アキタマイ個展
a device『装置』
2017年8月2日から8月12日(日開)
11時30分〜19時30分 (日曜17時/最終日16時)
レセプション8月5日 17時
弊画廊において「お披露目」「BOX」「面」『Wunderkammer(ヴンダーカンマー)−不思議の部屋−』.と毎回テーマを設けた展示が特徴の美術家アキタマイ氏による5回目の展覧会です。日本美術の中心とも言える上野で生まれ育ったアキタマイ氏。そんな環境から生まれた作品に対する姿勢と感覚は、毎回彼女特有の世界観を作り上げ、私たちを異空間へと誘います。今回のテーマは a device『装置』。 再び、新たなアキタマイワールドを表現してくれると信じています。みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
いりや画廊代表 中村茂幸
『作品は頭の中や心の中を可視化し他者と共有する働きや、
対峙者が自己と対話するツールとしての機能性を持った装置である。』
私にとって作品とは、自己を提示する為だけのものではなく、自分の中のものを形にすることで、
相手との共通の感覚乃至感覚の相違をお互い見 出す為の情報として共有するツールの一種であり、また同時に、作者の意思とは関係のないところで、観た人が作品から何かを感じ取る事により自己と対話する
という行為を促し補助する機能を備えた装置であると考えます。
今回の展示では、明確な喜怒哀楽や気分の明暗を持ち合わせない作品たちの微妙な振れ幅の中から、向き合った結果、かすかに拾い上げたひとかけらがどんなものであるか、自分の感性を探る時間を楽しんで頂きたいと思います。
そして、その結果を第三者と共有したことにより、思わぬ共感や感覚の相違の発見が生まれお互いを知るきっかけが増えることとなれば幸いです。
アキタマイ
アキタマイ
1979年 東京都台東区生まれ
2004年 多摩美術大学美術学部工 芸学科卒業
主に個展や、デザイナー土肥五百莉とのアートユニットmiet a(ミエタ)による二人展等で『どんな気持ちの時に観ても、その人なりの感じ方ができる隙間のある作品』
にすることをいつも心に、立体からイラストまで自由な表現で制作活動を続けるとともに、
バンドのCDジャケットやグッズのアートワーク、寺院の納骨檀扉絵、
ロゴマーク等のイラスト・デザインの仕事をフリーランスで手掛けている。