乾清花苑  太白廡  日本書扇

憐窮 牧百峰

久在窓前坐下惟 指花無地赴疎籬
憐君生計自吾窮 寄在毚中枚數枝
贛齋百峰 
印:贛齋 引首:彫蟲

 百峰は美濃の儒者で菩提山の麓の神田実甫の家をちょくちょくたづねては眼前の南宮山を眺める(南宮山記)のが楽しみだったようだ。実甫も酒を出してはかたらうのを心待ちにしていたようだが、そんな彼の質素な暮らしを詠んだものだろうか。