UCHIDA作品
UCHIDA作品
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東京芸術大学染織専攻修士一年成果報告展
Each
荒井悠希 杉浦光咲 鈴木
村岡純夏 Alexina Thielemans 今井わかな
2017
327日から41
11
30分〜1930分(最終日16時)
レセプション327日 17


 

 この度、いりや画廊では東京芸術大学染織専攻修士一年成果報告展“Each”を開催いたします。皆様の起こしを心よりお待ちしております。

いりや画廊代表 中村茂幸


 
 いりや画廊をお借りしての成果報告展も、お陰様をもちまして3回目をむかえることとなりました。一昨年のダイナミックな世界に続き幻想的な昨年の空間を思い出しますと、今回はどのような空気が流れることでしょう。[ E a c h]とタイトルどおり、6人のそれぞれの想いがあふれることを期待したいところです。

 荒井悠希はパズルのような構成をもった図形で、鑑賞者を不思議な空間へと誘います。微妙で曖昧な感情を言葉にするように、視覚的な違いも表現できるのではないかと試みました。

 杉浦光咲の積層するフェルトによる表現は、自身の感覚や趣向により記憶と実在との間にズレが生じることに着眼。それを町の風景を借りて形態化した作品です。

 鈴木 瞳が取り組んできたのは、何気のない日常を改めて認識することで、生まれでる形を見つけ出しました。ノッティングにより彫り出したかのように見えます。

 村岡純夏は生まれ育った北国の風景に見る幻想でしょうか。植物や他の生物の精がいるかのようです。糊剤に染料を練り込み、ヘラや糊筒で生地の上に自由に描いています。

 Alexina Thielemansが目指すところはヨーロッパと日本の美意識の融合です。スクリーンプリントと絞染という対極のテクニックを感性豊かにコントロールして布をつくりあげ、ファッションとしての造形に変容させました。

 今井わかなの絵本のような世界は、旅支度をしてあちこちを巡り帰宅するまでのストーリーです。経験や空想から得たインスピレーションによる世界を一つ一つ拾い上げ、ローケツでファイリングしているようです。

 染織という表現領域を通して、一人ひとりが全く違う技法で個性ある世界を表出しています。自身を厳しく見つめながら更に内容を深め、修士課程を修めてくれることを希望します。先々、このような経験が実りあるものとして各自を形成し、社会にも反映出来れば指導者としては喜ばしいことです。

                             20171月吉日

                    東京藝術大学 染織研究室  菅野健一