谷中18
右11 甲2-10 春原誠志碑  西南戦争 ・春原誠志碑 明治11 栗本鋤霊撰 牧田霞峰書 谷中27
右10 甲2-9 山田五一の碑 學徒 ・招魂之碑 山田五一君碑 明治11 小野愿撰・書 大河内信古篆額、廣群鶴鐫
右9 甲2-8 片山國棟墓表 片山氏之墓表・片山君慕碣銘 明治5 履堂清水世信撰 雪江關思敬書 佐藤尚中題額 廣群鶴撰[臥12083]
右8 甲2-5 丹下亮平の碑 医学生 ・丹下君之碑 明治12 永阪周二撰・篆額 小室樵山書 廣羣鶴鐫 谷中32
右7 甲2-5 相馬大作の碑 南部浪士相馬大作之碑 碑陰;和文碑文
武士の駒を とめる 蓮見かな 假名垣魯文
右6 甲2-4 雲井龍雄の墓碑 米澤藩士、奇士 ・達夫雲井君之墓表 明治10 鴻雪爪隷額 人見ィ撰 張滋ム書 吉川安壽鐫
右5 甲2-3 川上音二郎像台座銘 川上音二郎君之像 (カナ交り) 昭和17 松村光磨撰 山岸惣次郎書 碑陰;(漢文銘) 大正2 金子堅太郎・栗野慎一郎撰 大正3移転 ※像は戦時供出
右4 甲2-2 ヘルン ヘルマン リットルの碑 ・獨逸國學士利得耳君碑 巌谷一六撰・書 木戸孝允題額
右3 甲2-1 高橋お伝の碑 高橋お傳の墓 明治14  仮名垣魯文書
右2 甲2 鹽谷宕陰の碑 宕陰鹽谷先生之碑 徳川慶嘉篆額 大正3 重野安繹撰 鹽谷時敏書 中村鐵耕刻 谷中143 碑文双書
右1 甲2 依田貞遺劔碑
西南戦争 ・陸軍中尉依田貞遺劔碑 明治11 依田百川撰 嘉彰親王隷額 高濱敷勲書
依田貞墨蹟碑(転倒) 中尉依田君手書碑 明治11 
図外 天王寺 大橋一蔵招魂碑 大橋一藏招魂之碑 明治24 栗本義喬撰
図外 天王寺 玉乃世履の碑 大審院長 玉乃世履碑 (1825-1886)初代大審院長 大型碑 山田顕義題 三島毅撰 西岡逾明書 宮龜年刻 明治22 谷中83 ※墓は谷中霊園甲9-17
図外 天王寺 神谷傳兵衛の墓所 電気ブラン開発・日本ワインの父。・神谷累代之墓 大型碑 ・従六位神谷伝兵衛之墓 銘文なし
図外 天王寺 忠魂碑 忠魂碑 征清時期  野津道貫題 勝海舟(脇題) 末松謙證撰 中根聞書 吉川黄雲鐫
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園内の詳細図 (都立公園のサイトへ、下方のPDFに詳細図があります)
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