<楽楽・神戸>練習風景


2009年11月13日 ポロヴェツ人の踊り
指揮者の福本さんの原稿です。

ポロヴェツ人の踊り  Polovetsian Dances  (ダッタンジンの踊り)
ボロディン(Alexander Porfir'evich Borodin/1833-1887)

南ロシヤ(現在のウクライナ)の
12世紀末の史実を元に書かれた
『イーゴリ軍記』に基づき、
1890年サンクト・ペテルブルク、マリインスキー劇場で初演、
ロシアの作曲家ボロディン作曲の
歌劇『イーゴリ公』の第2幕の曲で、
ボロディンの最も有名な曲のひとつで、
オペラでは合唱を伴うが、
オケのConcertでは
合唱パートを省略し演奏されることが多いです。

正式なタイトルは『ポロヴェツ人の踊り(Polovetsian Dances)』
ポロヴェツ人とは、
東ヨーロッパ東部の平原地帯で活動した民族で、
ロシア人は
東方遊牧民族を総称してタタールと呼び、
これは中国名で韃靼であったので、
日本向けのタイトルが「ダッタン人」となったようですが、
『イーゴリ軍記』に登場する民族とは異なるので、
現在ではダッタン人の踊りの名は使われず、
『ポロヴェツ人の踊り』の名が使われています。

2002.6月、
私はこのOperaを見たくって、
サンクト・ペテルブルク、マリインスキ-劇場に
行ってきました。
      ロシアのOperaは重厚なのが特徴ですが、
隣の座席に座ったアメリカ人旅行業者が
ロシアOpera史上一番最も美しいBallet Sceneだと力説し、
販促用なのかVTRで隠し取りをしていましたが、
本当に綺麗で最高に盛り上るSceneでした。
2年前にも
「レニングラード国立歌劇場オペラ」の来日公演も
見に行きましたが、
超お薦めですので
機会があれば是非御覧ください!

JR東海が2006年に開始した
奈良観光キャンペーン「うまし うるわし 奈良」の
テレビCMにも使用されています♪
うましうるわし 奈良 「Again」
 原曲: 歌劇「イーゴリ公」よりダッタン人の踊り


【参考音源】聞いて見てください♪ 
Opera“イーゴリー公”より
Orch,演奏会形式     

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管理人より                       
この件に関しては、練習風景の次の記事も思い出して下さい。
2008年 1月 9日 「中央アジアの平原にて」 




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