UCHIDA作品
UCHIDA作品
スクリーンショット 2017-01-11 14.02.11

本郷芳哉 彫刻展
境界に揺蕩うものついて

2017年1月23日(月)から2月4日(土)日休
1130分〜1930分 (最終日16時)
レセプション 127日 17


人間は内的世界(精神)と外的世界(環境)で成り立っています。本郷芳哉氏はこの二つの間にある狭間の世界を表現しています。
「生きること」自体,その理由や意義は不明確で曖昧です。あえてその「存在」を彫刻として制作する本郷氏は、一貫して自身を含めた全ての「生きる」本質に迫ります。
意図して形成された様々な窪みや膨らみ、光を求めながらも最高の状態で輝ける一瞬の時を待っているかの様な密かな素材の輝き、それらの要素から成る、氏独特のフォルムと表情を見ていると作品からの息遣いと鼓胴が聞こえるかの様な、まるで静寂と恐怖が混在する不思議な感覚を覚えます。呼吸の度に成長と変化を続けているかの様な氏の作品は、現在の己の立ち位置や体験から表現されたもの。それゆえに氏の生きる過程と共に、作品は変化と成長を続け、体験と共に加わる何らかの付加価値が、氏の作品を新たな段階へと導いているかの様です。
一つの完成から導かれる新たな完成、本郷氏の作品こそ、生きる過程で苦悩し前進する本人の姿であり、同時に本人の鼓動や息遣いをも感じる「生きる彫刻」といえるのではしょうか。
 
 内的世界(精神)と外的世界(環境)の狭間に存在する接点、まず私たちが考えるのは、重要でありながら敏感で繊細な皮膚の様なものを思いましますが、実際にはわかりません。しかし確かなことは、内と外の両方をその様な「狭間の世界」で表現することは、彫刻家本郷芳哉自身の「生きることは何か」の今後の追求にも繋がっていくことでしょう。

 今回発表する作品「汀」は「水際」を意味し「存在」そのものの在り様に注目した作品です。「ぼやけていく記憶」のシリーズは、「生」と「死」をテーマに、「薄れてしまう記憶」と「痕跡として残る記憶」の狭間の存在を表現している新しい展開です。弊画廊では大作と新作を含めた2回目の個展です。皆様のお越しを心よりお待ちしております。



                              いりや画廊学芸員 園浦眞佐子

本郷芳哉略歴

1982 埼玉県に生まれる
2007 沖縄県立芸術大学美術工芸学部彫刻専攻卒業
2009  東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
現在  国画会彫刻部会員・日本美術家連盟会員・東京藝術大学彫刻科非常勤講師

受賞
2006 「第27期国際瀧冨士美術財団賞」(公益財団法人日本交通文化協会)
2007 「第81回国展」(国立新美術館/東京都)[国画賞] 
2009 「第44回昭和会展」(日動画廊/東京都)[日動美術財団賞]
   「第83回国展」(国立新美術館/東京都)[準会員優作賞・会員推挙]
   「第9回AACコンペティション」(株式会社アーバネットコーポレーション主催)[優秀賞]
2013 「ベストセレクション美術2013」(東京都美術館)[都美セレクション新鋭美術家2014選出]
2015 「トーキョーワンダーウォール2015」入選
   「日本芸術センター第5回彫刻コンクール」(主催:日本芸術センター)[金賞]
2016 「第19回岡本太郎現代芸術賞」 川崎市岡本太郎美術館)入選    その他      

個展
2014 「都美セレクション新鋭美術家2014」(東京都美術館/東京都)※連立個展形式
2015 「本郷芳哉彫刻展「存在のカタチ それを創るモノ」」(いりや画廊/東京都)
2016 「METRO ART PASSAGE -For the Existence-」(Glass Box Metro Ginza/東京)
   「本郷芳哉彫刻展 ―The depth of boundary―」(東京芸術センター/東京)

アートフェア
2016 「アートフェア東京2016」(東京国際フォーラム/東京都)

芸術祭・国際美術展など
2009 「大地の芸術祭越後妻有トリエンナーレ2009」(十日町・旧仙田小学校/新潟県)
2012 「第15回我孫子国際野外美術展」(我孫子市・宮ノ森公園/千葉県)
2013 「中之条ビエンナーレ2013」(四万温泉/群馬県)
2015 「中之条ビエンナーレ2015」(四万温泉/群馬県)
2016 「アートアイランズ TOKYO 2016 第6回国際現代美術展」(伊豆大島・旧波浮小学校/東京)
   「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」(大子町・旧初原小学校/茨城)

グループ展など
2007 「第81回国展」(初出品、以後毎年出品)(国立新美術館/東京都)
「時空の街~カタチは呼応する~」(テプコ浅草館/東京都)
   「彫刻の五・七・五~Haiku Sculpture~」 (沖縄県立芸術大学/沖縄県)
   「国画会彫刻部受賞作家展」(
’08’09)(東京都美術館/東京都)
2008 「空展」(Gallery空/東京都)
   「第7回金属彫刻作家新鋭展 -Crystallization-」(メタルアートミュージアム光の谷/千葉)
   「環境芸術学会第9回大会 エキジビジョン」(東京藝術大学新港校舎/神奈川県)
2009 「第44回昭和会展」(
10、11招待出品)(日動画廊/東京都)
2010 「STEELERS」(天王洲アイルセントラルタワーアートホール/東京都)
   「国画会彫刻部秋季展」(以後毎年出品)(東京都美術館/東京都)
2011 「日本美術家連盟新会員奨励展
’11」(美術家連盟画廊/東京都)
   「若手新鋭作家展~起~」(YYギャラリー/東京都)
2012 「BROTHERS 二つの視点」(天王洲アイルセントラルタワーアートホール/東京都)
2013 「ベストセレクション美術2013」(東京都美術館/東京都)
2015 「トーキョーワンダーウォール公募2015入選作品展」(東京都現代美術館/東京都)
   「FE FE FE
 METALLIC REFLECTION」(ギャラリーKINGYO/東京都)
   「Sculpture map in KAMATA Renovation house」(大田区/東京都)
2016 「Les point et un point 展~立体の作家たち~」(K
’s Gallery/東京都)
    「第19回岡本太郎現代芸術賞展」(川崎市岡本太郎美術館/神奈川県)
    「ConversationsⅢ」(スパイラルガーデン/東京都)
「彫刻の五七五—彫って刻んで30年—」(沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館/沖縄)
「第3回アンフィニ展~現代作家選抜展~」(全労済ホール スペース・ゼロ/東京)
その他
パブリックコレクション
笠間日動美術館(茨城県)/愛知医科大学/アジールコフレ澁谷・神和泉(東京都)/グランアジール鶴見潮田公園(神奈川県)/嵯峨野教会(京都府) / その他