<楽楽・神戸>練習風景


1月 9日(木) 「中央アジアの草原にて」
指揮者福本さんの曲目解説です

新春練習が始まりました。
今年も楽しく<楽楽>できるよう、
よろしくお願いします!
新年初登場曲に関して、
曲想の理解等の参考になるかとも思い
少し説明しますので、
御一読ください!
そして、原曲を聞き直していただければ嬉しいです!

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交響詩「中央アジアの草原にて」  Alexander Borodin

1928年11月初演。
1880年、交響詩《中央アジアの草原にて》は、
アジアのいくつかをロシアに併合することに成功した、
アレクサンドル2世の即位25周年祝賀行事
として企画された活人画の伴奏音楽で、
原題は交響的絵画《中央アジアにて》
となっている。

ボロディンはこの曲を

「荒涼とした中央アジアの草原の静けさの中から
平和なロシアの歌が聴こえてくる。

馬やラクダの足音に交じって、
東洋のメランコリックな旋律も聴こえてくる。

アジアの隊商の群れが
ロシア兵に護衛されながら
平和な長い旅を続ける。

ロシア人とアジア人の歌が交じり合って
共通のハーモニーを作り、
やがて静かな草原の中に消えていく。」

と説明している。(全音Scoreより)


荒涼とした果てしなく続く中央アジアの大地、
悠久の時の流れを感じます。
ロシア風の主題と中央アジア風の主題が繰返される
壮大なスケールの曲です。

曲の冒頭は、ヴァイオリンの高音が響き、
何となく、朝霧の中に広がる草原が
見えてくるようようです。
2つのメロディが登場し、
遠くから近づきながらクレシェンドのカーブを描きます。
やがて、二つのメロディは渾然一体となって・・・
静かに草原の彼方に去っていく・・・

と言う感じでしょう。




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